「給湯器は屋外タイプと屋内タイプどちらがいいのか」という悩みを解決する

すずき設備社長の鈴木だ。

ユーザーの中には「給湯器は屋内タイプの方が長持ちする」という勘違いが多いようだから、ここで解説しておきたい。

屋外タイプ/屋内タイプで寿命は変わらない

どちらかと言えば「屋内タイプの方が寿命は長い」と言えるかもしれないが、その差は微々たるものであり、決して大きな差はない。

なぜ屋内タイプの方が寿命が長いと言えるかもしれないという表現をしたかというと、屋外タイプでしか考えられない故障などが一定数存在するからだ。

例えば「リモコンが付かなくなった」という症状の場合は、屋外タイプの給湯器が圧倒的に多い。理由は、外で繋がれているリモコン線が腐食することが多いからだ。

リモコン線と言えば聞こえはいいが、単なる二芯の細い線であるから端子台で腐食していることが多い。この端子台が家の中と外にあるのとでは大きな違いがあると言わざるを得ないだろう。

あとは雪国の場合だと、普通に雪に埋まったりしてしまうこともある。

本体が雪で埋まらなくても、排気口付近に雪が積もれば排気のショートサイクルが起きるし、つららや雪の塊が落ちて来れば給湯器本体が変形してしまうかもしれない

これらの故障は、屋内タイプではほとんど起こらない/起こりにくい故障と言っていい。

雨風くらいなら問題ない

見た目の劣化具合には大きく影響してくるだろうが、基本的には雨風が給湯器の内部に侵入したりするということは考えにくい。

確かに年数が経てば外観がボロボロになってくることはあるが、海沿いの家とかでもない限りは雨水が入ってくるほどボロボロに腐食するということは考えにくい。

10年を超えて使用する場合は絶対ないとは言えないが、そもそも耐用年数を超えても使用することを考えるようなユーザーであれば、初期費用の安さも重視するのではないかと思う。

屋外タイプの給湯器は排気筒を取り付ける必要がないため、初期費用は安い。

排気筒そのものはメーカー指定の給排気筒で15000円~20000円ほどする。エコタイプ専用の物なら30000円を超える。

外観が腐食してなくても10年を超えたら寿命を迎えることが多い機械であるし、どうしても雨風で腐食するのが気になるのであれば、腐食に強いステン外装の機種を選ぶという選択肢も持ってみたらどうだろうか。

給湯器を囲う場合は注意

ステン外装であればちょっとやそっとじゃ腐食したりはしないのだが、通常外装の給湯器よりも本体価格が若干高い。確か15000円前後の差だったと記憶している。

そこで多くのユーザーは「外置きの給湯器に傘を付けたり、簡易的な小屋を設置して、直接雨風が当たらないようにしたがる」ことが多い。

落雪が当たるような状況であればそれも仕方ないと思うが、これについても囲ったから故障率が落ちるということはなく、むしろ囲ったせいで発生する故障というのがあるため、変に囲わない方がいい。

ちなみに囲ったせいで発生する故障の最たる例は「排気のショートサイクル」である。

最後に

屋内タイプか屋外タイプかについては、多くのユーザーが今まで使っていたものと同じタイプを選択することになる。

しかし実際に現場を見ていると、洗面所の狭い状況に無理やり取り付けられているケースも少なくない。

俺は明らかに大工の選定ミスだと思っているが、もしユーザーが望むなら屋内タイプと屋外タイプの入れ替えは可能であるから、少しでも洗面所を広く使いたいなどの要望があるなら屋外タイプにしてみるのも1つだろう。ぜひ、参考にしてくれ。