暖房機の不凍液が不足(エラー043)して水を追加するのが良くない理由

すずき設備社長の鈴木だ。

暖房ボイラーを使用しているなら、使用している暖房端末の種類や配管状況などによって「不凍液を自分で補充しなければならない場合」がある。

この時、運よく手元に不凍液があればいいのだが、もし無いという状況であれば水を足しているという人もいるのではないだろうか。

確かに水を足してやっても動くようにはなるが、それに伴って発生するリスクもしっかり押さえておくべきだ。

今回は「暖房ボイラーがE-043を出して停止した際に、水を足して動かすことのリスク」について説明する。

不凍液が不足するとE-043が出る

冬場の暖房ボイラーにおいて、1・2を争うくらい多い依頼が「E-043」だ。

E-043とは「暖房ボイラー内を循環している不凍液が不足している状況」を指す。

不凍液は水とは違って蒸発しにくいようには出来ているのだが、どうしても半年以上放置していると蒸発したり配管内の空気が抜けたりなどによって水位が下がると思われる。

この時に一定量まで不凍液が減ると、E-043を出して暖房ボイラーが停止してしまうというわけだ。

不凍液を追加してやるのがベストだが…

E-043を解決するのには、不凍液を足してやるという方法が1番簡単で手っ取り早い。

しかし、不凍液の交換も正しいやり方で行わないと大変なことになるから注意してくれ。

主に注意して欲しい点は以下の通りだ。

  • 不凍液を混ぜないこと
  • 不凍液はリザーブタンクを満タンにしないこと
  • 水の入れ過ぎに注意すること

以下で1つずつ解説していく。

不凍液を混ぜないこと

不凍液には幾つか種類がある。

多くの場合で「メーカーの純正品の不凍液」を使用しているケースがほとんどだと思うが、施工業者によっては「安い不凍液を使用した」「こだわりの不凍液を使用した」などのケースもあり、それらは混ぜることができない。

そのため、暖房ボイラーに不凍液を足す場合は必ず「何の不凍液を使用したか」を施工業者に確認するようにしてくれ。

必要に応じて、業者が不凍液を足している様子を見てやり方を覚えたり、次回エラーが出た場合の為に追加分の不凍液を購入することもおすすめする。

不凍液はリザーブタンクに満タンにしないこと

上記はノーリツのOH-Gシリーズという暖房ボイラーになるが、赤丸を付けた部分から残量を覗けるのがリザーブタンクだ。

リザーブタンクとはメインタンクの予備のような意味合いを持っていて、メインタンクの中身が減った時にリザーブタンクから不凍液を引っ張って使用するという仕組みになっている。

実はこのサブタンク、外側から見ると半分くらいの位置に「FULL」と記述されているから、ユーザーの中には「半分じゃ足りないんじゃないか?」と考えて7分目・8分目まで入れるユーザーもいる。

不凍液は熱くなると膨張するから、あまりに入れ過ぎると給湯器が燃焼した時に溢れる危険性が出てくるだろう。

多くの場合は溢れる可能性を考えて、しっかりと排水に接続してくれていると思うが、この場合でも不凍液を無駄に捨てることになるし、万が一排水に接続していなければボイラーの周りが不凍液で水浸しになる可能性もあるから注意してくれ。

水の入れ過ぎに注意すること

E-043は不凍液不測のエラーだが、機械は不凍液かどうかは判断しておらず「センサーが水に触れているか空気に触れているか」で、不凍液不足を検知している。

そのため、理論的には水を足してやることで応急処置も可能だ。

しかし、本来不凍液を入れている部分に水を足すということには、それなりにリスクを伴う。

不凍液が薄まれば、それだけ水に近くなるということになり「凍ってしまう可能性」も出てくるだろう。

そして不凍液には配管を腐食させないという特徴もあるが、水は金属を腐食させるから注意したい。

応急処置という意味で水を少し足す分には問題ないが、それで味をしめてガンガン足していくと大変なことになる可能性もあるから、そこだけは十分に注意してくれ。

最後に

E-043はちょっとしたエアがみ(配管内の空気の影響で、一時的にエラーが出る現象)などでも出ることがあるが、何度も出るという場合は不凍液が不足している可能性が考えられる。

施工状況によってはユーザー自身で不凍液を追加できる場合と追加できない場合があるが、もし追加できるような環境であれば、500ml~1Lくらいの水を加えることで応急処置ができるかもしれない

ぜひ、参考にしてくれ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする