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エコジョーズって故障しやすい?|エコジョーズのデメリット

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エコジョーズって故障しやすい?|エコジョーズのデメリット

すずき設備社長の鈴木だ。

最近はエコジョーズからエコジョーズに買い替えるというケースもだいぶ増えてきて、そういうユーザーたちから「エコジョーズって故障しやすい?エコジョーズって壊れやすい?」という疑問を投げかけられることがある。

これに対して単刀直入に答えるのであれば「エコジョーズは従来型と比べて壊れやすい」と言わざるを得ないだろう。しかし、いくつか補足しなければならない。以下では「エコジョーズは故障しやすいかどうか、エコジョーズのデメリット」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

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エコジョーズのデメリット

エコジョーズは従来型のガス給湯器と比べて複雑化している

まず始めに言っておきたいのは、従来型のガス給湯器とエコジョーズを比較するとエコジョーズの方が給湯器の構造自体が複雑化しているということだ。パソコンなんかが分かりやすいと思うが、一昔前と比べて性能自体は圧倒的にパワーアップしているにも関わらず、機器寿命という観点からは進化していないということがわかるだろう。

給湯器もそれと一緒で、少しずつバーナーの燃焼能力が向上していたり、給湯器としての機能そのものもパワーアップしている。それを実現するにあたって部品の数も増えたし、1つ1つの部品も複雑化したのが現状だ。

鈴木社長
鈴木社長

部品の点数が増え、それらが複雑化するとどういうことが起こるかというと、壊れる可能性のある部分が増えるということになる。

シンプルなものほど壊れにくい

給湯器に限らず機械全般はもちろんそうだし、形あるものはほとんどこの規則性に当てはまると思うが「シンプルなものほど壊れにくい」ということが言える。従来型のガス給湯器とエコジョーズを比べる程度では分かりにくいかもしれないが、昔ながらの風呂釜・バランス釜と呼ばれている機械は今でも頑丈だ。

ノズルにガスの燃えカスが詰まったりということはあるが、定期的なオーバーホールで10年以上使用できるケースも多い。一方で最新の給湯器となると、お湯張りはできるし燃焼効率は良いし…機能面ではバランス釜とは比べ物にならないが、定期的にオーバーホールしながら使用したとしても無故障で10年を超えるのには相当な運が必要だろう。

ちなみにガス給湯器の機器寿命は約7年~10年と言われていて、10年使えて当然というものではない。それどころか「10年を超えて使用する場合は安全が担保できないから、必ず専門家による点検を受けてくれ」というルールができたほどである。

鈴木社長
鈴木社長

賃貸物件に設置されている単機能ガス給湯器なんかだと15年以上使えているケースも珍しくないが、そもそも単身世帯だったり空き室の期間があったりするためで、一般的な家庭と比較するのはナンセンスだ。

ガス給湯器の寿命と耐用年数|交換のタイミングの目安

エコジョーズの場合は中和器の交換が必要な点についても注意

エコジョーズには中和器と呼ばれる部品が搭載されており、これは従来型にはない部品である。この中和器の何が厄介かと言うと、故障どうこうではなく「一定時間の使用で部品交換が必要になる」という点だ。

中和器は多くの家庭で5年~7年程度で交換が必要になるのだが、その時に「そんなことは聞いていない/燃費がいいと聞いて買ったのに、こうやって金が掛かるなら本末転倒だ」というクレームは非常に多い。

本当に事前説明が無かったとすれば気の毒だと思うが、これについては取扱説明書にもしっかりと記載されているから、知らなかったというクレームで無料になることは考えにくいだろう。

高効率給湯器(エコタイプの給湯器)が出すエラー920と930の厄介さ

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エコジョーズって結局お得なの?

エコジョーズで燃費がお得になるかどうかはユーザー次第

各メーカーはエコジョーズが従来型のガス給湯器と比べて「ガスの消費量が抑えられる」というアピールをしている。確かに従来型では捨てていた熱い排気ガスを熱交換に利用しているわけだから、エコジョーズの方が圧倒的に燃費効率は良い。

ユーザーも「ガスの節約になるなら…」という思いで採用していることと思うが、確かにお得になるケースは多いものの、メーカーが言うほどの節約効果が得られるかどうかは疑問が残ると言っていい。

ノーリツ-エコジョーズ年間ランニングコスト

年間ランニングコストの比較

上記はノーリツという給湯器メーカーが算出している「従来型からエコジョーズに変更した場合の年間ランニングコストの一例」だが、これには計算式がある。そしてこの計算式は、いかに数字を大きく見せるかという企業努力が詰め込まれていると言っても過言ではない。

ガスは都市ガスではなくプロパンガスを前提にしているし、使用前提になっている普段のお湯の量は一般家庭と比べてやや多めだ。「月の生活費を100万円節約した!」と聞けばすごいと思うかもしれないが、そもそも100万以上を浪費していなければ節約も出来ないわけだし、この算出方法にも似たようなものを感じる。

鈴木社長
鈴木社長

確かに従来型と比較するとお得であることは間違いないが、ユーザーによっては「思っているほど得をしない」というケースも多いはずだから注意してくれ。

多くの場合でエコジョーズの方が得になることが多い

一人暮らしで家ではほとんどお湯を使わないという極端な例でもなければ、多くの場合でエコジョーズの方がお得になるだろう。確かに故障率が高かったり、中和器の交換が必要になることを加味しても、従来型のガス給湯器よりもコスパが良いという部分でお得になることが多いはずだ。

ただし従来型からエコジョーズに変更する場合、ドレン配管と呼ばれる配管を施工しなければならなかったり、マンションの場合は別売りの排水ユニットを用意しなければならなかったりするため、こういう事情があるときは施工業者に相談することをおすすめしたい。

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最後に

「故障しやすいか?」と聞かれたら「故障しやすい」と答えざるを得ないが、機能面や燃焼効率などがパワーアップした伸びしろから見ると、犠牲になった機器寿命は微々たるものだと思うぞ。

個人的には中和器の交換費用や故障確率が高くなった点を考慮しても、従来型よりもエコジョーズの方が断然お得だと思っている。ぜひ、参考にしてくれ。

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