すずき設備社長の鈴木だ。
読者のみんなは魚を食べるときに何を使って焼いているだろうか。筆者はガスコンロのグリル部分は使わず、電気で動く魚焼き器を使用していた時期があるのだがこれには大きな理由がある。
一般的にガスコンロの機器寿命は約8年前後と言われているが、頻繁に魚を焼くユーザーにおけるグリル部(魚焼き部)の寿命は別で考えなければならない。つまり「毎日ガスコンロで魚を焼いているというユーザーの場合はグリル部の劣化が著しく早い」ということだ。
以下では「ガスコンロで魚を頻繁に焼く場合はグリルの劣化に注意」という解説するので、ぜひ参考にしてほしい。
ガスコンロの機器寿命・耐用年数
ガスコンロの機器寿命は8年前後と言われている。ただしこれについては色々な意見があって、簡単な作りのテーブルコンロならもっと長持ちするだろうし、使用頻度が低いならもっと使えるかもしれない。
それに一般的にビルトインコンロよりもテーブルコンロの方が構造がシンプルで長持ちしやすいと言われている。しかし本当に注意が必要なのは「頻繁に魚を焼いている」というユーザーだ。
頻繁にという言葉についても捉え方が色々あるだろうが、少なくとも毎日グリルを使用しているというような場合であれば、かなり頑張ってもグリルは3年持てば御の字と言ったところである。2日に1回ペースでも、5年くらいでグリル部分は壊れてしまうケースが多いだろう。
ガスコンロのグリル部分の細かい説明
グリル部はガスコンロの中でも特に傷みやすい
ガスコンロの故障で「グリルの火が付かない」というのは割と多い故障内容だ。というのも上部バーナーはブラシで磨くこともできるし、仮にお湯などをこぼしたとしても部品に直接かかったりしないように受け皿などが装備されている。
それに引き換えグリル部はガス通路部に小さな穴が沢山開いているのだが、魚などを焼いた際に飛び散った油などによって腐食するケースが多い。するとどうなるかというと、小さな穴と小さな穴の間が腐食することで大きな穴に広がってしまうのだ。
大きな穴になってしまうと、この部分は火が安定しないようになってしまう。これが数か所で起こってしまうと魚の焼き具合もまだらになってしまうし、火が付いたかどうかを検知している部品付近でこれが起こってしまうと、火が付いているにも関わらず「火が付いていない」と勘違いをしてエラーを出すということが起きる。
グリル部分だけの部品交換も可能
不幸中の幸いなのは修理でグリル部分だけ丸ごと交換可能であることだ。ただし、当然ながら交換費用が掛かる。機種にもよるが一般的なビルトインコンロならグリル一式の交換で20000円~30000円くらいに落ち着く機種が多いだろう。
ただし3年毎にグリルケースを一新したとしても、9年が経過する頃には60000円~90000円の修繕費用を負担しているうえに、その他の部分にもガタがきているということになる。こうなってくると「グリルがダメになったらグリル部だけを交換すればいい」というのも考えものだ。
毎日魚を焼くのにグリルを使用するという家では、3年以内にグリルがボロボロになってしまうケースも珍しくないため、このような家ではガスコンロは8年も使えて当然だとは思わない方がいい。
ガスコンロのグリル部の手入れは難しい
ちなみに「グリル部分は丁寧に使えば長持ちする」というのも間違いではないが、ビルトインコンロのトッププレート部分などと違ってグリル部分は繊細になっている。
ガスが噴出される部分の穴は非常に密集していてハチの巣のようになっているのだが、ここに変に傷を付けてしまうとたちまちポロっといってしまう可能性もあるだろう。火が付く部分であるから水は付けたくないし、付けて欲しくないというのが本音だ。
よく濡れふきんなどで拭くという人もいるが、湿気的な観点からもあまりおすすめはしない。結局は「消耗品と割り切る」か「代わりの機械を用意するか」になると思う。
マルチロースターとの併用がおすすめ
今はグリル代わりに使用できるマルチロースターも安く売られているから、ガス焼きのクオリティにこだわりがあるというユーザー以外はそれを購入してもいいだろう。コンロが故障して使用できなくなることも考えると、マルチロースターは一台持っていても決して損はしない代物だ。
アイリスオーヤマのマルチロースターはリーズナブルだが性能は良く、コストパフォーマンスが抜群に良い。ガスコンロのグリルを長持ちさせたいというユーザーが併用するのにおすすめの機械と言えるだろう。
ちなみに筆者の場合は「魚はガスで焼いた方が美味い」と感じるから、今では安く買えるテーブルコンロを使用し、故障したら本体ごと買い替えている。もちろんマルチロースターとの併用だ。
テーブルコンロなら30000円くらい出せば割と高性能な製品が買えたりもするので、予算を抑えたいという人はビルトインにこだわる必要もないのではないだろうか(もちろん掃除は手間になるし、システムキッチンの場合は景観を損ねるが)。
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まとめ
グリル部分はガスコンロの一部であるが、基本的には独立した物と思った方がいい。ガスコンロは8年ほど使えて然るべき商品だが、魚を焼く頻度に比例してグリル部分は長持ちしない傾向にある。
グリルが故障したらそれを交換するのもいいが、電気製品でも安く購入できる魚焼き機があるので、それを買ってみるのはどうだろうか?もしくは筆者のように、あえてテーブルコンロを使ってみるのも賢い選択だと思う。ぜひ、参考にしてくれ。