暖房機と給湯器を1台の給湯暖房機にまとめる|それぞれのメリットとデメリット

暖房機と給湯器 1台の給湯暖房機にまとめた方がお得?

すずき設備社長の鈴木だ。

よくユーザーから相談されるのだが「給湯器と暖房機を1台にまとめた方がいいのかどうか」というものは、いつの時代もユーザーを大きく悩ませているらしい。

よくあるのは暖房機と給湯器を使っているユーザーに対して「これを1台にしないか?」と、点検にきた業者が打診するパターンだ。もしくは「1台の給湯暖房機を2台にしないか?」というパターンも考えられるだろう。業者によって言うことも変わるということで、何も知らないユーザーからすると「誰が本当のことを言っているのか」と不安になってしまうはず。

以下では「暖房機と給湯器を2台で運用する場合と1台の給湯暖房機で運用する場合の、それぞれのメリットとデメリット」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

2台運用と1台運用、それぞれのメリットと特徴

(給湯+暖房)1台にまとめるメリット

  • 設置スペースが狭くてもOK
  • 2台用意するよりも金銭面で安くなる
  • 操作リモコンも台所+風呂の2箇所で済む

給湯器と暖房機を1台にまとめたときのメリットはこんなところだ。最大のメリットは金額が安くて済むことで、それ以外は特に大きな問題にはならないんじゃないかと思う。

これを業者に勧められるパターンとしては「もともと2台設置できるスペースがあって、それを1台にまとめようとしている」わけだから、スペースに困っているということは考えにくい。

ちなみに給湯器に暖房機能が付いているボイラーなら、メインリモコン1台で給湯と暖房を操作できる(お湯張りも可能)。暖房端末の種類にもよるから一概には言えないが、大抵の家では暖房端末には暖房機専用のリモコンがあるし、ふろ機能付きの給湯器なら台所と風呂場にリモコンがあるから、合計3台という現場がほとんどだ。

給湯器と暖房機を1台にまとめるにまとめることで、これまで3台のリモコンが設置されていたという家では2台のリモコンで操作可能になる。まぁこれまでずっと暖房機の独立したリモコンを操作してきたユーザーなら「どっちがどのリモコンか分からなくなってしまう」ということもないだろうが、操作性の面でも若干分かりやすくなるだろう。

給湯器と暖房機の2台体制のメリット

  • リスクヘッジができる

給湯器と暖房機の2台体制をするうえでの最大のメリットはリスクヘッジだ。これならよっぽど運が悪くない限り「給湯器か暖房機のどちらかは生き残る」というケースが多くなる。雪国の冬場でお湯も使えなくて暖房も使えないとなったら、まさに泣きっ面にハチ状態と言えるのではないだろうか。

同じ時期に取り付けたというケースがほとんどだろうから、似たような時期に故障してしまうことが多いという部分は否定できないものの、さすがに「給湯器と暖房機が同時に壊れた」という最悪のケースはそうそう起こらない

これが1台の給湯暖房機の場合、本来なら暖房機の部品が壊れたら給湯機能だけは使えてもおかしくないのだが、もし壊れてしまったのが安全装置だとすれば機械の全機能が停止してしまうので、1台にまとめる場合はこれが痛いと言えるだろう。

1台で運用するのと2台で運用するのはどっちがおすすめ?

おすすめはリスクヘッジができる2台体制

おすすめなのはリスクヘッジができる2台体制だ。金はかかるが金銭的な負担にさえ目をつぶれるなら絶対に2台に分けた方が良いだろう。個人的には「基本的には給湯機能だけが必要で、よほど寒い日だけ暖房をちょこっと動かしたい」というユーザー向けなのが、暖房機能付き給湯器じゃないかと思っている。

やはり給湯暖房機の暖房機能というのは、あくまで「立派なオマケ」くらいの立ち位置で、暖房専用機と同じようにして稼働させるというのは酷だかと考えるべきだ。フルで暖房を稼働するような雪国住まいのユーザーは暖房が停止してしまうと死活問題になると思うから、そういう意味でもリスク分散しておくと「不幸中の幸い」に救われる機会がくるんじゃないかと思う。

なぜ1台にまとめることをすすめる業者がいるのか

弊社では2台体制の方がいいと思っているから素直にそれをおすすめしたが、中には「そっちの方が儲かるからそう言ってるのでは?」という読者がいてもおかしくないと思っている。そして「じゃあなぜ1台にまとめることを勧める業者がいるの?」と思う読者もいるだろう。

ここからは勝手な推測になるが、もし1台にまとめることを勧めている業者がいるんだとしたら「自分の会社の売り上げにしたい」という気持ちが強いのではないかと思う。

 

恐らく1台にまとめることを業者が勧める場合と言うのは、給湯器か暖房機が壊れてしまって買い替えを検討しているユーザーが、更に「年数が経っているがまだ壊れてはいない給湯器、あるいは暖房機を抱えている」という状況なんじゃないだろうか。

ここで壊れた1台を買い替えて終わるのか。それとも給湯機能と暖房機能が一緒になったボイラーを買い替えさせるのかで、その業者の売り上げは大きく変わってくるはずだ。

もちろんその客が必ず「もう1台が壊れた時も自社に依頼してくる」という自信があれば別に無理に販売する必要もないが、そこまで余裕を持っている業者はほとんどいないだろう。

最後に

我が家では給湯器と暖房機を完全に分けて考えたうえで、石油ストーブなども常備している。やはり壊れた時のことを考えておくと言うのは非常に重要だ。

金銭的な問題がないのであれば絶対に2台体制をおすすめする。ぜひ、参考にしてくれ。

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