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給湯器本体を自分で用意、取り付けだけを業者に依頼する時の注意事項

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給湯器本体を自分で用意→取付作業だけ業者 この時の注意事項

すずき設備社長の鈴木だ。

給湯器の交換は頻繁にするものでもないから、価格相場から何から手探りになっているユーザーも多いことだろう。いっそ全部請け負ってくれる業者がいれば助かるのだろうが、もちろん「適正価格でしっかりとした仕事をしてくれる」というのが最低条件だ。

そんな最低条件を満たす業者がどれくらいいるのか。面倒ではあるがしっかりと調査・比較をしなければ騙されてしまうことがあるのが辛いところである。そんな中、給湯器の本体だけをインターネット通販で購入し、取り付けだけを業者に依頼するという選択肢を取るユーザーも少なくない。これは非常に賢い方法でもあるのだが、幾つかの注意事項が存在する。

今回は「給湯器本体を自分自身でネット購入し、取り付けだけを施工業者に依頼する時の注意事項」を紹介しよう。

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給湯器の本体はネットで買った方が安い

最初からぶっちゃけると「給湯器本体はネットで買った方が安いから、ユーザー自身がネットで購入するのが最安値の道」である。その理由は業者に依頼すると本体価格からも利益を取りに来るし、仮に儲けを計算していなかったとしても「業者間の付き合いなどで仕入れ値がネット価格よりも高くなっている」という可能性が高いからだ。

施工業者もネットから買った方が安いことは重々承知しているが、安いからという理由で地元の付き合いのパイプを無視するわけにはいかない。業者同士の繋がりもあるから、どうしてもマージンを取られてしまう分、仕入れ値は高くなってしまうこともあるだろう。

ネットで給湯器本体を購入する場合はメーカーから直で仕入れている業者から購入できたり、あるいはメーカーが直で販売しているケースがあるから、そういうところから購入すれば非常に安く手に入る。

一方で普通の水道屋に頼むとメーカーから地元の卸業者とか大きな工務店なんかが間に入って、少しずつ仲介料を取られてしまうことがあるから、本体の価格に関して言えばユーザー自身がネットで購入するのが最安値というパターンが少なくない

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ネットで給湯器本体を購入する場合の注意点

ネットで給湯器本体を購入すれば、確かに本体そのものは安く手に入るが、幾つか注意点も存在する。主に以下の3点だ。

  • 正確な機種を選択できるかどうか
  • リモコンや煙突などの部材をしっかり用意できるか
  • 取付けだけを引き受けてくれる業者がいるかどうか

正確な機種を選択できるかどうか

給湯器は種類が豊富でちょっとした機能の有無によっても型番が変わったりするから、何も知らない一般ユーザーが「自分の家に設置できる機種」を正確に選定するのは意外と難しいのではないかと思う。

弊社でも「給湯器本体はネットで用意したから、取り付けだけお願いしたい」と言われた経験が何度もあるが、そのうちの一部は間違った機械を買っていたということもあった。本来は家の中に設置できるタイプを買わなきゃいけなかったのに外設置タイプを購入したりして、結局「最初からプロに任せておけばよかった」となった例も少なくない。

あとは「お湯張り機能が欲しかったのにお湯張り機能のない機種を選んでしまった」とか「都市ガス用を買わなきゃいけなかったのにプロパンガス用を買ってしまった」とかだな。

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リモコンや煙突などの部材をしっかり用意できるか

給湯器本体だけを用意したと言っても用意するのはそれだけではない。リモコンや煙突なんかも必要になる場合があるし、これらに関してはユーザーから「何をどこまで用意したのか」の説明を受けないと施工業者としても困ってしまう。

例えば「本当に本体だけしか用意してない」と言いつつ、実はリモコン込みの機種を買っていたりもするし、煙突を用意するには現場を見てからでないと何が必要なのかが判断できない。

特に「実はリモコンもあった」というパターンだと、こっちで用意したリモコンが無駄になってしまい、ユーザーは不要なものにお金を払いたくないと言い、業者も在庫になるのが嫌だというトラブルになったりもする

後述しているが、そういうややこしいトラブルが嫌で「取り付けだけという場合は、そもそも仕事を引き受けない」という業者もいるくらいだ。「取り付けだけお願いしたい」というのであれば、本当に取り付けるだけという状況を用意するのが筋だろう。

取付けだけを引き受けてくれる業者がいるかどうか

ここが結構重要なポイントで、前項でも紹介したように色々なトラブルもあって「施工だけを快く引き受けてくれる業者は少ない」と思ってもらいたい。

多くの業者は給湯器本体からも何パーセントかの利益を取っているから、ユーザーに本体を用意されてしまうとそれだけで利益は減ってしまう。そのうえ「必要な部材は用意してほしい」とか「なるべく早く取り付けてほしい」などと言われたら、よほど仕事が欲しい業者ならともかく「よそを当たってくれ」と言いたくなる業者も少なくないだろう。

弊社は施工だけの依頼でも喜んで引き受けているが、残念ながら取り付け作業料は大目に貰うことにしている。通常よりも倍くらいの作業料をもらうことにしているが、それでもユーザーはトータルで得をしているはずだ。

ただ、施工業者としても「ユーザーに本体を用意されてしまうのは面白くないこと」であるため、事前に施工だけを引き受けてくれる業者は確保しておくことをおすすめしたい。

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見積もりを見て給湯器本体を用意する際の注意点

これまでに「自分で用意できればいいだろうが正しい給湯器本体を用意するのにも知識が必要だ」と書いてきた。ここで頭のいいユーザーなら「見積もり無料の業者に見てもらって、その見積書に書かれている機種を用意すればいいのでは?」と思いつくと思う。

まぁユーザー自身が自分で本体を用意するのは、ほぼ全てがこのパターンだ。見積もりを貰って興味本位で型番をネット検索してみたら、見積もりにある金額よりも安く買えるから思わず自分で用意してしまったという感じだろう。

これには注意点があるから、以下で詳しく説明していく。給湯機本体を自分で用意し、施工だけ業者に依頼しようと考えている人はぜひ参考にしてほしい。

本体込みの見積もりと本体なしの見積もりは別物

まず1つ目は「当初の見積もりは給湯器本体も含まれている見積もりである」ということだ。

ユーザーの思惑としては「給湯器本体の部分だけを抜かして作業料などはそのままに進めてくれ」と言いたいだろうが、見積もりを出した側からすれば「本体から利益を取れる分、作業料を安くしている」という言い分がある。

業者側から言わせれば「取り付け作業だけを依頼したいのであれば、改めて取り付け作業だけの見積もりを出し直すのが普通」だ。

そして本来給湯器から取れていたであろう利益を、そのまま正直に作業料に乗せて請求してしまうと「ぼったくりじゃないか?」と言われるような金額になってしまうため「よそを当たってくれ」となるのではないかと思う。

最初から「自分で給湯器を用意したら?」を確認するのがベスト

これを回避するには、前もって「こっちで給湯器本体は用意して、おたくに取り付けだけお願いしたらやってもらえるか?」と確認しておくといい。そうすれば引き受けてくれる業者なら、取り付け作業のみの見積もりも出してくれるだろう。

もちろんこの時点で断られるケースもあるだろうが、給湯機本体だけ手に入れた状態で宙ぶらりんになってしまうよりよっぽどマシだ。

鈴木社長
鈴木社長

ちなみに弊社の場合だが、本体も弊社に任せてくれるのであれば取り付け作業料は大体3万~5万の間になる。取り付けだけを依頼された場合は、これの倍くらいの値段を提示しているぞ。

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最後に

ネット上には全部込々で安くやってくれる業者も少なくないが、なんとなく胡散臭さを感じたり、詐欺のニュースが増えていることからも不安を感じてしまうユーザーが多い。

かと言って、地元の設備屋・水道屋に頼むと、ネットで見た金額よりも遥かに高くなってしまう…。そんな時に「本体だけ用意すればいいのでは?」という折衷案に気付くのではないだろうか。

業者からすれば「給湯器の交換作業」は儲かる仕事なのだが、本体をユーザーに用意されてしまった時点で、その旨味は薄れてしまう。特に「見積もりを頼まれて、情報だけ引っこ抜かれて更に利用される」となれば、あまり気分の良いものではない。

お互い気持ち良く取引をするためにも、そういう場合はこそこそせずに「取り付けだけをお願いしたい」と言っておいた方が、お互いのためになるぞ。ぜひ、参考にしてくれ。