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灯油ボイラーからガスボイラーに変更した際のメリットとは?

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灯油ボイラーからガスボイラーに変更 この場合のメリットとは?

すずき設備社長の鈴木だ。

これまでは石油給湯器を使用していたが、ガス給湯器に変えようかどうかを検討しているユーザーは年々増えてきている。ガス給湯器じゃなくても、リフォームを検討し始めて「電気温水器はどうか、エコキュートはどうか」など、ユーザーの選択肢は一昔前と比べて着実に広くなってきた。

それでも「給湯器」自体の人気は非常に高く、石油給湯器には石油給湯器の、ガス給湯器にはガス給湯器のメリットがある。もし「給湯器以外に石油機器がない」という場合で、かつガスコンロを使用しているという場合ならガス給湯器を採用した方がお得になることが多い。

以下では「灯油ボイラーからガスボイラーに変更した際のメリット」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

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石油給湯器のメリット

  • 燃料漏れが目と鼻で分かる
  • 貯湯タイプがある
  • 燃料費が安い

石油給湯器にもメリットは幾つかあるが、以下では特にメリットとして語られることが多い上記3点について紹介しよう。

燃料漏れが目と鼻で分かる

「もし燃料が漏れていたとして、目に見えないガスよりも安心感がある」という意見は、お年寄りを中心によく聞く。灯油は下に下に行くから低い位置に目をやれば確認しやすいし、そこに行くまでに床を伝ったりして濡れている跡も確認しやすい。

一方でガスは目に見えないし、ガス種によって上に行ったり下に行ったりという違いもある。基本的に、ガス給湯器を使用していてガスが漏れている現場なんて見たことがないが、ここに抵抗があるという人は石油給湯器の方が安心して使用できるのかもしれないな。

関連記事ガスコンロのガス種「都市ガスとLPガス(プロパンガス)」の違い

石油給湯器には貯湯タイプがある

石油給湯器には、直圧タイプと貯湯タイプの2種類がある。地下水を使用しているというユーザーが直圧タイプを使用すると、使用して間もなく水漏れしてしまう可能性が高いため、地下水・井戸水ユーザーには石油給湯器の貯湯タイプをおすすめしたい。

関連記事石油給湯器を買う時に直圧式かセミ貯湯式かで悩むユーザーへアドバイスを送る

 

貯湯タイプには「水圧が弱い/出湯温度がアバウト」などの使い勝手の悪いデメリットがあるが、その一方で「機器がシンプルで長持ちしやすい/本体価格が安い」などのメリットもある。今、貯湯タイプを使用していて、特に不自由な面を感じていないのであれば、そのまま貯湯タイプを使用することのメリットは十分にあるだろう。

関連記事セミ貯湯式石油給湯器のメリット・デメリット|安価で丈夫が特徴!

ガスに比べると灯油の方が燃料費が安い

これまでは燃料費の違い、ランニングコストが最も大きな人気の理由だったように思う。プロパンガスだと比べるまでも無いが、都市ガスと石油を比べても石油の方が断然安いのは周知の事実である。

しかし最近はエコ給湯器(エコフィールやエコジョーズ)という製品が出てきて、給湯器自体の燃費効率が非常に良くなった。特にガス給湯器の燃費効率が非常に良くなったため、この差はかなり縮まったと言えるだろう。

それでもまだ純粋な燃費は石油給湯器の方が優秀だが、石油給湯器だと「燃料切れの心配がある」「灯油タンクのメンテナンスも必要」などのデメリットもあるため、このあたりをどう考えるかによって価値は大きく変わる。

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ガス給湯器のメリット

  • 給湯器以外の部分で維持費が掛からない
  • 本体が安く買える
  • 機器寿命が長い傾向にある

ガス給湯器にもメリットは幾つかあるが、以下では特にメリットとして語られることが多い上記3点について紹介しよう。

給湯器以外の部分で維持費が掛からない

石油給湯器の場合は、石油をある程度貯蔵しておくためのホームタンクが必要になる。このタンクも10年~15年程度で大きく劣化してしまうため、定期的な交換やメンテナンスが必要だ。価格的には200Lのタンクで、取付料込みで50000円くらいが相場じゃないかと思う。

一方でガス給湯器は、メーターまではガス管理会社の持ち物であるため、ユーザーはメーターから敷地内のガス管だけのメンテナンスを考えればいい。基本的には定期的にメンテナンスが必要な部分ではないし、間違いなくオイルタンクほど維持費はかからないだろう。

給湯器本体が安く買える

石油給湯器を使用しているのは、ストーブなどの石油機器も所有している雪国住みのユーザーがほとんどで、全国的に見たらガス給湯器ユーザーの方が圧倒的に多い。そして石油給湯器の場合は本当に安く販売してくれる業者を見つけにくいのに対し、ガス給湯器は多くの業者がしのぎを削っているように思える。

同じ燃焼能力の給湯器を買おうと思ったら、石油給湯器よりもガス給湯器の方が安く手に入れることができるはずだ。

ましてガス給湯器の場合は、ガス会社がリース契約をしていることもあり、この場合だと「取付工事費、修繕費がすべてガス会社持ち」で、本体利用料と月々のガス代を払い続けるだけでOKだったりもする。これなら最初にまとまったお金を用意することがないため、喜んで契約しているという人も多い。

機器寿命が長い傾向にある

給湯器の機器寿命は7年~10年と言われているが、石油給湯器の貯湯タイプとガス給湯器は割と長持ちする傾向にある(言い方を変えると、石油給湯器の直圧タイプが顕著に長持ちしないという気もするが)。

ガス給湯器なら、オーバーホールなんかをしてやることで機器寿命が延びる気もする。たまにモンスター級に長持ちする給湯器を見ることもあるが、そのほとんどはガス給湯器だ。石油給湯器だったとしたら、ほぼ間違いなく貯湯式だろう。

ガス給湯器も暖房機能を持っていると一気に機器寿命が短くなる印象はあるが、同程度の能力の石油給湯器と比較すれば、ガス給湯器の方が明らかに長持ちしているというデータが出るのではないかと思う。

関連記事石油給湯器の寿命と耐用年数|多くのユーザーが勘違いしている事実

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灯油ボイラーからガスボイラーにした際のメリット

メリット

  • ホームタンクのメンテナンスが不要
  • 燃料切れの心配が無くなる
  • 直圧タイプなら機器寿命が長くなるかも
  • 同じ燃焼能力なら本体価格が安くなる

 

個人的には「ガスコンロを使っていて、他に石油機器を使用していない」という場合なら、ガスへの一本化を検討してもいいように思う。石油給湯器はあくまで「他に石油機器があるという場合」でなければ、そこまで大きなメリットはないだろう。

暖房ボイラーにも石油を使っているという程度なら、暖房ボイラーもガスボイラーに交換してやればいいだけだが、ガスコンロを使っておらずIHを使用しているというような場合なら、わざわざガスを引っ張ってこなくても…という気もする。

中には「床暖やファンヒーターよりも石油ストーブの方が良い」という人もいるから、ホームタンクを維持しなくてはならないという状況なら、石油機器のままでもいいのではないだろうか。石油に依存しなくていいライフスタイルに切り替えられるのであれば、ガスの方が便利になるんじゃないかという気はする。もちろん料金的にもお得になるはずだ。

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最後に

燃料費だけを考えるとガスよりも石油の方が安いが、機器寿命が長くなる可能性や、エコ給湯器の燃費性能、オイルタンクのメンテナンスなどの兼ね合いを考えると、石油よりもガスの方がいいんじゃないかという気がしてくる。

そして、燃料切れの心配がないという部分も大きい。石油なら燃料切れで修理が必要になったり、オイルタンクが劣化したり灯油に水が混じったりすることで給湯器が壊れてしまう可能性があるが、ガス給湯器にはこれらのリスクがほとんどないという部分も大きいと思う。

もしイチから家を建てるなら、ぜひガス給湯器をおすすめしたい。最近はオール電化も人気があるが、この辺は各々調べてみるのが良いだろう。ぜひ、参考にしてくれ。