すずき設備社長の鈴木だ。
給湯器は高い買い物になるから色んな業者を比較したいというのが本音だが、お湯が使えないという苦行に耐え切れずに最初に見積もった業者で即決してしまうことも少なくない。
給湯器の交換費用は本当にピンキリで安い業者もあれば高い業者もいる。一概に「安い業者=良い業者」というわけではないにしても、あまりに金額差があるから複数社から見積もりを貰うべきだ。
以下では「給湯器はどこで交換・買い替えるのが一番お得なのか、損せずに給湯器交換をする方法」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。
激安給湯器交換業者の一例を紹介
- 給湯器本体の値引き率、施工費用が安い業者
- 保証が付いてきて安心できる業者
- その辺の水道屋・設備屋にはないメリットを兼ね備えている業者
- 出張料、見積料、キャンセル料が無料の業者
- 現金払い以外にも支払方法が用意されている業者
まずは結論からということで、上記の条件に沿ったおすすめの激安給湯器交換業者をいくつか紹介していく。どれも見積もりの依頼は無料で、見積もりを依頼した結果キャンセルしたいという場合も費用は発生しないから、安心して検討できる業者ばかりだ。
本記事の後半では給湯器交換において重要なことについても解説しているから、ぜひ参考にしてほしい。
キンライサー
- 最新型の給湯器が最大80%OFF
- 無料10年ダブル保証が付いてくるから施工後も安心
- 在庫完備でスピード対応
- 豊富な支払方法に対応
【対応エリア】
関東:東京、神奈川、埼玉、千葉
関西:大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山
中部:愛知、岐阜
九州:福岡
北海道:札幌
最大80%引きで給湯器交換をしてくれる業者で、公式サイトから見積もりに申し込んで成約した場合は3000円の値引きになる。年間30000件の施工実績もあるし、知名度もあって技術力に心配は要らない。
多くの人は給湯器のメーカーなんかを気にしたことも無いかもしれないが、給湯器の施工業者と言えば全国的にも高い知名度を持っているのがキンライサーである。「安さを求めるのは当然として、できるだけ有名で安心できる業者に任せたい」というならキンライサーがおすすめだ。
在庫を多く持っているのも安心だし、もし新しい給湯器の納期が掛かってしまう場合は代わりの給湯器をレンタルするサービスもしてくれる。該当する地域に住んでいる人は候補の一つに加えても絶対に損はしない。
スミレナ
- 初期費用0円+分割手数料0円+修理費用0円
- 3つの安心(費用の安心、商品選びの安心、施工の安心)
- 10年間の長期保証でずっと快適・安心
【対応エリア】
関東の1都7県(東京、神奈川、埼玉、千葉、山梨、群馬、栃木、茨城)に対応
「給湯器を買う金銭的な余裕がない」という人にはスミレナでの給湯器レンタル・リース契約をおすすめしたい。月々の支払いが数千円のプランに加入することで、本体費用・設置費用・その後の維持費がすべてコミコミになっている。
デメリットは給湯器が自分の持ち物にならないという点や、クレジットカードが無ければ申し込みが不可能な点であるが、初期投資が安く済むという一点については他の追随を許さないほどだ。
東京ガスグループの会社のため、関東一帯でなければ依頼することはできないが、関東地域に住んでいて「給湯器の選定、初期費用の捻出、維持費やメンテナンス費用」等への不安を感じているユーザーにおすすめしたい。
月額1000円ちょっとから給湯器購入|東京ガス系列のスミレナ
給湯器はどこで買うのがお得なのか|損しない給湯器交換
基本的に「金額的に安い業者」を探すならネット業者一択になるが、ネット業者の場合「対応しているエリア、対応していないエリア」があるため、特に地方在住の人は注意しなければならない。
しかし激安のネット業者を利用できる地域に住んでいる人なら、これを利用しないわけにはいかないと言っても過言ではないだろう。とにかく安いから、ここを基準にして複数業者を比較すれば間違いないはずだ。
当ブログでおすすめしている業者は前項で紹介済みだが、それぞれ機種によって割引率が異なるため、実際に見積もりをもらって判断してもらいたい。なお、見積もり・キャンセルは無料だから安心していい。
給湯器のメーカーサービスに依頼する場合
- 修理のスペシャリストで信頼できる
- 金額的に高いことが多い
給湯器のメーカーサービスとは給湯器の修理を請け負っている業者のことで、給湯器の修理を依頼する際にメーカーのコンタクトセンターに連絡すると来てくれる業者のことだ。給湯器の修理をする際、最終的に修理をしてくれる業者はこのメーカーサービスになる。
恐らく給湯器が壊れてしまった人の多くは、まず最初に修理できるかどうかを聞きたいのではないだろうか。そこで「修理するなら買い替えたほうが良さそう」と思ったら、新しい給湯器への交換を検討するという人が大半ではないかと思う。
筆者はかつてメーカーの営業にいたから分かるが、メーカーサービス(修理を専門にしている業者)に取付を依頼する場合は多くの場合で金額的には高すぎる。確かに劣化している配管はすべて新しくするし、保温材も巻直したりヒーターも巻直したりなど、良い仕事はするが金額的に高すぎるのが難点だ。
ただし彼らも人間であるから「この先の修理で優先的に面倒を見てもらえる」というメリットはある。同じユーザーでも「自社を優遇してくれたユーザーを優先したい」と考えるのは、人間として普通の考えだろう。
彼らにも1日に修理できる件数の限界はあるから、あと1件だけ修理ができるという場合に他社で取り付けた給湯器と自分たちから購入してくれた給湯器が依頼としてあるなら、後者を優先したとしても何ら不思議ではない。
大手ガス会社に依頼する場合
- 大手ガス会社が詐欺まがいのことをする可能性は低い
- 価格帯は最安値とまではいかないが高いことはあまりない
- リース契約できる
ガス会社というのはガス料金を支払っている会社だ。地域一帯に都市ガスを供給しているような大手ガス会社なら安心感もあるだろう。ちなみにガス会社に給湯器交換を依頼した場合、実際に施工するのは「ガス会社と契約を交わしている設備屋」だったりもする。
ガス会社が安い金額でこの施工業者に給湯器本体を販売し、この業者が取付料や必要部材費などを上乗せした金額がユーザーにとっての購入価格となる。地域性にも左右されるだろうが、安心と価格の面から考えるとこの判断は詐欺に遭う可能性も低いし、失敗の少ない判断だと思う。
他に安い業者はいくらでもあるが、施工レベルの高さと価格の安さを兼ね備えているのはガス会社のように感じる。どこに依頼するか本気で迷っているというユーザーはガス会社から見積もりを貰い、それを武器に他の業者と価格交渉してみてはいかがだろうか。
ガス会社の場合はリース契約なんかもあって、初期費用を抑えたいというユーザーが相談しやすいような環境も整っている。リース契約は総じてトータル費用が高いケースが多いが、どうしてもまとまった費用の工面に難儀するという場合は検討してみるのもアリかもしれないぞ。
ハウスメーカー・設備屋・水道屋に依頼する場合
- 給湯器交換費用の大小や腕の良し悪しは業者によって当たりはずれがある
- 悪い業者に当たると詐欺まがいの内容になることも
ハウスメーカーに全委任は楽だが注意点が必要
ハウスメーカーと付き合いを大切にしている人なら、家のことで何か困ったことがあれば真っ先にハウスメーカーに連絡するという人も多いと思う。
ここに関してもガス会社の時と一緒で、ハウスメーカーが施工するわけではなく「ハウスメーカーと契約をしている設備屋」が作業をすることになるのだが、基本的にメーカーと名のつく所に依頼した場合は金額的には高くなると考えて間違いない。
「自分であれこれ調べるのが面倒で時間も惜しい」という人にとっては最良の判断になるだろうが、少しでも自分で調べたりすることで最終的な金額が安くなるなら頑張ろうと思う人なら、ハウスメーカーに全委任は良くない判断だと断言しよう。
中間業者が入るほど最終的な費用は高くなる
例えばAハウスというハウスメーカーに頼んだときに、実際に取付をしてくれる業者が水道屋Bだとすると、Aハウスを通さずに水道屋Bに頼んだ方が安くなる。この水道屋も総じて技術力は高いことが多いが、金額的には決して安くはないだろう。
一方で弊社のような町の設備屋なんかだと、当たり外れは大きいが金額の融通は利く。当たり外れというのは「技術力やズル」などについてだ。ハッキリ言って価格しか見ていないユーザー相手に「部材費を削りまくって施工する」ということをするのは、メーカーの名前を背負っている業者では考えられない所業と言える。
しかし小さな設備屋・水道屋などには、そういうことを平気でやる業者もいるということは忘れてはいけない。もちろん全部が全部じゃないし、弊社も必要部材の交換は確実に行うことを教育しているが、ユーザーにとってこのあたりは実際に頼んでみないと分からない部分ではあるかもしれない。
インターネットで集客している給湯器交換業者
- 給湯器交換の費用は格安の部類(最安値を狙うならここ)
- 腕の良し悪しがピンキリ
- 対応エリアが限られている
安い金額で給湯器交換をしたいという場合は、インターネット業者を利用しない手はない。はっきり言ってネットで集客している給湯器交換業者は、給湯器本体から80%前後の値引きをしているところが多く、価格の安さでは敵なしじゃないだろうか。
一方で「対応エリアが限られている」というデメリットがあり、その業者が儲かる(利益が見込める)と判断した場所でしか活動していないため、言葉を選ばずに言うと「集客に期待できないような田舎では活動していない」ことが多い。
そして看板を掲げている町の設備屋・水道屋と同様に、技術の良し悪しに差があるという部分は否めない。ネット業者の中にも信頼できる業者とそうでない業者がいるから、そこは値段だけじゃなくて施工実績や保証内容などで判断していくことをおすすめする。
弊社がある東北地方では、格安を謳っているネット業者の多くが活動をしていない。東京や大阪などの都会ならネット業者を上手く利用して安く給湯器交換できるが、いわゆる地方に住んでいるユーザーはこの選択肢が最初から無かったりするから注意してくれ。
給湯器交換の業者を選ぶ上での注意事項
給湯器交換の際は最低でも2社以上から見積もりを貰う
給湯器が壊れてしまっている場合は、一刻も早く給湯器を交換してお湯を使える状況にしたいという気持ちも分かるが、最低でも2社以上から見積もりを貰って比較・検討することをおすすめする。
電化製品なんかでもそうだが「他店では〇〇円だった」という価格交渉も、1回までなら有効な場合が多い。それと一緒で弊社でも「弊社の見積もりよりも少しだけ安い見積もりを出した業者がいた」という場合は、多少の価格競争はするようにしている。
もし明らかに安い金額を出している業者が相手なら、関わりたくないからすぐに撤退する。そういう意味でも、どこかの業者から出された見積もりを材料に別の業者と価格交渉をするというのは非常に有効な手段だ。
そもそも給湯器なんてものは、その業種に関わるような仕事をしているわけでもない限りは金額の相場なんて分からないだろうし、高い金額を提示されたところで気付かずに購入してしまうケースもあるだろう。複数社から見積もりを貰うことで、そのリスクを回避できる可能性が高くなるぞ。
トータル価格以上に「何にどれだけの費用が計上されているか」
給湯器の交換は施工業者の判断によって「どこまでを新品に変えるか」が大きく異なることが多い。例えば新しい給湯器と古い給湯器の配管の接続位置が微妙に違う場合、どこまで配管を調整するのかだけでも見積もり内容は変わってくるだろう。
他業者と比較されている場合は少しでも安くなるように部材をケチることが考えられるし、他に比較されている気配がなければアレもコレもという感じで色々手を加える可能性もある。
この辺ならそこまで気にする必要はないだろうが、注意してほしいのは「本来なら交換しなきゃいけないものを再利用することで、見せかけの金額を抑えたりしていないかどうか」という点だ。こういうズルをしている場合、見せかけの金額だけは安くなるから注意してほしい。
少なくとも煙突部材、ガス通路部の部材は交換する必要がある。複数みの見積もりを貰っていれば「この業者はこれを交換するのに、こっちの業者はこれを交換しないみたいだ」と気付くことができるだろう。
最後に
筆者はネット業者に給湯器の取替を依頼したことがないから詳しくは知らないが、町の設備屋でも当たり外れがある以上、ネット業者も同じだと思う。実際に頼んでみないと技術の良し悪しはわからない。
とは言え、実際に近所の設備屋がマグネットを配り歩き、消費者庁から業務停止命令を食らったりしているのを見れば分かるように、盲目的に「ネットは怪しい、近所の設備やなら安心」という時代でもないはずだ。
そして技術料に関しては安ければいいというものでもないと思うから、とにかく見積もりを見比べるなどして吟味するといいだろう。実際に見積もりをもらうときの対応で、ある程度の業者の良し悪しは見抜けるはずだぞ。ぜひ、参考にしてくれ。