「給湯器の電源が勝手に落ちる」のは給湯器の故障ではないかも

 

すずき設備社長の鈴木だ。

「給湯器の電源が勝手に落ちてしまう/給湯器の電源が気付いたら落ちている」という症状は珍しくないが、もしこのような症状なら、まずはリモコン線の地絡、腐食を疑ってほしい。

 

もちろんリモコン自体が故障していたり、給湯器内部の基板が経年劣化している可能性もあるのだが、特に屋外設置の給湯器であれば単にリモコン線が腐食しているケースが多いぞ。

とは言っても読者の多くは「じゃあどうすれば?」と思うはずだから、以下では素人でも対応可能な部分について書いていく。

 

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「給湯器の電源が勝手に落ちる」時に疑わしい原因

  • 電装基盤の故障
  • リモコン本体の故障
  • 漏電安全装置の故障
  • 給湯器内で漏電(水漏れやコネクタ線の腐食など)
  • リモコン線の不具合

 

ざっと簡単に挙げただけでも、給湯器の電源が勝手に落ちるという症状の場合、考えられる不具合は少なくない。

しかし、給湯器の電源基盤が悪いという場合、リモコンのON/OFFだけに悪い影響を与えるというのは考えにくいから、通常「給湯器の電源が勝手に落ちる」という修理依頼を受ける場合は「リモコンが悪いか、リモコン線が悪いかのどちらか」であることが多い

 

給湯器の中で水漏れしていたり、あるいは配線の一部が劣化していて漏電安全装置が作動するような状態だったとすれば、単に給湯器のリモコンで電源を入れることは不可能なため、「電源が落ちてるのを発見したら、再度リモコンで電源を入れれば付いたり付かなかったりする」という状況であれば、漏電の可能性はまず無くなると言っていいだろう。

電源が付いたり付かなかったり、気付いたら電源が落ちているというような不具合(ニュアンスとしては接触不良のような感じ)であれば、屋内型給湯器ならリモコン自体の故障、屋外型給湯器ならリモコン本体かリモコン線が怪しいのではないかと思う。

 

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外置きの給湯器ならリモコン線腐食を疑え

 

外置きの給湯器の場合、機器自体の故障の可能性よりも「リモコン線が腐食していることによる接触不良」の可能性の方が高い。

給湯器のリモコンは電池ではなく、給湯器本体からの電圧を受けて動いている。その電圧は微弱なもので、直接触ってもビリビリしないほどだ。

その程度の電圧しか掛からないリモコン線であるから、どの現場でも総じて細いリモコン線を使用していると思う。恐らく2mm以下の単なる二心線だろう。それも「より線」を使用しているケースが多い。

 

屋内タイプだと気温の変化や湿度の変化の影響を受けにくいが、外置きの場合は湿気などの影響を受けて、このリモコン線が腐食してしまうことも珍しくない

外に10円玉を放置した時にどうなるかを想像してもらえたら分かると思う。きっと変色して色がくすんでいくことが想像できるだろう。リモコン線も銅のより線であることが多いから、10円玉のように変色して腐りかかっていることが考えられる。

 

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リモコン線の補修は素人でも可能か

 

もしリモコン線の腐食なら、素人でも補修が可能だ。ただし注意して欲しいのは、感電よりも何よりもショートさせないことである。

「ショートって何?」というレベルの人には厳しいかもしれないが、そこさえ分かっていれば問題ない。

 

線自体は直接手で触れてもビリっとこないが、線同士をくっ付けてしまうと基板からリモコンから給湯器の電装部品がすべて壊れてしまう可能性がある。

そのため、もし自分で補修作業をしてみようと考えているユーザーがいるなら、まずは給湯器本体のコンセントプラグを抜いた状態で作業することを心掛けて欲しい。

 

リモコン線はどれ

 

給湯器には配線が色々あって、正直「リモコン線がどれなのかが分からない」というのが、最初の壁だ。

機種にもよるが給湯器のリモコン線の接続端子というのは、機器の電装部と少し離れた位置に設けられていることも珍しくなく、そこで1クッションおいて基板に接続されているケースもある。

 

簡単な見つけ方としては「給湯器から出ている線に注目する」という方法だ。

外置きの給湯器なら最低でも配管が2本(給湯往き戻り)でていて、後は風呂機能があれば2本増え、暖房機能があればそれに応じて配管が増えるというカタチである。

そして線の場合は、コンセントプラグとリモコン線くらいだ(暖房機能を有する場合はまた線が増えてしまうが)。コンセントプラグは先を見たら誰でも判別可能だし、それじゃない方の線を目で追えばいい

 

リモコン線の直し方

リモコン線が繋がれている部分には「リモコン接続端子」などの表記があるはずだし、それぞれメインリモコンと風呂リモコンなどに分かれていると思う。

多くの場合は、ここで接続されている線がくすんだ色をしていたり、緑色っぽく変色していたりして、目で見ても「腐ってる」というのが分かるケースが多い。もしそうなら、腐っている部分を切り落として、新しく被覆を剥き直して接続するだけだ。

 

どのような接続の仕方をされているかは現場によるが、Y端子は使っても使わなくてもいい(俺は必ず使う)。

Y端子が何か分からないという人は、リモコン線の腐っている部分を切り落として、そのまま端子台のネジに巻き付けるといいだろう。

 

この時、くれぐれもショートさせないように気を付けてくれ

なお、リモコン線に極性はないからプラスとマイナスを気にする必要はないが、ショートさせてしまうと電源を入れた瞬間にリモコンが死ぬぞ。

 

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腐食以外の原因について

ハッキリ言って外置きの給湯器の場合は、リモコン線が腐食しているケースがあまりにも多いのだが、実際にはリモコン自体が故障しているケースもあるし、リモコン線が接続端子以外で悪さをしている可能性もある。

こればかりは素人で判断することは難しいため、プロに修理を依頼して欲しい。

 

ちなみにリモコン故障の場合で、もし台所と風呂場にそれぞれリモコンが付いているなら、同時に壊れるということは考えにくく「どちらか壊れた方のリモコンを切り離せば、壊れてない方のリモコンは正常動作することが多い」ため、もし金銭面で余裕が無いという場合はリモコン1つで使用していくということも視野に入れるといいだろう。

修理業者はリモコン1個で運用できることを説明してくれないかもしれないから、その時は「こっちのリモコンだけで騙し騙し使えないものか」を尋ねてみるといい。

 

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最後に

多くの修理業者は修理費用を高く見積もりたいと考えるから「リモコンは2個ないと不便だ」とか「もう片方も壊れてしまったら使えなくなる」と脅してくると思うが、確かにそれはその通りである。

しかし多くの場合で「リモコンは新調しなくても運用できる」と教えてくれるスタッフは稀で、大半がユーザーを素人だと思って「交換するのが当然」という目線で説明してくるが、別に交換しなくても使えるぞ。

ぜひ、参考にしてくれ。

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