石油給湯器のエラー110、エラー11はまず灯油残量の確認から

 

すずき設備社長の鈴木だ。

石油給湯器ユーザーがよく目にするエラーの代表格として、「エラー110/エラー11」というエラーが挙げられる。これは燃焼不具合のエラーだ。

 

ちなみに機種やメーカーによって2桁でエラー番号を表現したり、3桁でエラー番号を表現したりするが、基本的な石油給湯器の点火不良の不具合は110か11だと思う。

今回はエラー110やエラー11の詳しい内容を紹介すると共に、まずは灯油残量を確認して欲しいということを説明していこう。

 

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エラー110、エラー11の内容:点火不良

石油給湯器が出すエラー110、エラー11は点火不良のエラーだ。

点火不良というのは「点火動作に入ったものの、何らかの原因によって点火できない」という症状を指す。

 

例えば点火の元となるスパークがないという場合、火花を飛ばす部品が故障しているかもしれないし、火花を飛ばす部品に対して電圧が掛かっていないかもしれない。

もしかするとオイルノズルが詰まっていたりして、正しい方向(火花の部分)にオイルが噴射されていない可能性もあるし、オイルを噴射するポンプそのものが動作していない可能性もある。

これらは部品そのものがエラーを出すケースはあまり無く、基本的にはすべてエラー110やエラー11を表示することが多い。

 

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エラー110、11の原因の1つに「灯油切れ」がある

前項でも説明したように、エラー110、11というのは「点火しようと思っても、何らかの原因によって点火できないエラー」である。

1番分かりやすい例で言うと、灯油が切れている場合はエラー110、11が表示されるだろう。そのため、取扱説明書にもエラー110の欄には「灯油残量はありますか?」という項目が用意されているはずだ。

 

ここで注意したいのは2点。

  • 灯油残量はオイルタンクを遠目に見ても把握できないことがある
  • 灯油を切らした後で急いで入れても、エア抜きをしないとエラー110は改善しない

以下では、それぞれの内容について詳しく解説する。

 

オイルタンクで灯油残量を確認する際の注意点

 

オイルタンクには外から灯油残量を確認できるゲージが設けられている。多くのユーザーは、ここを見て半分以上の灯油があれあ「灯油残量は問題ない」という判断をするのだろうが、ちょっと待ってもらいたい。

実はこのゲージは、経年劣化などが原因で固まってしまうことがある。極端なことを言うと、実際は空っぽなのにゲージは満タンを指しているということも結構あるから注意してくれ。

 

この場合は、脚立などを持ってきて、実際にタンクの中に本当に灯油が入っているかどうかを確認するのが望ましい。タンクには配達員が灯油を補充するための穴があるから、ここの蓋を開けて懐中電灯か何かを使って確認するといいだろう。

ちなみにもし本当に空っぽだという場合は、オイルタンクのストレーナー部分でも確認できる。ストレーナーはタンク下部に設けられているフィルター部分のことだ。

 

ただしこの場合は、現場の状況によっては「10リットルくらいの残量はあって、ストレーナー部分に異常はないが、10リットル程度じゃタンクから給湯器まで灯油を押し出す重さが足りず、給湯器に灯油が供給されていない」というパターンもあるから注意してくれ。

というわけで、実際にタンクの中を覗いて残量を確認することをおすすめする

 

灯油を切らした場合はエア抜きが必要

実際に灯油を切らしてしまったことに気付いて灯油を補充したものの、エラー110が改善されないという修理依頼は非常に多い。

これは一度灯油を切らしてしまったことで、本来なら灯油で満たされている配管内に空気が入ってしまうことで、石油給湯器に灯油が供給されないからだ。

 

これを改善するには、給湯器に限りなく近い部分でその空気を抜く「エア抜き」と呼ばれる作業を行う必要がある。

ただし給湯器の種類や設置状況によっては、給湯器内部でエア抜きが必要になることがあり、ここで万が一灯油をこぼしてしまうようなことがあればオイルセンサーがエラーを出して一切動かなくなってしまうから注意して欲しい。

灯油ボイラーが出すエラー800の厄介さ

 

エア抜きのやり方が分からないのであれば、プロに依頼することをおすすめする。ちなみに作業料は出張料を含めて大体5000円~10000円になるだろう。

灯油ボイラー、石油給湯器で灯油切れを起こした場合はエア抜き必須

 

灯油に汚れがあってもエラー110が発生する

ちなみに「灯油残量は問題ない」という場合でも、その灯油に水が混じっているという場合はエラー110に繋がることがある。

オイルタンクは定期的にメンテナンスしていないと内部で結露が溜まっていて、それが一定量を超えると給湯器側に流れてきてしまう。

 

もし「オイルタンクの水抜きなどをしたことがない」というユーザーで、オイルタンク下部のオイルフィルターが汚れているという場合であれば、灯油が汚れていることも疑った方がいいだろう。

給湯器関連で「本体以外にメンテナンスが必要になる部分」について

 

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灯油に問題が無ければ、バーナーなどの不具合の可能性がある

これまでに紹介した部分がすべてクリアできているのであれば、ここからはいよいよ機械そのものの故障が怪しくなってくる。

逆に言えば、ここまでチェックして大丈夫だと言い切れない限りは、簡単なことで復帰する可能性が残されているということだ。

 

ちなみに「じゃあ機械が悪いとすれば、何が怪しくなってくるのか」という話だが、やはり点火系のエラーであることには変わりはないから、バーナーなどが最も怪しい部品になるだろう。

1つの部品のせいでそうなっているとは限らず、もしかすると複合的な不具合の可能性もあるから、エラー110、エラー11は高額修理になる可能性も覚悟した方がいいかもしれない。

 

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最後に

エラー110と言われて訪問して、灯油が入っていないというケースは少なくない。

そして「灯油を入れたけど動かない」という修理依頼は、もっと多い。

石油給湯器ユーザーは定期的にタンクのメンテナンスを含め、灯油残量のチェックなども配達員任せにしないで自身でチェックすることをおすすめする。

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