石油給湯器で「お湯張り機能は必要か否か」で悩むユーザーにアドバイスを送る

すずき設備社長の鈴木だ。

石油給湯器の買い替えを検討しているというの中には、グレードアップを検討している人も少なくないだろう。

特に「お湯張り機能の有り無し」で検討しているというユーザーは、この先10年間の使用感を左右する問題だから、しっかりと熟考したうえで決定することをおすすめしたい。

今回はタイトルにもあるように、石油給湯器を買い替えるユーザーの中で「お湯張り機能を有する給湯器にするか、お湯張り機能は不要かを悩んでいる」というユーザーに向けてアドバイスを送ろう。

お湯張り機能とは?

お湯張り機能と呼ばれる機能を有する給湯器を使ったことがない人はイメージが掴みにくいだろうから、まずは簡単にお湯張り機能について説明する。

お湯張り機能とは「浴槽にある循環口からお湯が出てきて、お湯を張ることができる機能」のことだ。

この機能がない給湯器だと、自分の手でバスタブ付近に取り付けられている蛇口を開け、そこから浴槽にお湯なり水なりを落とし込んで追い炊きをするという手法になる。

そのため、多くのユーザーはタイマーなどを使って、決まった時間が来たら浴室に行って蛇口を閉めていることだろう。

しかし、お湯張り機能を有する給湯器であれば、ボタン1つで決まった湯量を循環口から張ってくれるのだ。

そのため、蛇口を閉め忘れてお湯を溢れさせてしまったというミスも起きない

余談ではあるが、ガス給湯器は全てこのお湯張り機能が搭載されており、お湯張り機能の有り/無しが選べるのは石油給湯器の特権でもある。

そして最近の新築現場では、バスタブ付近に蛇口がないという浴室も珍しくなく、主流は間違いなくお湯張り機能を有する給湯器だと言っていいだろう。

お湯張り機能が有ると劇的に楽になる

ちなみにお湯張り機能のある給湯器には、更にフルオート・セミオートいう2種類のタイプが存在するが、それについては別記事のリンクを貼っておく。

さて、お湯張り機能についてだが、これがあると劇的に便利になるというのは言うまでもない。

「ボケ防止のために…」なんて言うユーザーもいたが、ボケ防止を気にするような年齢の人が、蛇口を閉めるためだけのためにわざわざ立って浴室に向かうというのはいかがなものだろうか。

もちろんお湯張り機能が付くと本体価格は高くなるが、定価にして約5万円ほどの違いである。

ここから値引きされることを考えたら、多くの場合で3万円以下の金額差に落ち着くだろう。当社の場合は2万円以下の差になることがほとんどだな。

俺がこれまでに給湯器を取り換えた現場で、オートから湯張り機能が無いタイプに交換したユーザーも何人かいるが、ほぼ全員が後悔していた

そして俺は強く「湯張り機能がある給湯器」をおすすめしている。今までもこれからもだ。

湯張り機能があれば追い炊き配管も衛生的になる

お湯張り機能をおすすめする理由は、なにも楽になるからという理由だけではない。

追い炊き機能がない給湯器だと、追い炊き配管を流れるのは浴槽内のお湯であり、そこには人間の皮脂などが含まれている。

例えば、浴槽を洗う際にバスタブに残っている水を抜いたとしよう。

この時、配管の中には多少なりとも浴槽内にあった皮脂の混じったお湯が残ることになる。

その皮脂などが配管にこびりついてしまうと、ヘドロ状になって雑菌が繁殖してしまうことも珍しくない。

つまり、身体を清潔にするための風呂で身体を雑菌まみれにしてしまっているという典型的な例なのだ。

一方でお湯張り機能があれば、給湯器から追い炊き配管を通して、循環口からお湯張りをするため、追い炊き配管にはフルで水圧がかかる。

これなら追い炊き配管に汚れる隙を与えずに、使用できるという仕組みだ。

実際に俺はこれまでに数多くの現場の追い炊き配管詰まりを見てきたが、その現場のほとんどはお湯張り機能を有していない現場である。

追い炊きするときもポンプによって若干の水流は生まれるが、お湯張りの際にかかる水圧に比べたら弱すぎるため、汚れを吐き出すには至らない。

もし標準タイプを使っているなら、定期的な配管洗浄は必須事項と言っていいだろう。

最後に

お湯張り機能があった方がずっと便利だし、配管を清潔に保つことができる。

金額的には少し高いが、ちょっと背伸びをしてもお湯張り機能を有する給湯器にした方がいいだろう。ぜひ参考にしてくれ。