すずき設備社長の鈴木だ。
暖房ボイラー用の不凍液だが、メーカーの純正品を使用している場合、近くのホームセンターなどでは手に入らないことがある。
何度も自分で補充したことがあるというユーザーなら、「いちいち業者の人に補充してもらわなくても物さえあれば自分で補充できるし、出張料や作業料は払いたくない」と感じる人が多いのではないだろうか。
そういうユーザーに向けて、今回は「メーカー純正の不凍液が欲しくなったらどうするか」について解説していこう。
メーカー純正の不凍液は、配達希望OK(のはず)
弊社がある地域のメーカーサービスは、最初から「不凍液の販売希望」と告げておけば、出張料などは請求せず、不凍液そのものの販売価格だけで対応してくれる。
もしかすると地域差があるのかもしれないが、最初から「点検が不要だということを告げていれば、そっち方面に行ったときに寄って置いていくだけだから出張料も取らない」ということらしい。
これがもし「不凍液の補充方法が分からないからやってもらいたい」というような場合だと、補充に対しての作業料と出張料が発生することがある。
実際に補充作業をやってもらうか、あるいはプロがやっているのを見れば分かるかと思うが、不凍液の補充自体は非常に簡単なため、多くのユーザーは「これくらいの作業で、こんなにお金を請求するのか?」と思うのではないかと思う。
そういう人は、最初から「不凍液の販売希望」と告げておくといいだろう。
ショップによって対応が違う可能性があるから事前確認がおすすめ
ちなみにこれはあくまで弊社が活動している地域のメーカーサービスの話だから、他の地域だともしかすると「ウチは出張料を頂きます」なんてショップもあるかもしれない。
普通は1つの都道府県に何店舗もサービスショップがあるわけではないから、場所によっては出張料を貰うという例外がある可能性も否定できないな。
弊社が活動している地域は都道府県自体の面積は広い方だが、それを1つのショップが全範囲をカバーしているため、東西南北の距離はすさまじいものになる。
そもそも人を動かす以上は出張料が発生して当たり前という部分もあるから、気になるユーザーは事前に確認しておくことをおすすめしたい。
不凍液は3年~5年に1回の全交換がおすすめ
ちなみに不凍液は不足するとエラー043を出すが、これは不凍液を補充してやることで改善する可能性が高い。
そこで毎年、暖房のシーズン前になって不凍液を追加するというユーザーは少なくないが、この時「新しく追加した不凍液は新しいが、足される側の不凍液は古くなっている」という部分は忘れないでくれ。
不凍液には「凍らない」という性質があるから不凍液と呼ばれているが、劣化していくといつかは凍るようになってしまい、不凍液としての意味を成さないことになる。
こうならないためにも、あるタイミングで不凍液の全入れ替えが推奨されているのだ。
メーカーは少し大げさに煽る空気感があるから「3年に1回」と言っているが、少なくとも「暖房ボイラーの機器寿命の折り返し時点で1回はやっておいた方がいい」と思うから、暖房ボイラーを10年使用する予定なら5年で1回全入れ替えすることをおすすめしたい。
最後に
不凍液そのものはホームセンターにも用意されているし、Amazonや楽天でも取り扱いがある。
しかしこれらは、基本t系には混ぜることができないため、追加補充する場合は「今、ボイラー内で使用している不凍液と同じ種類の物を追加する必要がある」から注意してほしい。
そしてメーカーの純正品がホームセンターなどで取り扱われていることはないことが多いから、そういう場合はメーカーに電話して配達希望と告げておくと、出張料や配送料が掛からずに商品価格だけで手に入るかもしれないぞ。
ぜひ、参考にしてくれ。