「出張料無料」は良い事ばかりでないという裏情報を解説する

 

すずき設備社長の鈴木だ。

巷では「出張料無料」というセールスポイントを大々的に掲げている水道屋が幅を利かせている。

 

意外と出張料無料というアピールをしている水道屋・設備屋は少なくないが、これらのせいで出張料を取る業者に対してクレームを言うユーザーも多い。

あたかも「出張料を取る業者は悪だ」と言わんばかりの風潮だが、今回は「出張料無料は良い事ばかりではない」という裏事情を暴露しよう。

 

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出張料とは?

 

まずは簡単に「出張料」について説明しておこう。出張料とは、ユーザーの家に行くまでに発生する費用のことだ。

当然徒歩で行くわけでは無く、社用車を使っていくことになるわけだが、この社用車の維持費や燃料費、更には「現場に向かうまでの社員のお給料」などがこれに含まれている。

 

必ず修理するというのであれば、出張料を貰わずとも採算が取れるかもしれないが、中には「見積もりだけ貰って、その金額によっては他に依頼しようと思っている」というユーザーもおり、このようなユーザーばかりだと会社経営が成り立たない。

 

遠方の現場まで足を運び、そこで1円も稼げないということがあれば「実質タダ働き」ということになってしまうため、そこで「せめて出張料だけでも…」という妥協案を用意しているという側面もあるだろう。

 

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出張料の決め方

出張料の決め方を考えた時に「出張する距離に比例するべき」という言い分も理解できるが、残念ながら数km単位で細分化して決定しているという話は聞いたことがない。

弊社の場合は一律で1500円ほど貰っているが、あまりにも遠い現場からの依頼があれば倍の3000円など、事前にユーザーに説明して納得してもらってから訪問している。

 

これだと、弊社から近いユーザーの場合「この程度の距離で1500円も取るのか!」という人もいる。

言い分は分からないでもないが、細分化したってどうしても不公平感はあるだろうし、結局は「出張料が納得できないなら、点検してもらいたい機器を持ってきてくれ」と言わざるを得ない。

 

ちなみに給湯器やガスコンロを当社に持ち込むユーザーもいるが、この場合はもちろん出張料は貰わない(もちろん修理が終わったら回収に来てもらうが)。

それから、あまりにも会社と目と鼻の先に現場があるという場合は、車は使わずに徒歩で向かい、出張料を無料にするなど対応している。

 

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出張料を取る業者と取らない業者

 

これまでは弊社の立場から「出張料の必要性」について書いてきた。

しかし、読者の中には「出張料を取らなくても経営が成り立っている業者をどう説明するんだ!」と言いたくなる人もいるだろう。

 

結論から言うと、出張料を取らない業者の多くは「作業料や部品代に巧妙に料金を上乗せして、何かしらのカタチで請求している」はずだ。

やり方は業者によって違うだろうが、少なくとも「出張料という名目以外から出張料を取っている」ことは間違いないだろう。

 

例えば10000円の修理だったとして、

部品代:2000円、出張料:1500円、作業料:6500円という内容で請求されるか、

部品代:3000円、作業料:7000円という内容で請求されるかの違いである。

 

さらに突っ込んでいくと、出張料を貰わない場合は当然「空振りする現場」も出てくる。

空振りというのは、現場には行ったが出張料がもらえずに仕事にも繋がらなかった現場、いわゆるタダ働きをしてしまった現場だ。

 

出張料を無料にしている業者では、おおよそ「何件に1件、空振りするか」という統計が出ている。

3件に1件空振りするというデータがあるなら、その成約する1件に他の2件分の出張料を上乗せすればいい。

 

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出張料無料には、それなりの理由がある

 

全部が全部とは言わないが、基本的にはこのような事情があるため、一般的には「出張料無料を謳っている業者は、そうでない業者と比べて料金が割高になる傾向が強い」と言える。

しかし実際に両者から見積書を貰い、出張料無料の業者の方が安いというケースも当然あるだろう。

このような場合は、「本来ならもっと値引きできるのに全力を出していない」という見方もできるし、1番怪しい所では「作業のクオリティ」などに疑問を持ってほしい。

 

当社を始めとする設備屋の多くは、自分たちの仕事に責任を持っている。作業料をいただくからには、責任を持ってその作業を完了させるべきだ。

これはビジネスにおいて当たり前のことだと思っているが、残念ながらこの当たり前のことを当たり前のようにできない業者がいる。

同じフィールドで勝負できないから、他の部分で他業者を出し抜こうと考える。そこで「出張料無料」に目を付ける業者も少なくないということは覚えておいて欲しい。

 

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最後に

出張料が無料でも、作業料に上乗せされているということは、設備屋にとってあるあるの1つである。それに、他の現場の空振り分も上乗せされている可能性については、一般ユーザーにはなかなか見えてこない背景と言えるだろう。

 

そもそも設備屋の仕事は「工料、作業料、技術料」という目に見えない料金であるから、安さに釣られて適当な仕事をされたのでは堪らないというユーザーも多いはず。

甘い言葉にはそれなりの裏があるのは、どの業界も共通だ。ぜひ、参考にしてくれ。

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