すずき設備社長の鈴木だ。
「給湯器が壊れた!」と呼ばれて行ってみたら、実は何でもなかったということが良くある。そのほとんどは「修理業者を手配する前にユーザーの方で取扱説明書を読んでいたら解決していた」というケースが少なくない。
弊社では「弊社からボイラーを買ってくれたユーザーに対しては、基本的には出張料に関しては無料対応」をしているが、もしメーカーなどを呼んでしまった場合は出張料が掛かるだろう。
以下では「給湯器の修理依頼をする前にまずは取扱説明書の確認が重要」ということについて解説するので、ぜひ参考にしてほしい。
給湯器の修理依頼をする前にまずは取扱説明書の確認
故障だと思ったのに故障じゃないケース
例えば「テレビのリモコンが付かない/エアコンのリモコンが付かない」という経験は誰しもあると思う。単純な部分で言えば「リモコンの電池が切れているだけ」という可能性があるのだが…。
もしこんな時に修理業者を呼んでしまったらどうなるだろうか。「電池が切れているだけですよ」と言って笑って終わり…なんてことはない。恐らく大多数の場合で「出張料」が発生する。
「たかが電池の入れ忘れで出張料を取るのか」という意見もあるだろうが、意見が変われば「たかが電池の入れ忘れにも気付けないのか」とも言えるだろう。
こういうイージーミスは無くした方がお互いのためではないだろうか。幸いボイラーには電池は関係ないが、このような内容のイージーミスはいくらでも存在する。そしてそれらは取扱説明書に記載されているから、実際に業者を呼ぶ前にチェックして欲しいのだ。
イージーミスの例
- コンセントプラグ抜け
- ブレーカー作動
- ファイルター不備
- 燃料切れ
- 断水
- 風呂フィルター汚れ
ざっと挙げただけでもこれくらいある。
「電源が入らない」と言われてコンセントプラグが抜けているとか、家のブレーカーが作動していて冷蔵庫も動いてなかったなんてこともあるくらいだから、意外とイージーミスも馬鹿には出来ない。灯油ボイラーなら燃料切れなんてのは結構多いし、ガスでもメーターでエラーが出てたりするから侮れないだろう。
特に「風呂フィルターにびっしりゴミが詰まっていて追い炊きが出来なかった」という例は非常に多い。ユーザー側でしっかりと浴槽の循環フィルターを掃除していれば何てことは無かったという不具合だ。
見ず知らずの人間に自分の家の恥ずかしい部分を説明され、さらにそれをブラシでササッと掃除するだけの作業に10000円弱の金額を払う…。こんなにアホらしいことはない。これらの「ザ・初歩的なミス」は、取扱説明書にしっかりと記載されているから、ぜひ確認して見てほしい。
取扱説明書は読むためにある
ハッキリ言って筆者もスマホの説明書なんかは分厚くて読む気がしない。だから「説明書なんか読んでられるか!」というユーザーの気持ちも正直わからないわけでもない。
だがボイラーの説明書は非常に薄く出来ていて、実際に読んでみると分かってもらえると思うが、本当に必要最低限のことしか書いていないのだ。これくらいなら全部目を通して欲しいと思う。全部じゃなくてもいい。少なくとも「故障かと思ったら」の部分だけでも読んでくれ。
ちなみに多くのユーザーの中には「給湯器の説明書なんかどこに行ったかわからない」という人もいるだろうし、もしかすると「捨てた」とか「引っ張り出すのが面倒」というユーザーもいるかもしれない。そういう人はメーカーのホームページでダウンロードできるぞ。
最後に
最近になって増えてきたのは「湯量が細くなった」と言われ、普段は使っていないはずのエコボタンが押されていたというケースだな。
ちょっと考えれば分かるような問題に数千円を払うのは惜しいだろう。ぜひ、参考にしてくれ。