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給湯器のBL品にはどのような恩恵があるのか

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給湯器のBL品の恩恵 BL品を選択するメリット・デメリット

すずき設備社長の鈴木だ。

住宅設備品には「BL品」と呼ばれるものがある。特に給湯器に関しては、同じ機種でもBL品とそうでない物が存在し、一般ユーザーが給湯器を選ぶ場合に注目するケースはほとんどない。

給湯器を交換する場合、新しい機種については多くが施工業者側から提案するケースになると思うが、BL品を提案する場合と通常品を提案する場合が考えられる。多くの業者は「どっちにしますか?」とは聞いてくれないため、ほとんどのユーザーは給湯器にBL品とそうでないものが存在すること自体知らないというケースがほとんどだ。

以下では「給湯器のBL品にはどのような恩恵があるのか」について解説するので、ぜひ参考にしてほしい。

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給湯器のBL品にはどのような恩恵があるのか

BL品とは?

BLというのはベターリビングの略で一般財団法人のことだ。ここから優良住宅部品であることを認めてもらえると、一定の評価を得た製品ということになる。給湯器においては、同じ機種でもBL認定されている物とされていない物があり、この両者で中身が違うということはない。

同じ部品が使われていて、中身は全く同じ製品である。ただ、BL認定を受けたかどうかどいう違いしか無く、BL認定を受けていると本体価格が若干高くなり、本体保証が1年→2年となる。一応、ちゃんと定義された「BL品とは?」という部分についても、公式サイトから情報を引っ張ってきたので載せておく。

 優良住宅部品(BL部品)は、品質、性能、アフターサービス等に優れた住宅部品です。人々の住生活水準の向上と消費者の保護を推進することを目的として認定し、その普及を図っています。
“BL”とは“Better Living(よりよい住まいを)”の頭文字をとったものです。
認定を受けた住宅部品には、「BLマーク証紙」の貼付等により優良住宅部品(BL部品)である旨を表示することとなっており、表示された部品には、瑕疵保証と損害賠償の両面からのBL保険がついています。
BL保険では、施工瑕疵による賠償もカバーされますので、PL法に対応した製造物責任保険より幅広い保証が得られます。

優良住宅部品(BL部品)等

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BL品を選ぶことのメリット・デメリット

  • 本体価格はBL品の方がちょっと高い
  • BL品は本体保証が2年、通常品は本体保証が1年
  • BL品は部品の保有期間が長い

先ほども言ったように、BL品かそうでないかの違いは「認定を受けたかどうかの違いでしかない」ため、中身は全く同じである。どっちが安全でどっちが長持ちするということは当然ない。

ただし一般財団法人が認可を与えている以上、どうしたって費用は高くなるし、費用だけ高くなっては魅力がないため、それなりの恩恵を受けられることになる。

金額に関しては、機種にもよるが大体5000円~10000円程度の差しかなかったと記憶している。大半の機種はBL品とそうでない物が用意されているが、中にはBL品が存在しない機種もあるし、その逆も然り。

受けられる恩恵についてだが、本体保証の1年が2年になるという部分はそこまで大きくないだろう。絶対とは言わないが、給湯器が1年~2年の間に壊れるということは、ほとんどないからだ。一方で、部品の保有期間については非常に大きな恩恵となっている。

給湯器の部品はいつまで取れる?

多くのユーザーは「給湯器を修理したい→年数が経っていて部品が取れないと知らされる」という段階で、給湯器本体の交換に踏み切るのではないかと思う。

このような業界に身を置いていると「10年近くなっていれば経年劣化が激しいから、修理できても買い替えた方がいい」というのは常識だが、一般ユーザーにとっては「修理できるなら修理したい」と考える人も多いだろう。

 

では、給湯器の部品がいつ無くなるかという部分についてだが、基本的には10年ないし11年の保有が定められている。

ただしリモコンなどはこれに含まれておらず、リモコンに関しては機種にもよるが、下手すると「給湯器の製造が停止してから7年程度」というケースもあり、最悪のケースともなると「購入した瞬間にその機種が製造停止→7年後には部品が取れなくなる」というケースも出てくると言わざるを得ない。

 

しかし、BL品は「どんな部品でも10年間は提供する」というメリットがある。つまり一般ユーザーに対しては「7年経っていて部品の供給が終わっているから、もう修理はできない」と案内する一方、その裏でBL品ユーザーにはちゃんと部品を提供するケースがあるということだ。

BL品と通常品で部品が違うということはないから、それらの事情を考えていくと「BLにお金を落とすユーザーに対しては、それなりの優遇処置をしていく」ということだろう。

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最後に

ハッキリ言ってこのような細かな違いは、実際にトラブルになったことがない業者でなければ分からないのではないかと思う。このことを知らない設備屋・水道屋・ガス屋は決して少なくないだろう。

当社も以前に部品の保有期間のことでトラブルになり、その時にメーカーサービスの人間からこの事実を聞かされて唖然とした。実際に説明書にもはっきりと「部品の保有は7年間(BL品は10年)」と記載されていたから驚きだ。

というわけで、もし給湯器を交換する際はBL品を選んでおいた方が無難だと思うぞ。ぜひ、参考にしてくれ。