部品が取れなくなった給湯器を修理することはおすすめしない

 

鈴木設備社長の鈴木だ。

長年に渡って同じ給湯器を使用していると、いつかは「もう部品が取れない…」なんて展開になってしまうことも珍しくない。

給湯器本体そのものを一新するという場合、それなりの費用が発生してしまうため、金銭事情が厳しいという場合は「なんとか修理でしのぎたい…」と考えるユーザーが多いのは理解できる。

 

しかし、部品が取れないのであれば修理は難しいし、もし「今回壊れた箇所ではないが、ある部分の部品がもう取れない」という事実があるのであれば、その給湯器はもう修理しない方が無難だろう。

以下では、部品が取れなくなった給湯器を修理することはおすすめしないというテーマで進めていく。

 

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給湯器の修理とは?

 

修理と言われると、部品交換はもちろんそうだが、それ以外にも「ちょっとした手直しをする」というイメージがあるのではないかと思う。

例えば給湯器のパイプに穴が開き、そこから水漏れしてきた場合、通常の修理であれば穴の開いたパイプを交換することになる。

 

しかし、ユーザーによっては「部品を交換せずに穴をふさげないのか?」と考える人も少なくない。中には「プロなんだからそれくらいできるだろ」という人もいる。

確かに「ポンプにゴミが詰まっている」というなら、ポンプを掃除してみるという作業をすることが多いし、この場合はポンプを交換しないで済むケースも少なくないが、基本的には「給湯器の修理=不具合が出ている部品を交換」という流れだ。

故障診断の結果が「詰まり/汚れ」の場合は、掃除してみて様子を見るというケースもあるが、それ以外は基本的には部品交換になることが多い。

 

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給湯器の修理=基本的には部品交換

 

結論から言うとパイプのピンホールくらいなら、半田ごてでもやってやれないことはないのだが、作業料と補償の面で問題が出てくる

給湯器の修理に関しては、メーカーで作業料が細部に渡って決められているものの、穴の開いた部品は交換する前提で料金が決められているため、パイプの穴を半田ごてを使ってふさいだ場合の作業料は、実際に修理をした人間が決めることができる。

 

ハッキリ言ってパイプなら、穴をふさぐよりもパイプそのものを交換した方が簡単なため、「パイプの穴をふさぐ作業料≧パイプを交換する作業料」になることが予想されるだろう。

パイプなんて物によっては1000円そこらで手に入るため、「パイプを交換すれば10000円で済む修理内容が、パイプを修繕したら15000円」じゃ話にならないのだ。

 

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修理した後の再故障について

 

例えばパイプに穴が開いて、そのパイプを交換したとしよう。するともし再発してしまっても、メーカーの規約に則って1年の保証が付くケースが多い。

一方で修理担当者が調整をした場合だが、メーカーとしては「基本的には部品を交換しなさい」と言っている以上、もし調整で済ませて再発した場合は、修理業者の責任になってしまう。

 

特に水漏れの場合、「再発して今度は他の部品に水が掛かって、そっちの部品も壊れてしまった」なんてことになったら目も当てられない。

修理業者からすると「半田ごてでパイプの穴をふさいでも、その料金が高ければ『これなら交換した方がいい』と言われてしまうし、万が一それで二次被害に繋がった場合は責任を取るリスクが出てくる」ということで、多くのケースで「部品が無い=修理できない」という判断になるだろう。

 

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部品が取れない=修理できない(修理したくない)

 

例えば基板が壊れてしまって、もう基板の生産が停止してしまっている場合、通常はもう修理不可となる。

例外として「在庫部品がある」という場合なら修理できるかもしれないが、最近は部品在庫をなるべく所有しない流れになっているため、これも期待薄だ。

 

一方で、「今回はバーナーが壊れて、幸いバーナーは手に入る。ただし基板がもう手に入らない」というケースもある。

厳密に言うとこの場合は修理はできるのだが、今回バーナーを交換してちょっとしてから基板が壊れてしまう可能性も残るため、多くの修理業者はこの修理に対して良い顔はしないだろう。

 

理由として、こういうケースで修理をする場合は必ず「次に基板が壊れたら、もう修理できませんよ?」と釘を刺すが、その時は「分かった、その時はもう諦めて本体を交換するよ」と言ってくれても、実際に1ヶ月もしないうちに壊れると「あまりにも早いんじゃないか?」という感じのクレームに発展することが非常に多い。呆れるくらい多い。

こんなことを言うと「自分はそんなこと言わないから修理してほしい」というユーザーもたくさんいると思うが、いざ故障したら手の平を返すユーザーが非常に多いという前例が多いため、弊社を含め、もう部品が取れない給湯器を修理しようと考える業者は非常に少ないと言えるだろう。

 

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一部部品がなくても修理してもいいと思える例外

  • 修理しても15000円程度の費用で、イチかバチかやってみたいという時
  • 過去に大幅な修理を経験済みで、主要部品をほぼ交換しているという場合

 

例えば「今回は水メカが故障して、もう安全装置の供給が終わってしまっている」という場合、故障した水メカを交換する費用が15000円くらいで、最悪のケースになっても諦めがつくという場合であれば、修理してみてもいいのではないかと思う。

ただし「今度は別の水メカ、今度はパイプ…」という感じで故障が連続で発生し、最終的に「安全装置が壊れました(なお、安全装置はもう入手不可です)」となってしまうことも視野に入れておこう。

最初は「15000円なら…」と考えて頼んだ修理の直後に、また15000円の費用が掛かる別の故障が発生した場合、多くの人は諦められないだろうから、そうやって泥沼に嵌まってしまう可能性を考えたら、「どんなことがあっても1回だけ!」と割り切れるのであれば修理してみてもいいと思う。

 

それから「過去に高額修理で多くの主要部品を交換していて、その中に部品供給が終わっている部品が含まれている場合」は、まだ修理を検討してもいいだろう。

「もうバーナーの生産が停止していることが分かっているが、バーナーは2年前に交換済みであり、今回は安全装置が故障した(安全装置は入手可能)」というケースなら、修理に踏み切ってもそこまでのリスクは無いように思う。

 

ただし給湯器の場合は、「水漏れ→別の部品に掛かって二次被害」というパターンがあるため、既に生産停止している部品が壊れないとも言い切れないから、基本的に修理はおすすめしないということは間違いない。

あくまで「このケースならまだ修理してもいいが、それでも絶対的におすすめするわけではない」くらいのニュアンスで捉えて欲しい。

 

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最後に

各メーカーの規定では、給湯器の部品に関して「最低でも10年は保有しなければならない」というルールがあるが、給湯器本体の種類によっては本当に10年こっきりで部品が取れなくなるケースも無くはない。

もちろん泣きの1回で行った修理が意外と長持ちするケースも少なくないが、仕事柄「何回か修理に挑戦したものの、結局元を取るだけ使用できなかった」というユーザーを多く見てきたこともあり、取れない部品がある給湯器の修理はやめておいた方が無難だろう。

 

給湯器は生活必需品であり、いずれは交換することになるわけだから、修理に前向きになるよりは「少しでも安く新品交換をしてくれる、腕のいい業者を探す」という方向で、前向きになることをおすすめしたい。

ぜひ、参考にしてくれ。

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