お風呂の追い炊きがぬるい時に考えられる不具合の内容とは?

お風呂の追い炊きがぬるい時に考えられる不具合の内容とは?

 

給湯器の修理依頼で多いものの1つに「お風呂が正常に沸かない、追い炊きしたのに温度がぬるい」というものがある。

夏時期なら大して気にならないという人も多いだろうが、冬場におけるお湯の温度は例え1度であっても大きな差に感じるだろうし、熱いお風呂が好きだという人も少なくないだろう。

 

一口に「追い炊きしてもお風呂がぬるい」と言っても、

  • 1℃~2℃程度の微妙な違いなのか
  • 設定温度に対して明らかにぬるいのか

上記の2パターンが考えられると思うが、本記事ではそれぞれの状況において「何が原因で追い炊きがぬるくなってしまう可能性があるのか」について、分かりやすく解説していきたい。

 

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1℃~2℃程度の微妙な温度の違いでしかない場合

体感温度と実測値が異なる可能性(気のせい)

 

意外と多いのがこのパターンで、追い炊きがぬるいと言われて修理訪問したら「42℃に設定しているのに、41℃しかないような気がする」と言われるパターンだ。

確かに寒い時期のお風呂の温度として考えたら、42℃と41℃には結構な差があるように感じる人も少なくないだろう。

 

ただし、自分の体感で「~のような気がする」というユーザーが驚くほど多く、水温計で測定してみたら正常だったというケースも少なくない

このようなユーザーに多いのは、「普段食器洗いなど、水回りで使用しているお湯の温度とお風呂の温度が同じには思えない」というパターンであるが、手しか濡れない場合と全身で浴びる場合の体感温度に違いを感じる人は多いから注意してくれ。

 

1℃~2℃程度の誤差は許容範囲

これは各家庭の配管状況、床下状況などにも左右されるのだが、基本的には「追い炊き配管の距離に応じて、多少の温度誤差は生まれる」というのが普通だ。

給湯器の風呂温度の調整は、お風呂内を循環させて戻ってきた温度を機器内で測定して判断している。実際の浴槽ではなく、機器内で測定しているため、給湯器と浴槽の位置が離れていれば多少の誤差が生じるのも仕方ない。

 

これは取扱説明書にも明記されている内容だが、1℃未満の誤差を指摘してクレームを付けるユーザーもゼロではないため、このような誤差とも言える程度の差しかないのであれば「設定温度を1℃高くする」などの使用方法でカバーすることをおすすめする。

どんな配管状況でも5℃以上の誤差が生まれることはないと思うが、2℃~3℃上げてやっとという場合も経年劣化や循環能力の低下が考えられるため、このような場合は点検してもらった方がいいだろう。

 

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明らかに追い炊きがぬるいという場合

循環フィルターは真っ先にチェックすること

 

この手の不具合で1番多いのは、循環フィルターに関する使用上の不具合だ。特に注目したいのが「フィルターがゴミで目詰まりしている/フィルターが上手く嵌まっていない」などの人為的なミスである。

これらは「フィルターを掃除する/フィルターを一旦取り外して、もう一度正しく付け直す」というだけで簡単に改善することが多い。

 

このフィルターそのものは「浴槽内のゴミが給湯器側に流れていかないようにする」という目的を持っているが、ゴミが目詰まりして邪魔になっていたり、斜めに嵌まっているという場合は循環の邪魔になることがある。

循環が邪魔されてしまうと、給湯器で温められたお湯が浴槽内に入っていけず、そのまま給湯器に戻ってしまうことがあり、これで給湯器がお風呂が沸いたと判断してしまうために、実際は相当ぬるいにも関わらず追い炊き動作が停止してしまうという流れだ。

追い炊きしてもお風呂がぬるいという場合は、真っ先に循環フィルターをチェックしてみてくれ。

関連記事風呂の温度がぬるいと感じたら循環フィルターをチェックしろ

 

最近、乳白色系の入浴剤を使用したというケース

冬に需要が高くなる乾燥肌対策を謳った入浴剤の中には、乳白色の入浴剤も少なくない。いわゆる「にごり湯」というやつだ。

この手の入浴剤は時間経過と共に沈殿してしまうことが多く、給湯器の内部に入り込んでしまうと給湯器の内部に沈殿してしまい、各部品に付着することになるだろう。

 

酷いケースだとそのまま固着してしまうことになるが、もし温度測定をしている部品に付いてしまうと温度測定の感度が悪くなり、正常な温度が測定できないという故障に繋がることが多い。

この場合は、温度測定している部品を磨いたりしてやれば直ることが多いが、素人が出来るような作業ではないため、プロに修理してもらうことになる。

 

どうしても自分で修理したいという場合は、市販されている薬剤を使って機器内を洗浄してやる方法をおすすめしたい。

この手の不具合は、設定温度までは上がらなくても追い炊きボタンを押せば少しの時間はポンプが動作すると思うから、この時間を利用して機器内に薬剤を流し込むという寸法だ。

上手くいけば入浴剤の固着成分を溶かしてくれるかもしれないし、自分で試してみる分にはお手軽な値段で試せる方法である。最近使用した入浴剤が原因で悪化しているケースなら、これで改善する可能性もあるから試してみてくれ。

 

循環金具そのものの故障

 

循環金具というのは、上記画像のような部品を指す。

目に見える部分は浴槽内の循環フィルターとなっており、目に見えない部分では給湯器と浴槽を繋ぐ追い炊き配管の接続口となっている。

これは給湯器の交換と一緒に交換することが決まっているわけでもないから、「給湯器を買えたばかりなのに、追い炊きがぬるい」ということも十分あり得る話だと思っていいだろう。

 

ただし循環金具の故障に関しては厄介な点が多く、プロが診断しても瞬時に循環金具が悪いと判断できるケースばかりではないため、素人が判断をすることは難しいはずだ。

弊社でも「給湯器に異常がなく、その他の外部要因とも考えにくいが、確かに追い炊き温度が明らかにぬるい」という診断になった場合に、ようやく手を付けるのが循環金具である。

「浴槽内のお湯に温度ムラがある」という場合は、この循環金具に不具合があることが多い。

 

そして浴室状況によっては、循環金具を簡単に交換できないケースもあり、給湯器の部品でもないことから依頼先の業者を選ぶことも重要だ。

循環金具が悪い場合は、基本的には給湯器メーカーよりもシステムバスのメーカーの管轄になることが多い点も注意したい。

関連記事循環金具は給湯器の部品ではない!循環金具に関するトラブルに注意

 

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最後に

「追い炊きがぬるい」という修理依頼は少なくないが、ユーザーの勘違いであったり、フィルターのゴミ詰まりなどの人為的なミスを除くと、分母は大きく減るだろう。

それくらい初歩的な勘違いが多い内容であるとも言えるため、この手の内容に悩んでいる場合は、まずは基本的な部分を抑えてから修理依頼するようにしてもらいたい。

「大寒波の時だけそうなった」などの可能性も捨てきれないが、基本的には自然回復することは考えにくいので、早急に対応することをおすすめする。ぜひ、参考にしてくれ。

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