保証期間外のクレームで給湯器の修理費用をタダに出来るかどうか

すずき設備社長の鈴木だ。

給湯器には1年ないし2年の保証期間があるが、ごく稀にこれを過ぎた瞬間に給湯器が故障してしまうことがある。

確かにメーカーは「製品の使用から1年(あるいは2年)を保証期間とする」という明確なルールを示しているが「じゃあ1年(あるいは2年)と1日の使用期間なら、本気で金を取るのか?」という問題にもならないだろうか。

そもそも「給湯器を使用してからの正確な年数は分かるのか?」という疑問もあるだろう。

今回は「保証期間外のクレームで給湯器の修理費用をタダに出来るかどうか」について解説しようと思う。

給湯器の保証期間の規則

給湯器には、それぞれ製造年月日が記載されており、その機械がいつ製造されたかが記載されている。

ただしその日付は、あくまでその給湯器が製造された日であって、使用者が使い始めた時期ではない。

極端な話をすれば、2018年10月に製造されたボイラーをすずき設備が購入し、倉庫で長期間在庫になっていたとすれば、ユーザーの手元で使用されるのが1年後の2019年10月からというケースも十分に考えられる。

基本的に給湯器の保証期間は「設置・使用してから〇年」という計算方法になっており、給湯器の製造年月日では正確な部分を知ることはできない。

もちろん設備屋が長期在庫にしていた場合は「ユーザーは使用して1年以内と言っているが、製造年月日から逆算すると1年はゆうに超えている」というケースもある。

ユーザーからしたら古い機種を取り付けられるのは気に入らないかもしれないが、基本的に保証期間に関しては「設置・使用してからがスタート」であることは覚えておこう。

保証期間外のクレーム

保証期間+〇日

例えば、保証期間を過ぎて1週間後に給湯器が壊れたとしよう。

この場合、俺が立ち合ってきた現場の多くでは「さすがにこれは請求できない」ということで、無償で修理してもらったケースばかりだ。

じゃあ10日だったら?1ヶ月だったら?半年だったら?その答えは「担当者によって変わる」と思う。

明確なルールでは保証期間は1年ないし2年であるが、例えば「使用してから364日時点で修理依頼をし、メーカーの人が修理に来てくれたのが366日時点だったら?」などのイレギュラーなケースもないわけではないため、基本的な判断は担当者に委ねられている部分も大きい。

個人的に言えば「軽いクレームでひっくり返るのは、せいぜい3ヶ月くらいじゃないか?」とも思うが、これも厳密に言えば「規定を3ヶ月もオーバーしている」ということになる。

このあたりは、車を運転している時の速度超過のニュアンスに近いな。

設置時期の嘘はバレるのか?

前項では「3ヶ月くらいなら大目に見てもらえるんじゃないか?」と書いたが、そうすると4ヶ月の人は面白くないだろう。

そこで中には「設置時期(使用開始時期)を1ヶ月、あるいは4ヶ月鯖を読むことはできないだろうか」と考えるユーザーも出てくるのではないだろうか。

結論から言うと、これは相当厳しい。

というのは、給湯器は所有者登録というのを行う必要があるため、これを行っている場合は給湯器の型番や設置日などを記入しているはずだから、詳細情報はすべてメーカーに握られている。

もしこの所有者登録を行っていないという場合でも、ユーザーが給湯器をどの程度使用しているか等のデータはすべて機器内の基板に記録されており、メーカーはこれを見ることができる。

燃焼時間、着火回数、そして通電時間なんかも見れるため、使用しない時はコンセントプラグを抜いているという人でもない限り、これまでコンセントプラグを差していたトータル時間がバレてしまっては、使用開始日の嘘は見破られてしまうだろう。

嘘は付かずに恩情裁定に期待するのが吉

実は給湯器には、製品そのものの保証期間以外にも「熱交換器からの水漏れは〇年」「基板の故障は〇年」という個別保証もある。

だから給湯器を使い始めてから1年あるいは2年経っているからと言って、すべての保証が無くなっているというわけではないというのが、せめてもの救いだ。

多くの人は嘘をついて誤魔化そうとされると「この野郎!」と思う部分があるだろうから、個人的には正直に話して「それでも何とかならないか?」と懇願した方が何とかしてもらえる可能性は高いように思う。

もちろんこれも担当者次第なところはあるが。

最後に

かなり親身になって何とかしようとしてくれる担当者も多いが、中には「1日でも期限を過ぎていればそれは保証外」というように毅然とした担当者もいる。

誤魔化そうとしても調べられたら簡単にバレてしまうから、自分の知っていることは正直に答えて、その上でお願いしてみるという方法が成功率が高いように思うぞ。

ぜひ、参考にしてくれ。