すずき設備社長の鈴木だ。
ガスコンロの故障、不具合の中で「大したことがない内容なのだが、意外と知られていない不具合」の1つにバーナーキャップの目詰まりが挙げられる。
意外と「バーナーキャップは取り外して洗うことが可能」ということを知らないユーザーも多く、料理の吹きこぼしなどは天板を拭き取ることはしても、バーナーキャップは一切触らないという人も少なくない。
これだとバーナーキャップが詰まってしまったら「特定の箇所だけ火が出ない」ということになるため、特に吹きこぼしなどがあった際は取り外して掃除してもらいたいと思う。
以下では「バーナーキャップの目詰まりによる故障、不具合とその対処法」について解説していく。
バーナーキャップとは？
バーナーキャップとは、ガスコンロの五徳の下に取り付けられている上記画像のような部品のことである。
通常、ここから火が円状になって出てくる構造になっており、どこかに目詰まりがあったりすると、そこからは火が出てこないということが考えられる。
上記画像で言えば、黒い部品がバーナーキャップだ。
バーナーキャップは真上に持ち上げるだけで簡単に取り外せるようになっている(さっきまで使っていたという状況で触ると火傷の危険性があるから、十分に冷まった状態でやること)。
単なるお湯をこぼした程度で目詰まりすることはないだろうが、醤油や砂糖を調味料として使用する料理などを拭きこぼした場合は、取り外してブラシなどを使ってガリガリ掃除してやった方がいい。
バーナーキャップが目詰まりしているとどうなる？
バーナーキャップが目詰まりしていると、まず火が均等に出ない。上から見ると円のように均等に出る青い炎が一部だけ出ていなかったり、あるいは赤い炎が出るというケースも考えられる。
赤い炎が出る原因は幾つか考えられるが、単に吹きこぼしたものがバーナーキャップに目詰まりしていて、それが焼かれて赤い炎になっている可能性も考えられるだろう。
更に言うと、もし炎が一部欠けている場合に、その炎が欠けている場所によっては「手を離すと火が消えてしまう」という症状にも繋がる可能性がある。
バーナーキャップからの炎は均等に出てこそ、初めて機能性と安全性を満たすことになるため、「一応調理できるからいいや」と言って無視するのではなく、それなりに気にかけてみて欲しい。
バーナーキャップの掃除方法
汚れの種類にもよるが、基本的には目詰まりしている部分(スリットと呼ばれるくぼみ部分)を固めのブラシで擦ってやるのが有効だ。金属ブラシなどでガリガリやってしまうと、バーナーキャップに大きな傷がついてしまう可能性があるから、その辺は各人で上手く調整してくれ。
筆者の場合は洗剤を使いながらナイロンブラシを使ったり、あまりにも頑固な汚れだという場合はたわしを使ったりすることもある。1番おすすめなのは千枚通しを使ってカリカリやることだ。
必要に応じて洗剤を入れた水に浸け込んだりするのも有効だし、水を使わずに汚れを落とせるならそれに越したことはないが、もし水洗いをした場合は確実に乾かしてから装着するようにしよう。
バーナーキャップは別売りで、買い替えも可能
一度詰まってしまったバーナーキャップは、次もすぐに詰まってしまう可能性がある。
「あまりにも無頓着すぎて、経年の汚れがとてつもないレベルになっている」という場合は、思い切ってバーナーキャップだけを新しいものに交換してみるのもいいだろう。
バーナーキャップはAmazonや楽天でも取り扱われており、対応機種さえ間違わなければ誰でも簡単に購入できる。
原則として正規のバーナーキャップ以外だと上手くハマらない可能性が出てくるし、上手くハマったとしても本来の性能をしっかり引き出せないという可能性もあるから、しっかりと対応している正しいバーナーキャップを選択してくれ。
ちなみにこれに関しては、現在使用しているガスコンロメーカーに問い合わせて機種を言えば、バーナーキャップの交換だけでも応じてくれると思う。
弊社の主な取引先は、事前にガスコンロのバーナーキャップの販売希望と告げておけば、出張料は請求せず、バーナーキャップの代金だけで対応してくれているぞ。
※業者によって出張料を取るかもしれないから、事前に確認することをおすすめする。
最後に
バーナーキャップに不具合があって、ちゃんとした炎が出せていないとなると、火力としてのロスがあるのは当然として、各種機能にも誤差が生じてくるだろう。
簡単に変形したりということはないだろうから、ここに不具合が出る場合の多くは「ユーザーの手入れ不足」だ。掃除してやるだけで改善することも多いから、ぜひ参考にしてくれ。
