石油給湯器から水漏れしてきた場合の修理費用の相場について

すずき設備社長の鈴木だ。

水漏れは非常に厄介な問題であるが、何が厄介かと言うと「程度によって放置してしまいがち」という点である。

いっそのこと使用できなくなってしまえば、すぐに修理依頼をするというユーザーも多いだろう。

しかしポタポタ落ちる程度の水漏れなら、そのまま使用できることがあるから厄介だ。

以下では「石油給湯器の水漏れ箇所別の修理費用の相場」「なぜ水漏れを放置してはいけないか」について説明する。

水漏れは早く修理した方がいい理由

当然だが給湯器内は精密部品で溢れかえっている。

そんなところで水が漏れたらどうなるか。水の漏れ方によっては他の部品に水がかかってしまうだろうし、直接かからなくても湿気で基板などがやられてしまうかもしれない。

給湯器の故障の多くは「使用できなくならない限りは、二次被害、三次被害と被害が大きくなっていく可能性がある」ため、先延ばしにしても何もいいことがないのだ。

そして石油給湯器とガス給湯器で大きく違うのは内部構造である。

ガス給湯器は給湯と風呂で熱交換器が分かれているのに対し、石油給湯器の多くは給湯と風呂が同じ熱交換器になっている。

さらに石油給湯器の場合は、排気通路部が1番下に設計されていることも多く、水は下に下に落ちていくから、排気通路部を塞いでしまうかもしれない。

そうすると排気が出ていけなくなり、不完全燃焼を起こして煤だらけになってしまうというわけだ。

石油給湯器からの水漏れ修理費用の相場

パイプ接続部からの水漏れ 6000円~

パイプと部品の接続部分から水が漏れていた場合は、大体6000円~の修理になることが多い。

6000円~としている理由は「水が漏れている箇所だけを直しても、そこだけ直したのでは今度は別の個所から水が漏れてくることが容易に想像できるから、他のパイプ接続部のパッキンも一緒に替えることが多いため」である。

パッキン自体の部品代は数十円程度であるが、技術料で1点につき6000円ほどかかる。

ただし2点交換したからと言って12000円になるということではなく、このあたりはメーカーによって違うみたいだ。

ちなみにこの程度の不具合であれば修理する水道屋や設備屋もいるだろうが、万が一パイプ接続部以外からの水漏れだった場合は、メーカーの修理専門店から修理をしてもらう必要がある。

熱交換器からの水漏れ 35000円~

水漏れの中で最も修理費用が高額になるのが熱交換器からの水漏れだ。

熱交換器は銅から作られていて、主にバーナーで熱されることでお湯を作る「やかんのような役割」を担っている。

当然、金属であるから熱したり冷やしたりをすることで、経年劣化の影響を受けやすく、多少は変形もするため、ここから水が漏れてくるケースも珍しくない。

熱交換器は「給湯&ふろ/二次熱交換器」の2つが搭載されており、どれが壊れるかによって費用も若干変わってくるが…。

作業料は1箇所で18000円程度。あとはここに部品代が加算される。

部品代は機種によっても変わるが、多くは20000円以内になるのではないだろうか。

そして上の方でもかるく触れたように、石油給湯器の熱交換器から水漏れした場合は排気室も水浸しになってしまうことがあり、状況によっては排気室は煤掃除をして再利用することも可能だが、排気温度を計っているサーミスタなどが水浸しになっているということもあり、このあたりは丸ごと交換するケースもある。

いずれにしても熱交換器からの水漏れの可能性を考えたら、石油給湯器の場合は特に早めの修理を依頼を心掛けた方がいいだろう。

ポンプからの水漏れ 25000円~

凍結破損以外でポンプから水が漏れてくることはあまりないが、ポンプから水が漏れてきた場合も修理費用は高い。

というのは、パイプ部分と違って「パッキンだけを交換すれば水漏れが止まる」というものでもないからだ。

そしてポンプは高価な部品になるので、必然的に金額は高くなることが予想される。

作業料が10000円程度に、あとは機種によって金額の異なるポンプの金額が加算されるという感じになるだろう。

その他水メカからの水漏れ 20000円~

温度調整をしているサーボモータやお湯張りをしている電磁弁などから水が漏れてくるケースも考えられるが、これも凍結破損以外ではあまり見ないパターンだ。

水メカの場合は部品代もピンキリだが、大体が5000円~10000円以内に落ち着くことが多い。

そして交換費用も10000円くらいになるため、大体1点につき2万円くらいになるだろう。

最後に

どこからの水漏れかを知るにはフロントカバーを開けて中を見る必要があるが、開けて見たところで水漏れ箇所を特定できるかどうかはわからないし、そんな暇があったらすぐさま修理依頼をした方がいいだろう。

放っておくと2万円で済んだ修理費用が3万円、4万円と増えてしまう可能性がある。

水漏れは漏電やショートの可能性もあるから、水を止めてコンセントを抜いておくのがベストだ。ぜひ、参考にしてくれ。