暖房機のシーズン前のメンテナンスは早めに済ませておこう

すずき設備社長の鈴木だ。

雪国に住んでいる人は、毎年夏が終わるとその余韻に浸りながらも、冬の準備を始めなくてはならない。

その時、賢い人は寒さが本格的になる前に「暖房機の試運転/メンテナンス」を済ませておくだろう。

暖房機は冬場しか使用しないから、夏から秋にまったく構わなかったものを急に冬に動かそうとすると、そのタイミングで故障してしまうことが非常に多い。

そこで今回は「暖房機の点検などは寒くなる前に済ませておくこと」をおすすめしようと思う。

本格的に使う前に準備運動が必要

人間もそうだが、本格的に動き出す前に準備運動しておかなければ、ケガに繋がってしまうことも多いだろう。

それは機械も一緒で、冬場になって急に動かそうとすると、何かしらの不具合が起きてしまい「まさに、これから暖房が必要」という時期になってから修理が必要になってしまうということも珍しくない。

それを防ぐためには「シーズン前に点検してもらう」ということが重要になる。

ハッキリ言って機器の点検は不確かな部分も多く、いくらプロが点検するからと言っても「その時点で壊れている部品を見抜くことはできるが、これから壊れそうな部分を完全に見抜くことはできない」ため、シーズン前に点検したからと言っても100%安心できるというものではない。

しかし、この段階で点検を受けたという事実が重要なのであり、もしシーズンに入って修理が必要になってしまった場合、事前に点検を受けていれば様々な場面で優遇してもらえるだろう。

修理業者も修理業者で「点検したのになんでこんなことになるの!?」と言われるのは困るはずだからな。

その際に受けられる優遇は、修理料金からの値引きだったり、優先的に日程を組んで早く修理してもらえるなどが挙げられる。

暖房機の点検を受ける際の注意点

点検には費用がかかる

当然ながら点検もタダじゃないから、出張料と点検料を払う必要がある。

金額にすると5000円くらいじゃないかと思うが、もちろんこれは「機械が正常で、何も無かった状態の場合」であり、その時点で問題があった場合は別途修理費用が発生する。

何も無かった場合は5000円をドブに捨てるようなものだと思うかもしれないが、これは一種の保険のようなもので、何かあった時にこの事実が大きな恩恵をもたらしてくれるだろう。

5000円で安心が買えると考えたら、暖房がなければ死活問題になってしまうという地域に住んでいる人であれば、判断は間違っていないんじゃないかと思う。

依頼時期は暑くなくなってから寒くなるまでの間

では暖房機の点検依頼をいつするのがベストかという話だが、基本的には「秋」ということになる。

住んでる地域によって気温の移り変わりは大きく違うため、ここでの明言は避けることにするが、少なくとも「残暑がなくなり、過ごしやすくなってからの点検がベスト」であると言っておこう。

寒さが本格化してくると、設備屋・水道屋・修理業者などは繁忙期を迎えるため、その前に済ませておくことが重要なのは間違いない。

しかし早く済ませてしまうと、それはそれで別の問題がでてくる。

それは「気温が高すぎて、試運転がしにくい」ということだ。

サウナでストーブを動かす場面を選択してもらえれば分かりやすいんじゃないかと思うが、暖房機は寒い空間で使用することを前提に作られているため、動く必要のない場所で動作させても機能しないことが多い。

そのため、しっかりと点検するには少しは涼しくなってからがベストだと言えるだろう。

場合によっては循環液の交換も必要

暖房機には「不凍液/循環液」と呼ばれる液体が使用されているが、必要に応じてこれも交換することが必要である。

特にユーザー自身でシーズン前に足したりしている場合、新しく足した不凍液は新しいかもしれないが、今まで使い続けてきた不凍液は品質が低下している恐れがある。

メーカーでは3年~5年での交換を推奨しているのだが、その事実を知らないというユーザーも少なくないから注意してくれ。

ちなみに品質の低下した不凍液を使用し続けるとどうなるかについては、単純に「凍るようになってしまう」とか「暖房器内の配管やポンプの故障の原因になる」などの被害が予想される。

機械が壊れるだけならまだマシで、家の中の床暖配管などを腐食させたら大掛かりな修繕工事が必要になるから、状況によっては不凍液を追加で済ますのではなく、全体的に入れ替えることを検討した方がいいだろう。

最後に

全国的に冬になると暖房機の修理依頼が殺到するため、メーカーの方でも部品が欠品して修理に時間がかかってしまうという事態が毎年のように発生している。

それを防ぐためには、ユーザー側が先手・先手を打って行動することが最大の武器となるはずだ。ぜひ、参考にしてくれ。