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ノーリツ製石油給湯器のE800、E80はオイルセンサ異常

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ノーリツ製石油給湯器のE800、E80はオイルセンサ異常

すずき設備社長の鈴木だ。

ノーリツ製の石油給湯器でE800、E80はオイルセンサ異常のエラーだ。オイルセンサというのは、灯油漏れに反応する安全装置である。

オイルセンサそのものが故障してしまった可能性もあれば油漏れを検知して作動した可能性もあり、後者であればオイルセンサ自体を交換しただけでは直らない。油漏れも同時に修理することが必要だ。

それにE800が表示されてしまっては給湯器が一切使用できなくなってしまうため、早急に修理することをおすすめしたい。以下では「石油給湯器・灯油ボイラーが出すE800(オイルセンサ作動)の内容と対処法」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

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ノーリツ製石油給湯器のE800、E80はオイルセンサ異常

E800、E80の概要

オイルセンサは灯油に反応するセンサーのことである。主に燃料ポンプ付近や給湯器内の最低部に設置されている部品で、水には反応せずに油のみに反応するセンサーだ。燃料漏れしている給湯器を燃焼させないという働きを持っている。

通常E800は追い炊き機能を持つ石油給湯器、E80は給湯機能のみの給湯器で表示される。なお、当然ながらガス給湯器にはオイルセンサは搭載されていない。

最も多いのは制御弁、電磁ポンプからの油漏れ

E800が表示されるケースで最も多いのは、単純に油を制御しているポンプからのオイル漏れというケースが非常に多い。ポンプがピストン式になっていて、どうしても経年劣化が免れない構造をしているから仕方ないような気がしないでもない。

絶え間ない振動によってナットが緩むというケースは考えにくいにしろ、接続部分に何かあってもおかしくないくらい揺れている部分である。この場合は、最低でも「漏れている部品の交換+オイルセンサの交換」が必要になり、修理費用は最低でも20000円を超えることがほとんどだろう。

水漏れによってオイルセンサが腐食している可能性

E800と言えば基本的にはオイル漏れだが、ごく稀に「水漏れによってセンサが故障しているだけでオイル漏れはしていない」というパターンもある。

オイルは液体のため下に下に垂れていくということから、センサーそのものは下の方に設置されていることが多く、同様に水も下に下にいくことから水漏れの影響も受けやすい。いずれにしても「水漏れの修繕+オイルセンサの交換」が必要になるから、多少厄介な恰好にはなるだろう。

E800は応急処置が難しい

結論から言うと、E800を即日修理するのは難しい。理由として「センサーそのものの故障+何かしらの原因」が複合している故障であることが多いからだ。

残念ながら、多くのケースで部品を注文してから再訪問というカタチになるだろうが、それだけ油漏れによる安全装置の不具合は厄介で、事故に繋がる可能性がある不具合だということは知っておいて欲しい。

鈴木社長
鈴木社長

とは言えオイルセンサは非常に小さい部品だから、各修理担当者が持ち歩いている可能性は高いぞ。

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オイルセンサ異常のエラーが発生した場合

エラー

現場の確認と燃料の停止

オイルセンサ異常のエラーが出た場合、まず第一に確認して欲しいのが「油漏れの有無」である。給湯器の油漏れについては「常に油漏れをしているケース」と「燃焼時のみ油漏れをしてしまうケース」の2通りが考えられるが、前者の場合は燃料を遮断しない限りは灯油が漏れっ放しになってしまう。

洗面所に設置しているケース等であれば、家の床に染み込んでダメージを与えてしまう可能性もあるし、灯油も無駄にしてしまうことになるため、まずは給湯器周辺を調べて油漏れがないか、灯油のにおいがしないかどうかを確認してほしい。

そして早急に修理業者を手配するのと同時に、できれば給湯器付近にあるオイルコックで燃料を遮断するのが望ましい。機器周辺にコックがなければオイルタンクで遮断してもいいが、もしストーブなどの石油機器を使用しているという場合は、一刻も早く修理業者を手配することが重要だ。

いずれにしても火気厳禁であるため、給湯器が設置されている周辺での火の使用は注意してほしい。

オイルセンサの交換、油漏れの処置

E800で修理業者がやることは、油漏れの確認とオイルセンサの交換である。まずはオイルセンサが作動した原因を探すのが鉄則だ。

インターネット上でE800に困っている人の書き込みを見ていると、短絡的に「E800→オイルセンサを交換すれば直る」と思っている人が多いように思えるが、もし油漏れをしている状態であれば「オイルセンサ交換→すぐにE800再発」となってしまうだろう。

多いのは「燃料ポンプからの油漏れ、オイルホース接続部からの油漏れ」などであり、漏れ部分の部品交換をしたうえでオイルセンサそのものを交換することが多い

あとは「水漏れしていることが原因で、オイルセンサに水がかかって腐食している」というケースもある。この場合はオイルセンサの交換と水漏れ防止処置が必要だ。

ちなみに「以前に水漏れの修理をして、時間が経ってから今度はE800」という場合は、水漏れした時にオイルセンサに水がかかっていて、それが時間経過によってオイルセンサの腐食に繋がってしまったというケースが考えられる。

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オイルセンサ異常の大まかな修理費用

費用、見積もり

オイルセンサそのものは2000円しないくらいの安価な部品だ。しかし基本は「オイルセンサの交換+α」になるため、後は「どこに油漏れ(水漏れ)があるか」によって、修理費用はピンキリになるだろう。

燃料ポンプからの油漏れがある場合は、トータル30000~40000円くらいになることも珍しくないだろうし、オイルセンサの交換だけで済むのなら10000円~15000円程度で済むこともある。

ちなみに油漏れをしている場合は、給湯器の電源オン・オフで復帰することはないので、電源の入り切りで使用できるという場合はオイルセンサの腐食か抵抗値不良の可能性がグッと高くなる。

どのみちE800は調子の良し悪しで表示されるようなエラーではないし、放っておいて直るということも無いエラーの為、確認したら早急に修理を手配することをおすすめしたい。

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最後に

以上がノーリツの石油給湯器E800、E80に関する説明だ。

ノーリツは性能部品の直接販売を行っていない為、ユーザーが安易にオイルセンサ交換をすることは出来ないはずだが、もし仮に部品が手に入ったとしても「油漏れしていないかどうか、水漏れはないかどうか」の点検が必要であるから、プロに依頼した方が無難だと思うぞ。ぜひ、参考にしてくれ。