すずき設備社長の鈴木だ。
今日はノーリツの給湯器を使用している人に向けてエラー252(風呂水流スイッチ異常)の解説をしようと思う。
基本的には修理業者を手配して改善してもらうことになるが、ごく一部で「ユーザーで直せる可能性」もあるため、その辺も解説していきたい。
ノーリツ給湯器のエラー252(ふろ水流スイッチ異常)とは
追い炊き機能が付いている給湯器、給湯暖房機に搭載されているエラーで、主に追い炊き専用のエラーになる。お湯張りと追い炊きは出来ないが、蛇口のお湯を使ったりシャワーを浴びたりするのは問題ないことが多い。
給湯器内部には追い炊きした時に動作する「ふろ水流スイッチ」という部品が搭載されているが、これはスイッチだから「ONの状態とOFFの状態」がある。追い炊きをするとONになり、追い炊きしていない時はOFFになるのが正常だ。
これが「追い炊きしていないのにスイッチがONの状態になっている」というのがエラー252の原因である。ちなみにその逆で「追い炊きしているのにONの状態にならない」という症状だとエラー632だ。
給湯器のエラー632は風呂循環不具合|まずやるべきことはこれだ!
スイッチがONの状態を保持している原因には以下のようなものが考えられる。
- スイッチそのものの故障
- スイッチのONとOFFを検知するセンサーの故障
- ごみが絡んだりしていてOFFになれない状態
エラー252が出た時の対処法
給湯器本体に磁石などを付けていないか
給湯器の施工業者やガス業者の一部は、何か困ったことがあった時にすぐに連絡できるようにという最もらしい理由で、給湯器本体にマグネットを貼り付けていくケースがある。この磁石も貼り付ける位置によっては、センサーに対して悪さをしている可能性が否定できない。
ふろ水流スイッチ自体は非常にアナログなON・OFFスイッチ出るが、それを検知しているのは磁気センサーだ。給湯器に付けた磁石が、ここに何らかの影響を与える可能性は否定できないだろう。
それ以外は修理業者に依頼
あとはスイッチの故障、センサーの故障などが考えられるため、修理業者を手配することをおすすめする。修理業者は頼みやすいとこに依頼してもらって構わないが、1番分かりやすいのはメーカーに直接修理依頼をする方法だ(賃貸物件の場合は管理会社か大家)。
あとは各家庭の風呂掃除事情などにも関係してくるが、追い炊き回路にゴミが入り込んでエラー252というケースもある。本来スイッチはOFFになりたいのだが、そこにゴミが噛んでいて邪魔をしてしまっているという場合だ。
こうなってくると水流スイッチそのものは交換しなくても済むだろうが、ゴミが絡んだ影響がポンプに及んでいる可能性もあるし、そもそものゴミの侵入先に問題があるケースもある。
髪の毛などが絡んでいるなら循環フィルターが破けている可能性もあるから、そのあたりの調査も必要になってくるだろう。
エラー252の修理費用はどのくらい?
状況や給湯器の機種にもよるが、ふろ水流スイッチの交換だけで済むなら15000円以下だろう。
ただし経年劣化以外で故障した場合は、その根本的な原因を解消することが必要になるし、ユーザーが追い炊き配管などを不衛生にしたことが原因なら、循環ポンプや熱交換器内にも詰まりがあるかもしれない。この場合は修理費用が高くなってしまうこともある。
特に配管汚れのせいでエラー252、エラー632を出した場合は保証も保証延長も適用されず、買って間もない給湯器であっても有償対応になるだろう。
そうならないためにも普段から追い炊き配管は清潔にするように気を配ってほしい。必要に応じてジャバなどの洗浄剤を使用したり、今まで一度もやったことがないならプロに徹底的に洗浄してもらうのもおすすめだ。
最後に
エラー252はあまり見ないエラーではあるが、ユーザーの使用方法に難があって発生することも少なくない。単純な部分で言えば「磁石を貼り付けている」などが原因になっていることもあるから、一度確認してみて欲しい。
あとは配管の汚れだな。風呂配管は洗剤を付けて擦ったりできないから、日々の気遣いが重要になってくる。手入れ不足で壊れると業者の人に汚い部分を見られて気まずくなることもあるだろうから注意してほしい。ぜひ、参考にしてくれ。