ガス給湯器の点火不良(E111)|原因と対策

ガス給湯器の点火不良(E111) 業者を呼ぶ前に確認すべきこと

すずき設備社長の鈴木だ。

ガス給湯器を使用しているユーザーにとって、点火不良のエラー(E111)は頻繁に目にする機会が多いエラーの1つだ。E111の表示を見ると焦ってしまうユーザーも少なくないだろうが、E111は必ずしもガス給湯器の故障だとは限らない。

以下では「ガス給湯器の点火不良(E111)|業者を呼ぶ前に確認すべきこと」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

ガス給湯器の点火不良のエラー(E111)とは?

給湯器が出すE111の概要

  • E110:点火不良、石油給湯器の点火不良
  • E111:給湯点火不良
  • E112:ふろ点火不良
  • E113:暖房点火不良

ガス給湯器のE111はリンナイもノーリツも共通で「点火不良のエラー」だ。火が点こうと思って動作をしたにも関わらず、不着火を繰り返すとこのエラーが出る。

ちなみにふろ回路が点火不良を起こせばE112、暖房回路ならE113となる。給湯回路とその他の回路が分かれていない場合や、石油給湯器の場合はE110と表示されることもあるし、中にはE11と表示する給湯器もあるため、できれば本記事を読み進める前に取扱説明書などで確認してもらえるとありがたい。

E111とは給湯側の回路で点火不良が起きている場合に出るエラーだ。給湯器の経年劣化の初期症状としても多いし、点火系の故障でも起きやすい。そして一時的な要因で出ることもたまにあるから、エラーが出たからと言っても「1回だけ表示されたきりで再発はしていない」という場合なんかだと、不具合じゃないことも少なくない。

燃料の供給がないとき

非常に単純な話で、燃料が供給されていない場合なんかは問答無用でE111が出る。石油給湯器で灯油不足を招く可能性に比べたらガスが止まるということは考えにくいことではあるが、ごくまれにガスメーターがエラーを出して止まっていることがあるから注意して欲しい。

ちなみにガスコンロを使っているというのであれば、ガスコンロが使えるかどうかを試してみるのが手っ取り早いだろう。もしIHを採用していてガス機器は給湯器だけだという場合はガスメーターを確認することをおすすめする。

もしエラーが出ている状態なら明らかに怪しいランプが点いていると思う。例えば赤いランプが点灯していたり点滅していたりなどだ。

鈴木社長
鈴木社長

「ガス給湯器が点火しない」という依頼を受けて点検に行ったら、実はガス機器全部が点火しないという症状で、ユーザーも「それに気付いてたら真っ先にガス会社に聞いたのに」というケースは割とよく見るぞ。

燃焼に必要な酸素の供給がないとき

中学の理科の授業で勉強したと思うが、酸素(空気)が無ければ火は付くことができない。もしかすると給湯器のフィルターが詰まっていて燃焼に必要な空気が確保できていないだけかもしれないから、ガスメーターと一緒に確認してみて欲しい。

ちなみに厨房などで使用しているガス給湯器の場合は油汚れ等の影響を受けやすく、フィルターのメンテナンス不足が給気不足に直結しているケースが非常に多いから注意してくれ。

フィルター詰まりの場合は「燃焼している際中に空気量が減ってきて失火してしまう」という症状が多いため、E111ではなくE121になることも多い。この場合は燃料系統か燃焼部品に不具合が出てきている可能性があり、いずれも早期発見が重要である。

ガスメカなど給湯器の部品が故障しているとき

  • ガスメカが開かない場合(給湯器まではガスがきているが、ガスメカより先にガスが供給できていない場合)
  • ガスは出ているが火花が飛んでいない場合
  • バーナー部に詰まりがある場合

上記の場合は点火できずにE111を出すことがある。詳しい説明については割愛するが、これらはユーザーではどうしようもない部分になるため修理業者を手配しよう。ちなみにガスメカや点火装置(イグナイタ)、点火プラグなどの故障であれば大した修理料金にはならないことが多く、どんなに高くても25000円以下で済むはずだ。

問題はバーナー部や熱交換器が詰まっている場合である。「詰まっているのはバーナー部だけなのか、熱交換器に詰まりはないのか、詰まりは掃除で改善できる程度なのか、それとも部品交換が必要なのか」などの症状の良し悪しによって修理費用も大きく変わってくるだろう。

 

最悪のケースを想定するとバーナーや熱交換器などを一式交換することになり、これが給湯側だけなら50000円くらいだろうか。ふろ側も一緒にやるとなれば高額修理に一直線となる。掃除で済めば10000円くらいだが、症状が重ければ掃除してもまたすぐに詰まってしまうことがあるから、そのあたりは専門家の判断に従った方が賢明だ。

ちなみに一度詰まってしまった熱交換器やバーナーは、綺麗に掃除したとしてもすぐに詰まってしまう傾向が強いため、詰まってしまってから何度も掃除するよりも部品を新しいものに変えた方がトータル的な修理費用は少なく済むことも少なくない。

目先の安さに捉われて「とにかく掃除で何とかしてくれ!」という要望は、返って修理費用が高くなるかもしれないから注意しよう。

E111の発生を未然に防ぐためには定期的なオーバーホールが有効

さすがにずっと無頓着で使用してきた給湯器を急にオーバーホールで改善したいという場合は少し無理があるような気もするが、定期的にメンテナンスするという場合は話が変わってくる。

E111はガス給湯器が経年劣化した時に出やすいエラーであり、これは定期的にオーバーホールすることで未然に防ぐことが可能だ(100%防止できるわけではないが、発生率をグンと下げることができる)。

燃焼状態が悪くなってくるとどうしても熱交換器やバーナー部に詰まりができたりするため、これを定期的にコンプレッサーで吹いてやればある程度なら燃焼状態を良好に保つことができるだろう。

給湯器の寿命・耐用年数は7年~10年程度であり、今の給湯器は10年以上使用する場合は点検を推奨するようになっている。使用開始から5年以上が経過している場合は、一度オーバーホールをしてもらった方がいいかもしれないぞ。

関連記事ガス給湯器の寿命と耐用年数|交換のタイミングの目安

最後に

E111が表示された場合は、まず燃料切れについて確認してみてくれ。あとは併せてフィルター詰まりなんかも確認しておくといいだろう。

フィルターは簡単に外せるようになっていると思うが、外したら水洗いして乾かしてもいいし、乾いている古い歯ブラシなどで掃除してもいい。ぜひ、参考にしてくれ。

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