給湯器の修理料金の決め方|修理見積はこのように決まる!

給湯器の修理料金の決め方|修理見積はこのように決まる!

 

鈴木設備社長の鈴木だ。今回は「給湯器の修理料金の決め方」について紹介したい。

これまでに給湯器の修理において、修理業者の人に「なんとか負けてもらえないか?」と交渉したことがあるという人なら分かるかもしれないが、基本的には修理料金はメーカーによって大まかに決められていて、実際に修理をする人はそれに従って修理をすることになっている。

 

ただしこれはあくまで大きな枠組みであって、実際には現場状況にも左右される部分があるため、一般的には「大まかな概算はメーカーによって決められていて、細かい部分は実際に修理をする人間が微調整できる」という体裁になっていることが多い。

というわけで今回は、給湯器の修理料金の決め方について紹介していく。実際に修理見積を貰って「なんでこんなに高くなるの?」と感じたユーザーにとって、有意義な情報が提供できるかもしれないから、ぜひ参考にしてみて欲しい。

 

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修理料金の決め方

メーカーと修理業者は基本的には違う会社の人

 

意外と知られていないのが、修理に来るのはメーカーの人間ではないということだ。例えばリンナイのガス給湯器を修理する業者は、リンナイの社員ではなく、リンナイと契約している会社である。

もちろんメンテナンス技術があって、リンナイから依頼されて修理を行っている会社であり、少し語弊があるかもしれないが「下請け会社」のような感じだ。

NHKの集金をする人がNHKの職員ではないのと似たようなイメージ。

 

そして修理金額の大まかな骨組みはメーカーによって決められており、細かい部分で担当者が融通を利かせることができるという仕組みになっているため、基本的には修理担当者の権限どうこうで修理料金を大幅に値引きするなどの行為は難しい。

修理担当者からしても、ユーザーに修理料金の値引き交渉をされたところで「メーカーによって料金が決められているため、自分にはそのような権限がない」として、逃げやすくなっている。

 

修理料金=部品代+出張料+作業工料

 

修理料金は主に3つの要素から構成されており、それぞれ部品代、出張料、作業工料となっている。

部品代は給湯器の種類、部品の種類によってピンキリだ。金額的に高い傾向にあるのは「バーナー、熱交換器、リレー基板」などであり、高価な部品であれば部品代だけで30000円を超えるものもある。

 

出張料は、修理会社と現場の距離に応じて算出される。…が、都道府県によってはメンテナンス会社が1社しかないというケースも多く、メンテナンス会社から何十kmも離れているという場合にそのすべてをユーザーが持てというのはクレームになりかねない。

ということで、基本的には「○km以内なら○千円、○キロ以上なら○千円」という感じで、アバウトに決められていることが多いだろう。

この境界が30kmだとすれば「30kmを超えたらそれが30kmだろうが100kmだろうがユーザーが負担する出張料は一緒」ということになる。

 

そして作業工料については「どこの部品を何点交換するか」をメーカーによって決められているという感じだ。点火装置なのか、電装部なのか、水通路部なのか…。その部位によって1点あたり○千円という感じで、メーカーから定められている。

ただし給湯器の設置状況が悪く、「その料金では割に合わない」と判断されるケースもある。実際に脚立を使わなければ作業できないような現場や、身体が全部入らないようなボイラー小屋に設置されているパターンも少なくない。

このような場合に、修理担当者にはメーカーの方から「余計な手間が発生する場合は、ある程度の料金を上乗せする権限」のようなものが与えられている。

 

例えば「給湯器を修理するのに、給湯器そのものを取り外し、家の中から外に持ち出して修理しなければならない」というような場合には、機器脱着料という名目の作業料が発生したりする。

そして値段交渉において「機器脱着料を負けてくれ」というものは、いわば「ただ働きしてくれ」という意味に近いものがあるため、基本的にここから料金を値下げしてくれる担当者はいない(はずだ)。

 

直接修理業者に依頼していない場合は、中間マージン等が発生することがある

 

給湯器を新しい物にするための交換作業は、数多くの水道業者や設備業者、ガス会社などが可能な事業であるが、給湯器のメンテナンスに関しては「メーカーと契約している特定の業者しかできない」という事実がある。

これを知っている人の多くは、給湯器が壊れてしまったらメーカーに連絡することが多いのだが、中には「取り付けてくれた業者に連絡する/家を建てた時のハウスメーカーに連絡する」というケースもあるだろう。

 

このような場合、修理依頼の流れが「ユーザー→業者A→メーカー」という流れになり、メーカーの直接的なお客さんはユーザーではなく業者Aという縮図になり、場合によってはややこしくなってしまうのだ。

この時の修理費用の請求先が「メンテナンス業者→ユーザー」なら問題ないが、場合によっては「メンテナンス業者→業者A→ユーザー」となり、メンテナンス業者が請求した金額そのままでユーザーに請求が上がるというケースばかりではないということが分かる。

 

いわゆる紹介料(中間マージン)が乗せられて請求されることがあり、この金額は間の業者にとってピンキリであることから、もしここで20%上乗せされていということがあれば、本来5万円の修理が6万円で請求されていることになる。

これは修理業者にいくら文句を言ったところで、全く関与していない部分であるため、なかなか難しいと言えるだろう。

 

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修理料金のクレームは誰に言うべきか

 

修理業者は修理金額の全てが利益になっているわけではなく、売り上げの一部を上納金のような形でメーカーに納めることで成り立っている。

そして大まかな金額はメーカーによって決められているため、どうしても修理金額に納得できない場合のクレームは、修理業者の人に言うのではなく、メーカーに直接言った方が成功率は高い

 

もちろん的外れなクレームは多く、例えば「部品代が1000円とかなのに、作業料が8000円は納得できない」というクレームも少なくないが、これはメーカーも簡単には折れないだろうし、修理担当者にしてみれば「そんなのメーカーが決めてるんだから、メーカーに文句を言ってくれ」という感じだろう。

これに関しては「じゃあ部品だけ売るから、自分で交換してくれ」と言われて終わりである(実際にはそれが事故に繋がってしまった場合にメーカーの責任が追及されてしまうため、このように突き放されることはないだろうが)。

 

ただし、中には「文句を言う気持ちが分からないでもない」というクレームがあるのも事実だ。例えば保証期間を過ぎて間もない故障などである。

保証期間が1年と決まっているなら、例え1年と1日であっても保証は切れているのだが、これに関しては実際に修理をする立場からしても、文句を言うユーザーの気持ちが分からないわけではない。

かと言って修理担当者にそこまでの権限はないため、ユーザーからメーカーに文句を言ってもらい、メーカーが折れてくれればいいなぁという感じになるのだ。

 

ちなみにこのようにユーザーとメーカーで揉め、メーカーが折れて「無償で修理します(あるいは本来の半額で修理します)」という結論になった場合、修理担当者にはメーカーから補填されていることがほとんどである。

つまり修理担当者からすれば「修理費用をメーカーから貰うか、ユーザーから貰うか」の違いでしかないため、損をする事はないことが多い。

 

ちなみに修理担当者が文句を言われた場合、修理担当者がメーカーの営業マンに連絡をして「こーこーこんな流れでお客さんが怒ってるんですが、無償になりませんか?」と相談することはあるが、基本的に営業マンは修理担当者にクレームをまた聞きしても動かないことが多い気がする。

やはりここは人間、間接的に文句を言われても強気でいられるが、直接文句を言われると困ってしまうという部分はあるだろうから、どうしても納得できない料金関連のクレームがあるなら、メーカーに掛け合ってみることをおすすめしたい

 

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最後に

修理料金はメーカーが大雑把に決めているため、実際に修理をする人間の立場から言うと「この修理内容でこの料金は嬉しい」と感じる楽な作業もあれば、その逆も然りである。

ただし高額修理だとしても修理業者の考え的には「あまり旨味が無い」と感じる作業が多いのも事実であるため、ユーザーが感じるような「殿様商売」ということはない。

高額修理するよりも新しい給湯器を売った方が作業も楽だし、金銭的な旨味もずっと大きい。修理金額の揉め事は修理担当者が悪者になってしまうことが多いが、実際はそうでないことも多いから、ぜひ参考にしてくれ。

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