循環金具は給湯器の部品ではない!循環金具に関するトラブルに注意

すずき設備社長の鈴木だ。

みなさんは「循環金具」というものを知っているだろうか。追い炊き機能の付いている給湯器が設置されている家で、浴槽の中に取り付けられている金具なのだが…。

 

実は「お風呂がぬるいから給湯器を交換したのに、症状が改善しない」というクレームを耳にすることがある。

この場合は循環金具に原因があることが多く、循環金具は給湯器の交換に合わせて交換するような部品ではない為、このようなことが起こってしまうのだ。

そこで今回は「循環金具に関するトラブル」について紹介していこうと思う。

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循環金具とは?

循環金具とは浴槽の中に取り付けられている金具のことで、役割は「給湯器で温められた風呂水をしっかりと循環させる」とか「浴槽内のゴミが給湯器側にいかないようにする」などである。

循環金具はフィルターとセットになっており、このフィルターが詰まっているだけでも風呂内の循環がうまくいかず、設定温度まで風呂の温度が上がらないこともあるくらいだ。

 

この循環金具は給湯器の動作と非常に密接な関係であるにも関わらず、給湯器の部品ではない。区分で考えるなら、ユニットバス側の管轄と言えるだろう。

このことがあるおかげで「風呂の温度が上がらない→給湯器のメーカーに修理依頼→給湯器に異常はなく、循環金具に問題がある→給湯器メーカーではなく、ユニットバスのメーカーに依頼し直す」という経験をするユーザーも少なくない。

 

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循環金具にまつわるトラブル

給湯器を交換したのに症状が直らない

結構深刻なトラブルとして「風呂の温度が上がらないから業者に見てもらったら、機械の経年劣化と診断され、その業者で新しい給湯器を取り付けてもらったけど症状が改善しない」というものがある。

給湯器の交換業者の中には給湯器の仕組みをしっかりと理解しておらず、とにかく給湯器を販売したい一心で、なんとか交換に漕ぎつけるという業者も少なくない。

このようなケースでは給湯器本体ではなく、循環金具が原因で風呂の温度が上がらないことが予想されるため、給湯器を交換する必要が無かった可能性すら考えられる。

 

ちなみに、ちゃんとメーカーに診断をしてもらった上で給湯器の交換に踏み切ったという場合は、メーカーの診断内容に誤りがあったということでメーカーに相談してみよう。

当社が知る限りでは、メーカーが工事費の一部を持ってくれたということもあったため、ちゃんとお金を払って診断してもらい、それに誤りがあったというのであれば泣き寝入りをする必要はない。

 

給湯器を交換した直後に循環金具のトラブルが発生

これも割とよくある話なのだが、給湯器本体を交換した直後に「循環金具が原因のトラブル」が発生してしまうというパターンがある。

このような場合に「なぜ一緒に交換していないのか」などのクレームを付けられることもあるが、基本的には「給湯器の交換=循環金具も交換」とはならない

同様にふろ配管などを交換することもない。

 

この手のクレームは「給湯器を交換する時に、なぜシャワーも一緒に交換しないのか」という内容と同じくらい的外れである。

循環金具を一緒に交換するとなると、給湯器の交換費用の他に更に数万円上乗せになるから、基本的には「交換しなくて済むなら交換せずに使いたい」というユーザーが多いのは間違いないだろう。

 

それに今回のケースでは、たまたま循環金具に不具合が出たからそう言われただけであり、シャワー水栓に不具合があったら矛先はシャワー水栓になっただろうし、床下の給湯配管に不具合があったらそっちに矛先が向いたのではないだろうか。

いずれにしても、給湯器の交換と循環金具の交換は一緒にするというものではない。

給湯器の交換で一緒に交換するのは、せいぜい「排気筒、リモコン、金属可とう管、オイルホース」くらいで、配管などはそのまま使用するか一部を手直しする程度だ。

 

給湯器メーカーに依頼をして、別メーカーに依頼するように言われた

当社には「お風呂の温度がぬるいということで給湯器のメーカーに来てもらったが、給湯器自体は正常で『循環金具』に問題があると診断された。しかし、メーカーは循環金具を交換できないからおたくにやってほしい」という依頼が寄せられることがある。

このように給湯器のメーカーが自分たちの管轄外ということで、ユニットバスのメーカーや設備屋・水道屋に話を振るというケースは少なくない。

 

実際にノーリツの修理業者が、タカラのユニットバスを点検するというのは、一種のやりづらさがあるのは大いに理解できるし、給湯器のメーカーからすると「自社製品のこと以外は知らない」と言って逃げたくなる気持ちも分かる。

しかし、このような現場に遭遇してしまったユーザーは、最初に依頼したメーカーには出張診断料を支払い、そのうえで当社に依頼してくるという流れになり、いわばマイナスのスタートを強いられるのだ。

 

ユーザーによってはメーカーとバトルをした後で当社に依頼してくるケースもあるし、メーカーには大人しく料金を支払った後、当社をその捌け口にするというユーザーもいる。

いずれにしてもこの手のトラブルは非常に多いので、間違った窓口に相談しないようにユーザー自身が注意をして欲しい。

 

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依頼する先が分からない場合は、事前に確認を

ここまでにも色々書いてきたが、正直言って「風呂の温度がぬるい=給湯器の異常だろう」という早合点をしてしまうのは、仕方ない部分もあると思う。

だから何も疑問に思わずにそうなってしまった場合は仕方ないが、もし「これって給湯器の不具合なの?」と疑問に思うことがあったら、それは修理依頼をする電話の段階で確認してみるといい。

 

多くのメーカーは無責任なことは言わず「現場を見てみないと分からない」と答えると思うが、そのうえで「じゃあもし御社で直せないという場合、それでも出張料と診断料を取られるのか?」などと確認しておくことは、決してマイナスにはならないだろう。

上手くいけば「とりあえず出張料だけ…」と向こうが折れてくれる可能性もあるし、やはり事前にしっかりと確認されていたという場合は、メーカーも強気に出られないこともあるはずだ。

 

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最後に

もし当社に同様の依頼が来て、事前に「もしおたくの会社で直せないとなったら、それでも出張料・作業料を取るのか?」と聞かれれば、特殊な事情でもない限りは「見に伺うだけなら無料で承ります」と言うだろう。

もちろん「作業料が高くて気に入らない」などのケチが付く場合は、出張料をタダにするわけにはいかないが、もしこっちの都合で「これは当社では対応できません」となるような場合は、事前に確認されていれば出張料は非常に貰いにくい。

循環金具に関するトラブルは少なくないから、もし思い当たる点があるという読者は、ぜひ「事前に業者に確認する」という部分を徹底してみるといい。ぜひ、参考にしてくれ。

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