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暖房端末の故障時はどこに修理依頼する?|端末のメーカー?それとも熱源機のメーカー?

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暖房端末の故障時はどこに修理依頼する? 端末のメーカー or 熱源機のメーカー

すずき設備社長の鈴木だ。

読者のあなたは「ルームヒーターが動かない」「パネルヒーターが温まらない」という状況の時、どこに修理依頼をするだろうか。端末が悪いのか、熱源機が悪いのかの判断も難しいだろう。

それに全ての機器のメーカーを統一しているという場合なら問題ないが、暖房ボイラーはノーリツでルームヒーターが富士通といった場合に、何も疑問を持たずに連絡するのは注意が必要だ。

以下では「暖房端末の故障時はどこに修理依頼をするか」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

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熱源機と暖房端末のどちらが悪いかの判断方法

まずは暖房ボイラーと暖房端末のメーカーをチェック

冒頭でも軽く触れたが、暖房ボイラーと暖房端末のメーカーが統一されている現場ばかりではない。読者の中には「テレビは東芝だけど、レコーダーはソニー」という家庭も少なくないだろう。

こんな感じでメーカーが統一されていないという現場において暖房が機能しないという場合、暖房ボイラーに原因があるのか、それとも暖房端末に原因があるのかという判断は意外と難しい。

もしノーリツの暖房ボイラーを使用していてノーリツの業者を手配したが、実際には富士通製の暖房端末に不具合があったという場合だと「ノーリツの業者に出張点検料を払い、富士通の業者を新たに手配する」ということになる。

これを避けるためには不具合が起こった時にどこに原因があるのかということを、ユーザー自身も考える必要があるだろう。

全ての暖房端末が悪いのかどうか

例えば温水コンセント式のルームヒーターなどを使用していて、2台以上所有している場合はすべての端末で同様の症状になっているかどうかを確認して欲しい。

絶対にないというわけでは無いが、複数の端末が同時に壊れるということは考えにくいため、すべての暖房端末で同様の症状になるなら、熱源機である暖房ボイラーが悪い可能性が高いと言えるだろう。

パネルヒーターの場合も同様に、全箇所温まらないのであれば熱源機、1箇所だけが温まらないのであればパネルヒーターそのものに不具合が生じている可能性が高い。まずは「正常動作している端末がないかどうか」を確認するのが、最も手っ取り早くて正確性の高い確認方法だ。

鈴木社長
鈴木社長

熱源機が悪ければ正常動作する端末は一つも出てこないはずだ。

熱源機にエラー表示が出ていないか

エラー

熱源機が暖房端末のエラーを拾うということはあまりないため、暖房ボイラー本体にエラーが出ていないか、そして暖房端末にエラーが出ていないかをそれぞれ確認して欲しい。暖房ボイラーがエラーを出しているなら熱源機に不具合が出ている可能性が高く、暖房端末がエラーを出しているのであれば暖房端末に不具合が出ている可能性が高い。

場合によっては暖房ボイラー用のリモコンが設置されていないというケースもあるし、暖房端末がパネルヒーターだという場合はエラーを通知する機能が無かったりもする。これら場合はエラーを確認することは難しいが、リモコンがないなら暖房ボイラー本体をチェックしてみて「赤いランプが点滅していないかどうか」等で判断することも可能だ。

暖房端末がパネルヒーターの場合は要注意

もし使っている暖房端末がパネルヒーターの場合は、暖房配管内に空気が絡んでいる可能性が高く、この場合は注意が必要である。例えば「特定のパネルヒーターの一部分だけが温まらない」などの症状だ。

この場合は配管内に空気が入り込んでしまっていることが原因であることが多く、暖房ボイラー本体もパネルヒーターも正常だというパターンが少なくない。これを改善するには配管内の空気を抜いてやる必要が出てくるが、空気を抜くとその分の循環液を補充しないといけないため、どちらかと言えば暖房ボイラーの専門家を呼ぶ方が望ましいだろう。

ただしパネルヒーターによっては温度調整の関係で「部屋の温度が一定値以上の場合、パネルヒーター自体は上下左右の半分しか温まらない」という仕様の製品もあるため、この場合は一度取扱説明書にて製品の仕様を調べることをおすすめしたい。

パネルヒーターの上下半分、左右半分が冷たい、温まらない時の原因

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どうしても頼るべき業者を判断できなければ

迷う、選択、判断

どうしても自分で判断できなければ、それぞれのメーカーに電話して症状を説明し、どうすればいいかを相談してみるのも一つの手段だ。とは言ってもメーカーは間違ったことを言えないという責任があるため、基本的には「当社製品の可能性も考えられる」という答え方をすると思うが、明らかに可能性が薄い場合は教えてくれるだろう。

ちなみにハウスメーカーや施工店に相談して「ハウスメーカーや施工店の判断で業者を手配してもらう」という方法も無くはないが、それでも判断を誤るということがあるし、その場合は何食わぬ顔で「間違った方の点検出張料も後で請求してくる」ということが多いから注意してくれ。

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最後に

ボイラーも端末も同じ業者が設置してくれたというケースであれば、その業者に連絡をすればその業者が然るべき業者を手配してくれるだろうが、自分で間違った業者を手配してしまった場合は、無駄に点検診断料が発生してしまうから注意して欲しい。

いずれにしても暖房端末が1箇所でも正常動作しているのであれば、暖房ボイラーそのものの不具合は考えにくいから、そういう場合は端末のメーカーに、全部が動かないなら暖房ボイラーのメーカーに修理依頼するといいだろう。ぜひ、参考にしてくれ。