PR

お風呂の温度がぬるいときは循環フィルターをチェック!

スポンサーリンク
お風呂の温度がぬるいとき まずは循環フィルターをチェック!

すずき設備社長の鈴木だ。

ふろ関連のトラブルで非常に多いのが「お風呂の温度がぬるい」という症状である。設定温度に到達する前に追い炊きが止まってしまうという場合、もしエラーが出ていないというのであれば給湯器本体ではない別の所に原因があることが多い。

急いで修理業者を手配したのはいいものの、訪問してきた修理業者があっさりと直してしまい、それで出張点検料を請求されてしまっては悲しい気持ちにならないだろうか?

以下では「お風呂の温度がぬるいと感じた時に真っ先に確認すべきこと」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

スポンサーリンク

給湯器の設定温度と風呂温度の仕組み

風呂

まずは簡単に風呂温度が決まる仕組みについて説明しておこう。給湯器からは風呂配管が2本出ていて、それぞれ往きと戻りだ。往きは給湯器で温められたお湯がお風呂へと向かう配管、戻りは給湯器のお湯を温めるためにボイラーに向かう配管である。

この2本が浴槽の外側で循環金具に接続され、それが浴槽の内側では循環フィルターになっている。金具の種類にもよるが、手を当ててみたりよく観察してみると「風呂の水を吸う穴と温められた水が出てくる穴は違う」ということがわかるだろう。

風呂の水は給湯器の循環ポンプによって給湯器に呼びこまれる。そして温度を測定されてから給湯器で温められ、再び浴槽に送り出される。このとき、測定された温度が設定温度であれば給湯器が停止するという仕組みだ(厳密に言えば若干違うがここでは簡単に説明する)。

スポンサーリンク

お風呂がぬるいときによくあるトラブルの内容

お風呂

ふろ温度の測定が間違っている

給湯器には浴槽から吸った水温を計るサーミスタと呼ばれる部品がある。簡単に言うと水温計のようなものと思ってもらっていい。サーミスタで検知している温度が間違っていれば「風呂がぬるいのに止まる」ということが考えられるだろう。

ちなみにサーミスタにはエラーが搭載されているが、温度変化によって抵抗値が変わるような簡単な部品であるため、よほどおかしな温度を検出したりしない限りはエラーが出ないことが多い。そしてサーミスタは単純な構造である部品であるため、簡単に壊れることもないだろう。

弊社がこれまで見てきた現場では、給湯器の本体内部で水漏れしていてそれがサーミスタにかかって壊れた場合を除けば、サーミスタが故障したという現場は見たことがない。それくらい「本来の温度を間違って検出している」というケースは少ない。

鈴木社長
鈴木社長

乳白色系の入浴剤を使用したという場合は、このサーミスタに入浴剤成分が膜を張って、温度検知に支障をきたしているというケースがあるぞ。

入浴剤が原因で給湯器が故障することもあるから注意せよ

給湯器で温めたお湯をそのまま吸っている

エラーが出ていないような状況で、風呂温度がぬるいのに停止してしまう症状であれば「給湯器で温められたお湯が上手く循環できていない」可能性が高い。

循環金具は給湯器で温められたお湯を循環させるためにある。しかし何らかの原因によって「温められたお湯が浴槽側に出ずに、そのまま戻り配管に入って給湯器に戻ってしまう」という現象が起こることがある。考えられるのは以下の2点だ。

  • 循環フィルターがゴミ詰まりしている
  • 循環フィルターがちゃんと取り付けられていない

循環フィルターがゴミ詰まりしている場合、ふろ水の循環がゴミに邪魔されてしまっていることがある。あとは循環フィルターが斜めにハマっていて、給湯器で温められたお湯が浴槽に流れ出る前にフィルターに跳ね返ってそのまま戻ってしまっていることも少なくない。

循環金具自体に不具合が生じている可能性もある

あとは単純に循環金具が劣化して不具合が出ているということも考えられるだろう。「給湯器は2回くらい交換しているが、お風呂のフィルターそのものを交換したことは1度もない」というユーザーも意外と多い。

浴槽内の循環金具も給湯器の交換スパンと同じくらいで交換していくのが望ましいため、循環金具が劣化している場合は交換が必要だ。商品そのものはメーカー純正品でも1万円~2万円くらいで、あとはそれに作業料が掛かるという感じである。

浴槽横にエプロンや点検口があるなら問題ないが、タイル風呂で点検口がないという場合だと簡単に作業できないケースもあり、その場合はかなりの費用が発生するかもしれない。

スポンサーリンク

循環フィルターの掃除方法

循環フィルターは物にもよるが、多くの物は反時計回りに回して手前に引けば取り外せることが多い。このフィルターはブラシでゴシゴシ洗ってやればOKだ。フィルターを外した奥のプラスチックはビス止めされているが、ここまで取り外す必要はない。

フィルターが詰まるとE632(ふろ水流スイッチ異常のエラー)が表示される可能性があるし、給湯器までゴミが入り込んでしまうともっと大規模な修理になる。循環フィルターはほぼ毎日、浴槽を掃除するときに一緒に掃除することをおすすめする。

給湯器のエラーE632は風呂循環不具合|まずやるべきことはこれだ!

スポンサーリンク

最後に

「追い炊きをしても設定温度になる前に勝手に止まる」「風呂自動湯張りをして完了メッセージが流れたのに明らかにぬるい」というような、エラーが確認できずにお風呂のお湯がぬるいという場合は、給湯器の故障でないことも多い。

特にフィルターの手入れ不足なんてことはよくある話だから、修理を依頼する前に絶対にチェックするべきだろう。ぜひ、参考にしてくれ。

お風呂の追い炊きがぬるい時に考えられる不具合の内容とは?