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給湯器の点検費用|修理業者に点検依頼をすれば請求はどのくらい?

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給湯器の点検費用|修理業者に点検依頼をすれば請求はどのくらい?

すずき設備社長の鈴木だ。

給湯器は毎日使うものだから「定期的に点検をした方がいいの?」と気にしているユーザーが多い。まぁガスコンロが故障しても我慢できるだろうが、給湯器は結構ダメージがでかいからな。

確かに点検希望のユーザーは少なくない中で、業者側としては「点検しても長持ちするわけではないのに…」と思う部分はある。もちろん故障の早期発見という意味では有効なのだが、点検の時点で発生していない不具合は見抜くことができない。

今回は「給湯器の点検費用|修理業者に点検依頼をすれば請求はどのくらい?」というテーマで進めていこう。給湯器の点検を受ける価値があるかどうかは、当記事を読んだ読者自身で判断してみて欲しい。

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給湯器の点検費用

給湯器の点検依頼には大きく2パターンあって、ユーザーの方でちょっと気になることがあった場合に依頼される「通常点検」と、給湯器に「888、88のエラー表示」が出て依頼される「あんしん点検、保守点検」だ。

通常点検なら5000円前後+α

通常点検なら出張点検料ということで、大体5000円程度の料金になる。ここで部品交換が必要な部品が発見された場合は、部品代と交換作業料が乗っかる感じだ。

実際の点検内容としては「フィルターに汚れや詰まりがないか」を始め、燃焼状態のチェック等もしてくれる。ガス給湯器なら点火プラグを磨くくらいのことはしてくれるかもしれない。

あと業者によっては「点検後〇ヶ月以内に故障があった場合に、出張料無料&作業工料半額にする」などの粋な計らいもある。こういうメリットがあるかどうかは、事前に点検業者に確認することをおすすめしたい。

10年目の点検なら10000円前後+α

一方で最近の給湯器には「一定の使用期間を迎えた時にエラー888、エラー88をリモコン部に表示する」という機能がある。これは安心点検や保守点検のお知らせであり、給湯器の不具合を示すエラーとは趣旨が異なる。

給湯器は特定保守製品と呼ばれていて、10年を超えて使用する場合は点検が必要になった。もっともそこに強制力はなく、点検を受けるかどうかはユーザー次第となっているのが現状である。

給湯器のエラー888、エラー88は点検のお知らせで故障の合図じゃない

ただし、メーカーは確実に「10年を超えた給湯器は、いつ壊れてもおかしくない」という事実を添えて、ユーザーに点検を促すというわけだ。

ちなみにメーカーからすると「ユーザーの不安を煽って点検料を取ろうとしている」ということは無く、どちらかと言えば「点検してもらえるように言ったんだから、これで事故に繋がっても文句言うなよ」という釘刺しに近いような印象を受ける。

これは料金がメーカーによって明確に決められているため、通常点検の倍近い値段となっており、どこのメーカーでも10000円前後の費用が発生する。

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給湯器点検の依頼先

給湯器内部の点検はメーカーサービスしかできない

もしかすると「給湯器の点検を受けたいんだけど、どこに連絡していいか分からない」という人がいるのではないかと思う。もっとも一般的なのは「購入後間もないとか保証期間内と言う場合は施工店、それ以外はメーカーサービス」という選択が多い。

もちろん「家のことは全部〇〇に任せている」という設備屋、ハウスメーカーがいるのであればこの限りではないが、給湯器内部の点検はメーカーサービスにしか出来ないのも事実である。

よくガス屋が給湯器を点検するというイメージがあるかもしれないが、あれは「点検をしているフリ」ということが多い。ちゃんとした点検をすることになれば、ガス屋もメーカーサービスを呼んで点検させるからな。

「給湯器の修理はどこに依頼すればいい?」の答え

メーカーサービスに点検依頼するのが最短の方法

メーカーサービスと言うのは「メーカー専属のメンテナンス業者」である。各都道府県に点在していて、大元のメーカーに修理依頼をすればそこから業者を派遣してもらえるという流れだ。

給湯器の場合、販売・取付は色んな業者が可能で、ホームセンターなんかでも給湯器の交換作業は出来たりするが、中身の点検や修理となるとメーカーサービスでしか受け付けていない

もし設備屋とか水道屋で修理を受け付けていたとしても、基本的には「買い替えを進めてなびかないようであれば、メーカーサービスを呼んで修理させる」というケースが多いし、その場合は点検費用に仲介料が乗せられることも多いから、そういうのが嫌なら直接メーカーに連絡するのが無難だろう。

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点検を受けるメリットとデメリット

故障の早期発見やユーザーの安心に繋がる

点検を受けるメリットは「故障の早期発見やユーザーの安心に繋がる」という点だ。例えば「最近、給湯器の燃焼音が高くなった気がする(けど気のせいかもしれない)」というような違和感を持っているユーザーは少なくない。

そんな時にいつ壊れてしまうか分からないような不安を抱えながら、給湯器の燃焼音を気にして生活するくらいなら、ちゃんとプロに点検してもらって安心できるというメリットは大きいと言えるのではないだろうか。

特に燃焼系統の不具合だと「早期発見できたかどうかによって最終的な修理費用が大きく変わるケース」がある。最初は「ファンモーターの動作音がやや大きい」という感じだったのが、それはファンモーターの故障の前兆で、酸素を取り込めないせいで少しずつ熱交換器が詰まってしまい、そのせいでバーナーに負担が掛かってしまう…という流れだ。

最初の段階でファンモーターの異変に気が付いていれば、ファンモーターだけの交換で直ったかもしれない。しかし末期状態になってしまうと「ファンモーター、熱交換器、バーナー」など多数の部品交換が必要になってしまう。

「素人が給湯器の音の違いに気付けるの?」と思うかもしれないが、毎日使っているのはユーザーだから、ユーザー自身の方が違和感に気付けるというケースは多いぞ。もし給湯器の音やにおいに違和感があるのなら、点検を受けるのもおすすめだ。

点検時点での危機状況を〇か×かで判断しているだけ

一方でデメリットは「点検時点での故障の一部は見抜けるが先のことは分からない」という点だ。極端に言えば「今日は大丈夫だけど明日は分からない」という感じだろうか。

給湯器は複雑な内部構造になっていて、点検で見抜ける不具合には限りがある。例えば「水が漏れている」とかなら発見できるだろうが「水が漏れてきそうだ」という状況を判断するのは難しい。

もっと言えば使用年数が経過している給湯器なら「いつ壊れてもおかしくない」という判断になるわけで、燃焼状態が良いケースなんてまずない。「燃焼状態は良くはないけど、じゃあ部品交換が必要かと言われたら…正直言って分からない」という感じになるだろう。そんな点検に5000円ほどの価値があるだろうか。

鈴木社長
鈴木社長

何か違和感を感じる点などがあるのであればいいが、そうではなく「ただ、年数も経ってきたし点検をお願いしてみようかな」程度であれば、そこまで大きなメリットは得られないような気がするぞ。

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最後に

あくまで個人的な意見だが、使用開始から10年を迎えた給湯器なんて点検しても大して意味はないような気がしないでもない。というのも、年数が経過した給湯器なんて燃焼状態が良いわけではないことがほとんどであり、でもそれは経年劣化で仕方がないとも言える要素なわけだ。

これを〇か×かで判定することに無理があると思っているし、「今は〇だけど年数のこともあるから、いつ壊れてもおかしくない」と言われてしまうのであれば、そんなの点検を受ける前から分かり切っていることではないだろうか。

筆者としては「10年を超えた機械で無理に点検を受ける必要はなく、壊れたらその時は買い替えの方向で検討する」というのがいいと思うぞ。ぜひ、参考にしてくれ。