エコ給湯器が出すエラー920と930の厄介さ

すずき設備社長の鈴木だ。

給湯器にエラーが出た時、もし俺なら何のエラーかを調べるのだが、意外と何のエラーかを調べるというユーザーは少なく、もしエラーが出ていてもそのままお湯が使えるのであれば、そのまま使用するというユーザーが多いということに驚いた。

そういうユーザーは、俺がここでブログを書いたところで絶対に見ないとは思うが、もし自分の家のボイラーに920というエラー表示がされた場合は、早急に修理をおすすめしたい。

以下では920の理由と、920のエラーがなぜ厄介なのかについて解説する。

エラー920とは?

エラー920とは、中和器寿命のエラーだ。

故障ではなく、中和器の寿命が近いということをお知らせしてくれるエラーである。

いわば「電池が切れそうなときに教えてくれるランプのようなもの」と考えたら、非常に分かりやすいのではないだろうか。

中和器とは、エコタイプの給湯器には必ず搭載されている部品である。

エコタイプの給湯器は、燃費をよくするために「これまでは普通に捨てていた熱い排ガスをもう一度機械の中に取り込んで、それを熱交換に使用する」という特徴がある。

そのせいで給湯器の中で汗をかき、それを排水しなくてはならない。

この時の汗はいわゆる酸性であるから、そのまま捨てたのでは配管の材質によっては腐食させてしまう恐れがあるため、中和してから捨てる必要があるということで、中和器が搭載されている。

エラー920の厄介な点

中和器の寿命をお知らせしてくれるだけのエラーであるから、厄介どころか、むしろ親切なくらいのエラーなのだが、このエラーの何が厄介かと言うと「920が表示されてから、一定時間経過後にエラーが930に代わり、その後は一切使用できなくなってしまう」という点だ。

恐らくメーカー側としても「急に使えなくなるのは困るから、そういうのは事前に教えるように作れなかったのか?」というクレームを先回りして搭載したエラーだと思う。

しかし、エラー表示しても普通に使えてしまうため、一部の人にとっては全くもって意味を成していない。

結果、騙し騙し使っていて、930に変わってから使用できなくなり、声を荒げるという感じだ。

中和器の交換自体は大した作業ではないのだが…

ユーザー側からすれば「920や930と言われて中和器だって分かるなら、最初から部品を用意してすぐさま交換作業に入って欲しい」と思うだろう。

しかし、修理する側からすれば「わざわざ寿命を知らせるエラーを搭載しているわけだから、そこで本当に中和器寿命かどうかを診断し、そこから部品を注文して再訪問しても十分な時間がある」という判断になる。

とあるメーカーのサービスショップに聞いたのだが、部品在庫はメーカーから購入する必要があるらしく、修理会社はなるべく在庫を置きたくはないそうだ。

こういう事情があるから、メーカーは部品を持っていて当然とは思わない方がいいだろう。

そもそもパソコンの修理にしても車の修理にしても、申し込んですぐに対応してもらえるサービスの方が少ないと思うがな。

最後に

920が出た時点で、これがどんなエラーかを知っておけば、最終的に痛い目に遭うこともほとんどないんじゃないかと思う。

ちなみに920から930に変わるまでの期間は、燃焼時間にして10時間~20時間程度だった気がするな。

もし920が表示されているなら、一刻も早く修理依頼をした方がいいぞ。ぜひ、参考にしてくれ。