すずき設備社長の鈴木だ。
ガスコンロを購入する場合「最低限の物でいいからAmazonで買いたい」というユーザーは少なくない。電気店で購入すると運ぶのが面倒だし、Amazonなら玄関先まで運んでくれるからな。
ただし「ガスコンロなんてみんな一緒でしょ?」と思っているなら大間違いだ。自分で選ぶからには間違わないように機種を選ぶ必要がある。
以下では、ガスコンロの修理・取付を生業にしている弊社がおすすめする「Amazonで購入できるガスコンロのおすすめ3選」と、絶対に失敗しないガスコンロの選び方について解説していこう。
絶対に失敗しないガスコンロの選び方
都市ガスかプロパンか、ガス種を確認すること
まずガスコンロには都市ガス用とプロパンガス(LPG)用の2種類がある。ここを間違ってしまうと、せっかく家で使おうと思っても、炎の形状が変だったりしてまともに使うことはできない。
新生活を始めようとする学生さんなんかが、とりあえずガスコンロを購入するのにガス種を間違って購入してしまうケースは非常に多い。
特に店頭で購入する場合、展示品を見てデザインやサイズ、機能だけにこだわっていると痛い目に遭うことも少なくないぞ。もし引っ越し先で使用する予定なら、住む場所が都市ガスなのかLPGなのかは確認しておくことをおすすめする。
ちなみにガス種を間違って購入してしまうと、コンロ内部のガス通路部の部品を丸々交換しなければならない。
「ガス種を間違えた場合、ガスコンロは使えない?」という疑問に答える
5万円以下のガスコンロなら新しいものに買い替えた方がマシだというくらい、大きな変更修理が必要になるから、ガス種の間違いにはくれぐれも注意してくれ。
高火力バーナーの位置を確認する
最近販売されているガスコンロは、2口か3口の上バーナーとグリルバーナー(魚焼き)という複数個所で火がつけられるタイプが主流だ。
二口なら左右対称にバーナーがあるし、三口なら左右対称のバーナーの奥に小さいバーナーが設けられているというパターンになるだろう。
実は左右のバーナーは、同じように見えて微妙に構造が違う。どちらか片方が中バーナーで、どちらか片方が大バーナーということで、片方の火力が強くなっているのだ。
これは壁から離れている方に高火力バーナーを持ってくるのが正しい選び方となる。
ちなみにこの高火力バーナーの位置は間違ったものを購入したとしても、ガス種を間違うのとは違って全く使えないということはないが、少し不便にはなると思う。
大抵の家庭ではキッチンに近い側のバーナーを使う頻度が高いから、そっちの方に高火力バーナーがあった方が、効率的な調理が可能になるだろう。
ガスコンロの左右のバーナーは火力が違う!壁に遠い方を高火力に
その他注意事項
あとは基本的な注意事項として、サイズの確認は間違いなくしておいて欲しい。
テーブルコンロなら56cmや59cmなどのサイズが用意されている。少しでも大きいサイズの方が使いやすくはなるだろうが、せっかくのスペースに設置できなければ元も子もないからな。
あとは大抵のガスコンロには、ガスホースは付いてこない。
これは別で用意する必要があるから、ガスコンロが到着し次第使用したいという場合は、ガスホースも同時に購入するといいだろう。
Amazonで買うならおすすめしたいガスコンロ3選
ノーリツ製 NW61QVL13A
- 25405円(2019/09/16時点)
- 水なし両面焼グリル
- 安全装置、便利機能多数
個人的に1番おすすめしたいのが、こちらのノーリツ製のテーブルガスコンロだ。
25000円ということで、後述しているガスコンロよりは頭1つ分金額が高いのだが、何と言っても本製品は元々50000円弱のテーブルコンロが値引きされてこの金額となっており、満足度は非常に高い。
理由として、グリルに水を入れる必要がなくて両面焼きが可能であるという部分は、魚を焼きたいというユーザーにとってはありがたい部分なのではないかと思う。
それから同じ金額帯の製品と比べて安全装置もしっかりしているし、機能も多彩だ。火力調整はツマミだが、点火自体はボタンだし難しいことがないのもおすすめポイントと言えるだろう。
ハッキリ言って20000円そこらのガスコンロを買おうと考えているなら、悪いことは言わないからもう5000円乗せて本製品を買うことをおすすめしたい。
リンナイ製 KGM33NDGL 13A
- 18960円(2019/09/16時点)
- 水無し片面焼グリル
- 安全装置多数
前項のノーリツ製テーブルコンロよりも金額的にはかなりリーズナブルだ。「最低限の機能さえあればいい」というユーザーには、本製品をおすすめしたい。
片面焼のグリルの為、魚を焼く際はひっくり返してやる必要がある。
安全装置以外で目立った機能は特に無いが、シンプルイズベストという表現がピッタリのテーブルコンロだ。
リンナイ製 RTS-336-2FTS(SL)R-LP
- 16980円(2019/09/16時点)
- グリルレス
- 安全装置多数
非常にシンプルというだけでなく、グリルが付いていないテーブルコンロだ。見た目的にもスッキリしているし、手入れのしやすさも抜群と言える。
残念ながら「グリルが無いんだから、もう少し安くなって欲しい」という感はあるが、そもそもグリルは全く使わないというユーザーも少なくないから、そういうユーザーが使用するならグリルレスという選択肢は非常に賢い。
ユーザーによっては「金額が変わらないなら、グリル付きのコンロを買って、グリルを使用しなければいいのでは?」と思うかもしれないが、グリルを使わないからと言ってもグリル関連の部品に不具合が出れば、場所によっては修理をしないと全ての箇所で火が付かないこともあり得る。
やはり細かい部分で見ていくと「グリルがある分、機械の構造は複雑になる(=故障しやすい!?)」と言えるから、使わないくらいなら最初からない方がいいだろう。
ガスコンロで頻繁に魚を焼いているユーザーはグリルの劣化に注意しろ
最後に
今回はAmazonでおすすめしたい3つのテーブルガスコンロの紹介と、失敗しないテーブルコンロの選び方について書いてみた。
テーブルコンロに関しては、何年か使って万が一故障した時はガンガン買い替えて行った方がコスパは良いから、特にこだわりがなければ3万円以下でも十分すぎるほどの機能を持った製品が購入できるだろう。
Amazonで購入するというのは賢い選択だが、絶対にガス種は間違えないようにすることだな。ぜひ、参考にしてくれ。