灯油ボイラー、石油給湯器で灯油切れを起こした場合はエア抜き必須

灯油ボイラー、石油給湯器 灯油切れを起こした場合はエア抜き必須

すずき設備社長の鈴木だ。

石油給湯器・灯油ボイラーを使用している人の中には、ついうっかり灯油切れを引き起こしてしまったという人も多いだろう。夏場は夏場で灯油が減るということに対して無頓着になってしまいがちだし、冬場は冬場で灯油の消費量が想定以上だったというケースは少なくない。

ちなみに石油給湯器ユーザー灯油切れを起こしてしまうと、点火不良のエラー(E110など)を表示し、この時点で灯油切れに気付いて灯油を補充したとしても簡単には復旧しないため、多くのユーザーは不安になってしまうのではないだろうか。

以下では「灯油ボイラー、石油給湯器が灯油切れを起こした場合のエア抜き作業の必要性」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

石油給湯器におけるエア抜き作業の必要性

石油給湯器が灯油切れを起こした場合の症状

まずは石油給湯器が灯油切れを起こした場合、どのような症状になるのかを説明したい。石油給湯器が灯油切れを起こすと、最初はE120を出し、その後はずっとE110という状態になる。

もし給湯器の電源を入れてからお湯の蛇口を開けてもお湯が出なくて、ちょっと時間が経ってからE110という症状なら、もちろんバーナー等の点火装置の可能性もあるが、まずは灯油切れを疑った方がいいだろう。

灯油が入っているのにE110というなら、そこで初めて点火系部品の不具合や灯油が汚れている可能性が出てくる。

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石油給湯器が灯油切れを起こした場合の対策

灯油を切らしてしまったら、まずは兎にも角にも灯油を補充することが先決だ。この時、ユーザーによっては「応急的に石油ストーブ用に寄せていた灯油をオイルタンクに入れたが、なぜかボイラーが動かない」という状況に陥ってしまうことがある。

タンクを空にしてしまった場合、本来なら灯油しか通らない部分に空気が入ってしまい、その空気を抜いてやらないと給湯器は動かない。そしてそれ以外にも「たかだか30リットル程度の補充では応急にもならない」という可能性も否定できない。

一般的なホームタンクは200L~400Lであることが多く、基本的には落差で給湯器まで灯油を引っ張るため、そもそもの重量(灯油残量)がないと給湯器まで灯油が到達できないという可能性がある。応急にしても最低でもタンク容量の1/4以上、できれば半分以上の灯油は補充して欲しい

灯油配管におけるエア抜き作業とは?

灯油配管におけるエア抜き作業とは、本来であれば灯油で満たされているはずの配管に空気が入ってしまい、その空気を抜いてやらないと給湯器が動けないという場合に必要な作業のことである。

やり方は何通りもあって、給湯器の電磁弁部分でエア抜きをすることもあれば、ストレーナー部分でエア抜きをすることもある。いずれにしても給湯機器内でのエア抜き作業は、オイルセンサを作動させてしまうリスクがあるため、推奨できない。

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エア抜き作業は読んで字のごとく「配管内の空気を抜く作業」で、現場によってもやりやすい場所が変わってくるため、これ以上のことは説明できない。やり方が分からない場合は設備屋に頼んでみてもいいだろう。ちなみにメーカーに依頼すると、出張料と作業料で5000円~8000円くらい取られる。

もちろん知識があるユーザーなら自分でエア抜き作業を行うことも可能だ。簡単なやり方については給湯器の取扱説明書にも記載されているから、それを参考に挑戦してもいい(以下に一例を掲載しておく)。

ただし、給湯器の外部にストレーナーが付いていて、そこでエア抜き作業ができる機種ばかりではないし、ストレーナーが給湯器内部に設けられている給湯器も少なくない。何度も言うように給湯器内部でエア抜きをしなければならないようなシチュエーションであれば、オイルセンサを作動させてしまう恐れがあるためプロに任せた方が賢明だろう。

空気抜きの方法

エア抜きのやり方がわからない&業者に頼みたくないという場合

「エア抜きのやり方は分からないが、とは言えメーカーを呼んで5000円も取られたくない」という人には2つの方法をおすすめする。

1つは「灯油補充の際に灯油配達業者の人にお願いしてみる」ことだ。灯油を配達している人は給湯器のことは全く知らないが、ベテランの人なら理屈は理解しているだろうから、ストーブやボイラー付近でエア抜きをしてくれるかもしれないし、灯油配達のついでに行ってくれるというケースもある。

しかし多くの配達業者は灯油を配達するのが仕事であって、ユーザー都合で配管内に空気を入れてしまった際の面倒までは見れないというスタンスだったりもする。これは人や会社によって判断や対応が異なるから注意が必要だ

 

もう1つは「給湯器が灯油を引っ張ってくるまで、ひたすら動かし続ける」という方法だ。給湯器には灯油を引っ張るための電磁ポンプが付いているため、こいつが動くことで少しずつではあるがタンクの灯油を引っ張ってくることができる。

もちろん普段は灯油で満たされている部分で稼働している部品であるから、空気が入っているとバチバチというピストン音が唸りを上げるだろう。給湯器は数回燃焼動作に入って火が付かなければエラーを出すため、作業としては「お湯の蛇口は開けっ放しで、エラーが出たら電源を入り切りして燃焼ランプが点くまでひたすら繰り返す」という感じだ。

設置状況によって配管の長さが違うから何とも言えないが、いずれ空気は抜けるだろう。人によっては「これは本当に大丈夫なのか?」と心配になるほどの大きな音が発生するし、正直言ってポンプの故障などに繋がる可能性もあるから、個人的にはあまりおすすめはしない。

最後に

灯油を切らしてしまって、エア抜きだけをして欲しいという依頼も結構あるぞ。

あくまで弊社の場合だが、ウチから給湯器を買ってくれたユーザーがこういう事態に陥ったら1回は無料でエア抜きを行うことにしている。

もしかすると普段から世話になっている設備屋なら、粋な計らいを見せてくれるかもしれない。ぜひ、参考にしてくれ。

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