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給湯器の経年劣化による故障事例で多いもの|修理よりも交換推奨

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給湯器の経年劣化における故障事例で多いもの これが出たら修理よりも交換がいいかも

すずき設備社長の鈴木だ。

給湯器が故障する原因でもっとも多いものは「経年劣化」だ。ただし業者にとって便利な言葉であるがゆえに、多くの業者が二言目には「経年劣化」という言葉を使い、ユーザーにとっては意味が分からないというケースもよくある話だろう。

何が経年劣化なのか、経年劣化にはどのような故障が多いのか…気にならないだろうか。今回は「給湯器の経年劣化による故障事例で多い内容」をピックアップして紹介しよう。

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給湯器の経年劣化による故障事例で多いもの

燃焼能力低下

  • バーナーの経年劣化
  • 熱交換器の詰まり

最も多い経年劣化は燃焼能力の低下だ。主に「燃焼部品(バーナー)が劣化している」という分かりやすい原因が多いな。あとは「熱交換器が詰まっているせいで熱効率が悪くなり、バーナーなどの部品に余計な負担をかけている」というケースも多い。

いずれにしても高額修理になることが多く、ある程度の年数を使用した給湯器で「経年劣化による燃焼不具合」が生じたら、給湯器を交換するという判断をするユーザーが多い。

鈴木社長
鈴木社長

対応しているエラーは非常に多く、特に900とか901あたりの番号は高額修理待ったなしだ。「火が付いたり消えたりする」とか「燃料の臭いが気になる」という症状も多い。

水漏れ

  • 熱交換器からの水漏れ
  • パイプからの水漏れ(水質に大きく関係)
  • 部品の接続部から水漏れ

水漏れの場合は、経年劣化であること以上に「どこからの水漏れか」が重要だ。例えば部品とパイプの繋ぎ目にはゴム製のパッキンが入っており、それで水漏れを防いでいる。…が、ゴムは弾力性があって水漏れには最適である反面、劣化すると固くなってしまい、水漏れを止める効果が薄れていく。

このゴムパッキン自体は非常に安く、このパッキンが劣化しているだけなら水漏れの症状としても極めて軽いのだが、1箇所にそのような症状が現れてしまうと「別の場所でも似たようなことが起きるのではないか」ということが懸念されるだろう。そういう意味では非常に厄介だ。

あとは水をお湯に変換する「熱交換器」は、主に銅で作られている。バーナーの火が当たって熱くなったり、使わない時は冷めたりすることになるが、銅を始めとする金属は熱したり冷ましたりを繰り返すことで、少なからず金属疲労を引き起こす。これによって部品自体に穴が空き、水漏れを引き起こすということが考えられるだろう。

ちなみに熱交換器からの水漏れだと機種によっては熱交換器の下にバーナーが付いているし、基本的に「熱交換器の下にある部品には何かしらの影響があると思った方がいい」から、修理費用も高くなることが予想される。

安全装置

安全装置の不具合も極めて多い。特に燃焼に関する不具合を検知する安全装置だな。燃焼系の安全装置は基本的に熱交換器やバーナーなどの熱くなる部分に取り付けられているから、金属疲労と同じ理屈で傷みやすい。

あとは「万が一にも作動しないということは許されない」という立ち位置でもあるから、作動しない恐れがあるよりは「危険じゃない時に作動する方がまだマシ」というノリで研究・開発されているのではないかと感じることがある。

鈴木社長
鈴木社長

言葉を選ばずに言うと、某メーカーの温度ヒューズと呼ばれる部品は笑ってしまうほど故障が多いな。この場合はE140が表示される。

給湯器の温度ヒューズのエラー(E140)|業者に丸め込まれないように注意!

特定部品の故障

あとは単純に〇〇という部品が壊れたということも経年劣化では起こりやすい。

燃焼不具合と水漏れ、安全装置の故障を除けば、あとは基盤だったり温度調整をしている部品だったり…何が壊れてもおかしくないだろう。

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給湯器の寿命は7年~10年

給湯器の寿命は大体7年~10年と言われている。まぁ使い方や使用頻度にも左右されるし、使っている機種によっても差があるから、これについてはあくまで参考程度にとどめておいてくれ。

しかしながら7年で「経年劣化で〇〇が壊れた」と言われてしまうと、多くのユーザーは「いくら何でも早く壊れ過ぎじゃないか?」と言いたくなるのではないかと思う。しかしユーザーの使用方法に問題があって壊れてしまった場合、あるいは雷などの外部的な要因で壊れてしまった場合を除き、経年劣化で壊れてしまった場合は「すぐに別の箇所が故障してもおかしくない」ことは覚悟した方がいい。

もちろん7年の使用期間でも、平均よりもずっと少ない稼働時間である現場はあるし、明確な理由が無くて経年劣化という言葉に頼る業者も少なくないだろう。しかし多くの場合では「経年劣化=壊れた理由が明確じゃない=別の部品も壊れるかも」という感じだ。

7年を超えた機種で経年劣化と診断され、しかも修理をするとしたら多額の修理費用が発生してしまうという場合は、給湯器の新品への交換も含め慎重に検討してもらいたい。

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最後に

給湯器の経年劣化で特に多いのは「燃焼能力低下、水漏れ、安全装置の故障」の3つだ。

特に燃焼能力の低下と、熱交換器の水漏れに関しては、修理費用が馬鹿みたいに高くなってしまうケースが本当に多いから、使用年数によっては素直に買い替えた方が無難じゃないかと思うことが多い。ぜひ、参考にしてくれ。

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