PR

石油給湯器のニオイが気になった時にユーザーがやるべきこと

スポンサーリンク
石油給湯器のニオイが気になった時 ユーザーがやるべきこと

すずき設備社長の鈴木だ。

石油給湯器を使用しているユーザーは、ふとした瞬間に「なんか煤けたニオイがする/灯油臭い」と思うことがないだろうか。石油給湯器は石油を燃料にして動く機械であるから、多少の灯油臭さは致し方ないのだが、どうしても経年劣化によってニオイは強くなっていく傾向が強いため、ふとしたタイミングで「なんか気になる…」と違和感を感じるユーザーも少なくない。

以下では「石油給湯器のニオイが気になった時にユーザーがやるべきこと」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

スポンサーリンク

石油給湯器のニオイが気になった時にユーザーがやるべきこと

灯油が漏れていないかどうかを確認する

まずは初歩的な部分で「灯油漏れがないかどうか」を確認しよう。給湯器の内部でオイルが漏れている場合は搭載されているオイルセンサーが働いてエラーを出すため、エラーが出ていないのであれば給湯器内での油漏れを心配する必要はない。

ノーリツ製石油給湯器のE800、E80はオイルセンサ異常

ユーザーがチェックするべきなのは、機器外のオイルホースやオイル銅管からの油漏れだ。オイルホースを使用している場合は経年劣化でホースが割れるということが割とよく起こるので、ホースを手で触ったらオイルがにじんでいたということも珍しくない。この場合は給湯器の周りがなんだか灯油臭いということで、違和感を感じる人も多いだろう。

ちなみにオイルホースが割れているだけなら、ホームセンターで買ってきて交換するだけだからDIYに苦手意識のない人ならあっさり交換できる。ホースそのものはそんなに高くないから自分でやれば1500円、業者に頼めば5000円とい言ったところだ。

外壁などに違和感がないかどうかを調べる

油漏れがなかった場合に、まず真っ先にやって欲しいのが「給湯器本体周辺、あるいは給湯器の排気筒周辺の外壁などに黒い跡、煤けた跡がないかどうか」を点検して欲しい。給湯器の排気が灯油臭くなることの原因には様々なものが考えられるが、基本的には「燃焼能力が低下している」か「機械の中に煤が詰まっている」ということが予想される。

もし末期症状になっていると排気筒からモクモクと黒煙が立ち上るということもあるのだが、これが給湯器周辺をたちまち黒くしてしまう。最悪なのが隣の家と距離が近い場合で「裏口から排気筒が出ていて、その排気筒から出た排気は風向きによって隣の家の方にいってしまう」という場合は絶対にチェックしておこう。

経年的なもので多少黒くなることは致し方ないが、あまりにも酷い場合だと「異常なくらい黒くなる」ため、すぐに機器に何かしらの異常が出ていると分かるだろう。

鈴木社長
鈴木社長

自分の家ならまだいいが隣の家の外壁を汚して近所トラブルになったという現場も見たことがあるから、定期的にチェックすることをおすすめする。

煙突の繋ぎ目、煙突の出口に注目

具体的なチェック箇所としておすすめなのは「煙突の繋ぎ目、煙突の出口」だ。排気筒にも種類があるので一概に言えないが、排気筒を延長している繋ぎ目や給湯器本体との接続部分に煤が落ちているというケースだと少し注意した方がいいだろう。

もちろん程度によっても差はあるし、正常な機器でも5年以上使っていれば煤が落ちていないという方が珍しいという部分もあるから、落ちていたからといってすぐに深刻になる必要はない。

そして煙突の出口部分にも注目して見てくれ。石油給湯器の煙突は外から中に雨水が入ってこないように下向きに角度を付けて設置されている。そして出口部分には外から鳥などが侵入してこないように網目状になっているのだが、ここに大量の煤が堆積しているという場合は注意が必要だ。

もちろん一般ユーザーの場合は比較する対象がないから、仮に煤が多少積もっていたとしても「これは平均と比べてどうなのか」は分からないのではないかと思う。

鈴木社長
鈴木社長

例外もあるから断言はできないが、基本的には「多少の煤なら排気に押し出されて飛んでいく」ため、積もるという状況は結構深刻だと思った方がいいと言っておこう。個人的には例え一部分だったとしても5mmも積もっていれば完全にアウトだと思っている。

どうしても気になるなら修理業者に点検を依頼する

「黒煙が出ていない」「外壁も排気筒も排気口も煤けていない」「給湯器周辺で油漏れも無い」という場合の多くは、総じて問題のないケースが多い。一方で「経年劣化や故障の前兆」が生じていて、それが早期発見に繋がり大規模な修理になる前に直せたというケースもある。

ユーザーによっても「鈍感な人/神経質な人」で感じ方や捉え方も変わってくるから、一概にどうこう言うことも難しいが、どうしても気になるなら業者に点検を依頼することをおすすめする。何も無かった場合の出張点検で費用は大体5000円くらいだ。

実際にプロに点検してもらって得た安心感と、この先もしすぐに故障が発生してしまった場合に「点検してもらったんだけど…」と言える強みが5000円で手に入ると思ったら、人によっては決して高い出費とも言えないのではないだろうか。

「給湯器の修理はどこに依頼すればいい?」の答え

スポンサーリンク

最後に

弊社でも「石油臭い」と言われて訪問した現場が多々あるが、やはりユーザーの感覚によって様々である。「別に気にならないが、これを気にするなんて随分と神経質だな」と思うこともあれば、その逆で「なぜこんなになるまで放置していた!?」と感じることもある。

いずれにせよ不安を抱えたまま騙し騙し使用して、結果的に大きな故障に繋がるというのが1番最悪なパターンであることは間違いないから、少しでも違和感があるなら点検を受けることをおすすめする。ちなみに業者によっては「点検後、3ヶ月以内に故障したら作業料を値引き」などのルールを設けている所もあるから、ぜひ参考にしてくれ。