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床置きの給湯器や風呂釜が浸水したらどうなる?保証は適用される?

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床置きの給湯器や風呂釜が浸水したら… 保証は適用される?

すずき設備社長の鈴木だ。

最近は異常気象なんかと言われていて、暑い日照りの火が続いたかと思ったら洪水が起こるほどの雨が降ったりなど散々な天候である。台風の数や規模も一昔前と比べて段違いだ。

そんな中、弊社が活動している地域でも大雨の被害があり、床下が浸水してしまった家屋も少なくない。床置きのボイラーが浸水したことによって故障してしまい、給湯器を買い替えたいというユーザーが多発した。

設備屋としては嬉しい悲鳴であったが、以下では「床置きの給湯器や風呂釜が浸水したときの対処法」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

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給湯器やバランス釜が浸水するとどうなるか

給湯器が浸水した場合

給湯器の最下部には、風呂用の循環ポンプや感震装置(石油給湯器限定)などが付いている。感震装置自体は高価な部品でもないし簡単に交換可能だが、水没したことが原因で故障してしまうと交換するまでお湯が一切使用できなくなる。

そして排気室なんかも低い位置に設置されているが、密閉されるような作りになっているため、よほどの水位がなければ浸水してしまうことは考えにくい。

しかし万が一、排気室が水で満たされた状態で給湯器を使用してしまうと、不完全燃焼へと繋がってしまうため、ただちに使用を停止して修理依頼をして欲しい。

あとはある程度の位置まで水に浸かってしまったという場合、その水が残っている状態で通電すると電装部などに不具合が起きる可能性があるから、ちゃんと乾いたことを確認した状態で通電するようにしなければならないだろう。

バランス釜(風呂釜)が浸水した場合

バランス釜、ガスふろ釜

風呂釜の場合は浸水のリスクが極めて高い浴室に設置されているため、浸水したからといって莫大なダメージを負ってしまうということは考えにくい。

しかし風呂釜には浸水した際の安全装置がついているため、これが間違いなく作動するだろう。そして手動で安全装置を解除するまでは一切動作しないようになっている。

素人でも解除できるような簡単な仕組みではあるが一応安全装置であるし、設置状況によってはガス配管を外さなくてはならない可能性もあるため、そのような場合はプロに依頼した方が無難だ。

関連記事バランス釜はちょっと水没しただけでも安全装置が作動するから気を付けろ

給湯器の保証期間内、保証延長期間内なら無償で修理可能?

たまに「買ってすぐの給湯器だから保証で直して欲しい」という依頼をもらうが、残念ながら給湯器の製品保証や保証延長では「水没や水害による故障」は一切保証していない

ただ、ユーザーによっては任意で加入している火災保険で給湯器などの家電製品が保証対象になっているケースもあるから、火災保険に加入している人は確認してみるといいだろう。

最近は台風などの影響で、水害に見舞われる機会が格段に増えてきたような気がする。

何かあった時の備えとして火災保険は優秀だし、火災保険なら給湯器の保証延長では対応していない落雷による故障もカバーしているケースがあるから、よほど災害に見舞われない自信がある場合を除き、検討してみることをおすすめしたい。

関連記事給湯器水没に保証延長は意味なし!水害に有効な火災保険がおすすめ!

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壁掛けの給湯器なら多少の水害は回避可能

壁掛け給湯器

壁掛け給湯器のメリット

ガス給湯器を使用しているユーザーなら大半が壁掛けじゃないかと思うが、石油給湯器の場合は、まだまだ床置きタイプを使用しているユーザーも多い。体感的には6:4か7:3くらいで壁掛けの方が多いんじゃないかと感じている。

別記事にも書いたが、壁掛け給湯器のメリットは「音が小さい(石油給湯器のみ)、スペースが有効活用できる」などであるが、ここに新たに「多少の浸水なら問題ない」というメリットを加えたい。

もちろん必ず浸水しないという意味ではなく、せいぜい身長くらいの高さに取り付けられていることが多いから、それ以上に浸水してしまった場合には意味をなさないと思うが、床にそのまま置いているタイプよりは確実に浸水の危機を脱することができるだろう。

関連記事給湯器の据え置きタイプと壁掛けタイプのメリット・デメリット

床置きも壁掛けも金額は変わらない

給湯器の場合、床置きと壁掛けで金額は特に変わらない。修理金額の基準も同じだ。

ただし修理金額に関して言えば床置きタイプの方が手間になる修理が多く、設置状況などによっては別途料金が発生するケースもあるし、修理業者が1人で対応できない場合もある。特に床置きにこだわりがないという場合なら、弊社では壁掛けの給湯器をおすすめしたい。

金額差もないし、修理料金が高くなってしまう可能性が低いということを考えたら、壁掛けを選択する方が賢い選択と言えるのではないだろうか。

ただし貯湯タイプ(給湯器の中にお湯を貯め込んでおくタイプ)には壁掛けは無いし、床置きの屋内タイプのボイラーを使用していて排気筒の位置が低いという場合は、無理に壁掛けに変える必要はないだろう。

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最後に

水害が多いとは言っても数年に1度ではあるが、最近の日本の被災率は一昔前とは比べ物にならないような気がする。

特にこだわりがあって床置きにしているというユーザー以外は、もし水害があった時に壁掛け給湯器なら助かるかもしれないから、次は壁掛けタイプに変更してみてはどうだろうか。ぜひ、参考にしてくれ。