貯湯式石油給湯器で設定温度の横に「H」の表示が出る理由について

 

すずき設備社長の鈴木だ。

たまにユーザーから「給湯器の温度を下げたら、数字の横にアルファベットのHが表示された」ということで、このHの意味を知りたいという問い合わせをもらうことがある。

 

これは石油給湯器のセミ貯湯式だけに確認される症状だが、決して故障などではないので安心して欲しい。

以下では、このHの表示が何を意味しているのかについて解説していこう。

 

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Hは「設定温度よりも高い温度のお湯が出る」という意味

 

セミ貯湯式の給湯器は、1~7までの温度設定によって常に機械の中にお湯を貯めておくタイプの機種だ。

1なら30℃くらいのぬるま湯だと思うが、最高温度の7ともなると70℃~80℃くらいの熱いお湯になる。

 

セミ貯湯式の給湯器の場合、お風呂の追い炊きをする時は7にしなければならないということもあり、ユーザーのほとんどは「普段から7にしておいて、各蛇口で水を混ぜて使用する」という使い方をしているのではないだろうか。

 

普段から7にして使用しているという場合において、ふとしたタイミングで温度を下げたとしよう。ここでは7から4に変更したと仮定する。

すると、リモコンの温度表示は4になっているにも関わらず、実際に出てくるお湯は7の温度という現象になってしまうのだ(7で作られたお湯がまだ機械の中に残っているため)。

 

これは時間が経てば少しずつ冷めていくため、いずれは4の温度になるわけだが、それをしらずにお湯を使ってしまうと火傷に繋がる恐れがある。

というわけで、実際の設定温度よりも高いお湯が出るというケースでは、設定温度の横に「H」と表示することになっている

 

このHは、確か「HIGH」の頭文字だったような気がするが、これは定かではない。

 

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Hが出る時は、今まで使っていた温度から下げた時

 

Hはあくまで火傷防止のための注意喚起の意味であり、これが表示される場合は「今まで使っていた温度を下げた時」である。

2を1に下げてHが表示されるということは無かったように思うが、いずれにしても「知らずに使ってしまった時に、火傷の恐れがあるような温度差」では間違いなく表示されるはずだ。

 

直圧式の給湯器であれば、蛇口を開けた時に初めてお湯を作るため、設定温度のお湯を一気に作ることが可能である。

一方で貯湯式の場合は、常に設定温度のお湯を機械の中に作っておいて、蛇口を開けた時にそれを出湯するというシステムだ。

 

ついさっきまで7にしていたのであれば、給湯器の中に入っているのは7の温度のお湯であり、その状態で設定温度を4にしたところで、4の温度のお湯は出てこない。

4のお湯(40℃ちょっと)が出てくると思っていたのに、実際に出てきたのが7の温度だと事故につながる恐れがあるため、4の横にHを表示している。

 

ちなみにこの表示は、時間経過によって給湯器内のお湯の温度が設定温度通りになれば消える

 

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取扱説明書にすべてが書かれている

 

これは別に嫌味でも何でもなく、もし故障かと思ったらまずは取扱説明書を読んで欲しい。

給湯器の修理依頼をする前にまずは取扱説明書!無くしたらメーカーページからダウンロードできるぞ!

 

今回のケースであれば電話で解決することが多いため、わざわざ現場に行く必要もなく、出張診断料が発生するということもないだろう。

しかし、ユーザーの中には「取扱説明書に書かれているような内容で修理依頼をしてくる」という人もいる。

 

訪問させてもらう業者の立場としては別に構わない(むしろありがたい)のだが、多くのユーザーは「説明書を確認していれば済んだような簡単な内容で、出張点検料を取られてしまっては損をしたと思ってしまう」のではないだろうか。

そうならないためにも、まずは説明書を読んで確認してみて欲しい。

ちなみに説明書を失くしたという場合は、メーカーの公式サイトから確認可能だ。

 

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最後に

この手の質問をたまにもらうことがあるのだが、確かに「これまでずっと直圧式の給湯器を使用していて、急に貯湯式の給湯器を使用することになった」等の場合であれば、ちょっと戸惑ってしまう気持ちも理解できる。

 

しかし、この程度のことと言ったら失礼かもしれないが、少なくともユーザーの方で解決できたような内容のトラブルであることは間違いない。

 

「テレビが壊れた」と騒いたものの、実際にはリモコンの電池が切れていただけ…なんて初歩的な展開になったらバツが悪いだろう。

それと同じような感じであるから、まずは説明書の確認を強くおすすめする。ぜひ、参考にしてくれ。

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